誓球の空 - since 2001 -

昭和43年盛夏、初めて出会った人生の師匠は云った。
未来に羽ばたく使命を自覚するとき、才能の芽は急速に伸びる。

2019年 秋季東京都高校野球大会・一次予選 一回戦

2019年09月08日 | 誓球の空2016-2020

[写真] 被安打1、無四球、11奪三振、打者28人で2塁を踏ませず9回を投げ切った森畑投手

9月 8日(日)09:41~11:09 晴れ 無風 東大和創価グラウンド
秋季東京都高校野球大会・一次予選 一回戦
深川 (江東区) 000 000 000 = 0
創価 (小平市) 000 011
 20X = 4
[ 投 手 ]森畑
[ 本塁打 ]
[ 三塁打 ]
[ 二塁打 ]小松
 
1番(中)島本
2番(二)竹内
3番(三)宮原
4番(一)河合
5番(左)高沢
6番(右)石坂
7番(遊)谷藤
8番(投)森畑
9番(捕)小松

台風15号の影響が心配されたが、完璧な青空ではないものの、雲間から太陽が顔を出しており、
天気予報では午後から雨になるとのことらしいが・・・ どうやら何とか持ちこたえてれそうである。

10時から試合が始まる場合、通常では30分ぐらい前からグラウンドインして、
ウォーミングアップ、キャッチボール、トスバッティング、シートノックと進むのだが、
天気の悪化を予測してのことだろうと思うが、今日のグラウンドインは9時丁度
両校の関係者には、試合開始が早まることが予め伝えられていたのだろう・・・ 9時を過ぎると観戦者が一気に増えてきた。

プレーボールは9時41分、後攻めの創価の先発メンバーは、今夏大きく成長した森畑がピッチャー、
公式戦初デビュー組はキャッチャーの小松とセカンドの竹内、
その他の内野陣には、キャプテン・河合がファースト、宮原がサード、谷藤がショートに就き、夏を経験したメンバーがずらり
外野は左から高沢、島本、石坂、こちらのメンバーも夏の経験者で・・・ 安定感あるメンバーが守備に就いた。

[写真] 新チームの女房役は小松捕手、好投手・森畑をナイスリードで支える。

[1回表・深川]
1番、初球が見逃しのストライクのあと、空振り二つで三球三振
2番、2球目にセーフティバンドを試みるがサードへのファールフライ
3番、ワンボールツーストライクから高めのストレートを振って空振りの三振

森畑は、180センチを超える長身から投げ込む、本格派のオーバースロー
スピードは140キロ前後だと思われるが、コーナーいっぱいにビシッとコントロールされており、
文句なしの立ち上がりを見せてくれた。

[1回裏・創価]
相手投手は、右のスリークォーターから、ちょっと変速気味に足を上げ、変化球をコーナーに投げ込む軟投派
1番・島本、初球を叩くと12塁間を真っ二つ、ライト前ヒットで無死1塁
2番・竹内、2球目に島本が盗塁を決め無死2塁、竹内はツーボールツーストライクから打って出て浅いセンターフライ
ここは右方向に転がしてほしかったが・・・ 高めのボール気味のつり球に手を出してしまった。

3番・宮原、2球目に島本が盗塁を決め一死3塁、宮原は外高めのボール気味の球をストライク判定されたことで迷ったか?
ツーボールツーストライクから、外のボール気味の変化球に中途半端なスイングで空振りの三振
4番・河合、ワンボール後の2球目を打って出るが、さし込まれ気味で力のないセカンドゴロ
3塁まで走者を進めチャンスを掴んだが、自慢の3番、4番で得点できず。
期待の裏返しだろうか・・・ ? スタンドから、思わずため息が漏れてしまった。

[写真] 新チームの主将を任された4番ファースト河合選手

[2回表・深川]

4番、見逃し、空振りで追い込むと1球ボールを挟んで、外一杯にストレートを決め見逃しの三振
5番、初球を打って来るが、ライトへのハーフライナー、石坂が5~6歩前に出てキャッチ
6番、フルカウントまでじっくりボールを見てきた後、1球ファールを挟んでボテボテのショートゴロで三者凡退


[2回裏・創価]
5番・高沢、初球を叩くがセンターフライ、当たりは良かったがセンターの守備範囲
6番・石坂、ツーボールワンストライクからセカンドゴロ
7番・谷藤、2球目を積極的に打って出るが当たり損ねのサードゴロ、こちらもお付き合いで・・・ 三者凡退

[写真] 守備の要となるセンターライン、セカンドを守るのは竹内選手

[3回表・深川]

7番、ファール二つの後、1球ボールを挟んで、キレの良い変化球で空振りの三振
8番、2球目を打って出るが、詰まった当たりのサードへのハーフライナー
9番、ライト前にポトリと落ちるポテンヒット、完全にさし込んでいたが・・・ 落ちたところがアンラッキー
1番、ボール、空振り、見逃しで追い込むと鋭く落ちるボール(フォークボールかも?)で空振りの三振
この回、初ヒットを許したが全く持って危なげなし、あとは打線がいつ目を覚ますか・・・ そのことだけが気にかかる。

[3回裏・創価]
8番・森畑、セカンドの左に痛烈な当たりを飛ばすが、相手セカンドが倒れ込みながら捕球(これはナイスプレーだ。)
9番・小松、ワンボールツーストライクから、ボテボテのセカンドゴロ
1番・島本、フルカウントからレフトに強く弾き返すが正面のライナー、この回も三者凡退
新チームの公式戦初戦は、以前にも苦戦したことはあったが・・・ いったい、どうしたんだ?

[写真] 夏はファーストを守った宮原選手が、秋はホットコーナーを守る。

[4回表・深川]
2番、ボール、ファール、ボールから二つファールで粘られるが、外いっぱいに制球されたストレートで見逃しの三振
3番、空振り、ボール、ファール二つのあと、1球ボールを挟んで、鋭い変化球で空振りの三振
4番、初球を打って出るが・・・ 浅いライトフライ


[4回裏・創価]
2番・竹内、高めのボールを打ってピッチャーフライ、表現は悪いが高めのくそボール、こんな球を振ってもヒットは出ない。
3番・宮原、初球を打つが左中間への大きなレフトフライ、相手の外野守備が深くて、フライではなかなか抜けない。
4番・河合、2球目を打って出て三遊間真っ二つのレフト前ヒット
5番・高沢、2球目を打って出ると快音を発したがセンター正面のライナー
クリーンナップに強い当たりは出てきているが、如何せん野手の守備範囲、もう少しボールを選ぶとか工夫が必要かも?

[写真] ここに打たせればアウトが取れる・・・ 堅守のショート・谷藤選手

[5回表・深川]

5番、ワンボールツーストライクからセカンドゴロ
6番、ノーボールツーストライクからセカンドゴロ
7番、初球を打って出てサードゴロ
この回、初めて三振が取れなかったが、芯で捉えられた打球は一つもなく、完璧に相手打線を封じている。(文句なし!)

[5回裏・創価]
6番・石坂、ツーストライクと追い込まれたが、渋く二遊間を割ってセンター前ヒット
7番・谷藤、ヒットエンドラン、強い当たりだがピッチャーゴロ、石坂のスタートが良く2塁が間に合わず一死2塁
8番・森畑、初球を痛烈に左中間に弾き返すが、センターの守備範囲で抜けず二死2塁
9番・小松、ファーストの右に強い当たり、相手ファーストがグラブを出すが、その下をボールが抜けてライト線を転々
2塁から石坂が戻ってきて、やっと、やっと・・・ 遠かった1点が入る。

1番・島本、痛烈なライト前ヒット、ライトが前に出て捕球したのを見て、3塁コーチが小松を止め二死13塁
試合前のシートノックを見てれば、相手の外野手は肩がそんなに強くなく、中継が入るのは必至だっただけに、
小松のスタートを見る限り、本塁突入もありだったと思うが・・・ どうだろう?

2番・竹内、二死13塁で、もう1点欲しい場面だったが、2球目を簡単に打ってショート正面のゴロ
積極的に打つことは悪くはないが・・・ 逆方向を狙ってミートするとか、もう少し工夫があっても良いんじゃなかろうか。

[写真] 1年生ながら5番を任されたレフトを守る高沢選手

[6回表・深川]

8番、ファール、ボール、見逃しから1球ボールを挟んで高めのストレートを空振りの三振
9番、ツーストライクから3球目を打つが平凡なセンターフライ
1番、ファール、ボール、ボール、ファールから、鋭い変化球で空振りの三振(この回も・・・ 三者凡退)

[6回裏・創価]
3番・宮原、セカンドの左に痛烈なゴロ、セカンドがグラブを差し出すが弾かれてセンタ前ヒット
4番・河合、宮原が盗塁を決めた後、犠打を決めて一死3塁
5番・高沢、初球を痛烈に引っ張り三遊間を真っ二つ、レフト前ヒットで1点追加
6番・石坂、初球に高沢が走って一死2塁、2球目を打つがセンターフライ
得点に繋がる繋がらないは別にして、左打者なんだから右方向にゴロが欲しかったが・・・ ちょっと残念

7番・谷藤、ストライクが入らず、スリーボールから四球を選び二死12塁
8番・森畑、2塁牽制のショートとタイミングが合わずボークとなって二死23塁から、
痛烈なピッチャー返しだったが・・・ 相手投手が上手くグラブにスッポリ
試合を決めるチャンスだったが、今日の創価はもう一押しが続かない。

[写真] 夏の実績も抜群、トップバッターは島本選手が務める。

[7回表・深川]
2番、ファール、見逃しで追い込むと、1球ボールを挟んで変化球を空振りの三振(これで二桁三振)
3番、ストライク先行で追い込むと、センターへの平凡なフライ
4番、ライトへのファールフライ、予め右寄りに守っていた石坂がファールグラウンドにダイビングキャッチ
ファールだから無理するなという考え方もあるが、こういったプレーはチームを鼓舞する。(ナイスプレーだ!)

[7回裏・創価]
9番・小松、ワンボールツーストライクからセンターへ平凡なフライ
1番・島本、1球も振らず、スリーボールワンストライクから四球を選んで一死1塁
2番・竹内、島本が盗塁を決めた後、ストライクが入らず竹内も歩き一死12塁
3番・宮原、2球目にダブルスチールを決め一死23塁、ワンボールツーストライクと追い込まれたが、
ファーストの左を痛烈に破りライト前、2塁から竹内も戻って2点を追加(これで・・・ 勝負あったか?)

4番・河合、宮原の盗塁失敗の後、変化球が抜けて肩に当たり死球
5番・高沢、二死1塁から長打が欲しい場面、痛烈に引っ張った打球はレフト線を襲うが・・・ 惜しくもファール
次のボールを今度は右に打つが、伸びを欠いて平凡なライトフライとなり追加点には至らず。

[写真] 春の4番バッター・石坂が、6番ライトで打線に厚みを加える。

[8回表・深川]

5番、ストライクで先行で追い込むと、3球目を打って平凡なサードゴロ
6番、ストライクを三つ見逃して三球三振
7番、ワンストライクから2球目を打ってボテボテのサードゴロ、タイムリーを打った宮原が軽快に捌き三者凡退

[8回裏・創価]
深川のピッチャーが交代、エースナンバーがセンターに入り、センターがピッチャー(左の軟投派)
6番・石坂、ツーボールツーストライクから左中間に打ち上げ、平凡なレフトフライ
7番・谷藤、2球目を打つと当たり損ねだったが、ピッチャーの右を緩く抜いて内野安打
8番・森畑、ツーボールツーストライクから打つがセカンドフライとなり二死1塁
9番・小松、谷藤が盗塁を決め二死2塁とするが、3球目を打ってピッチャーへの小フライで追加点には至らず

[9回表・深川]

8番、初球を打って出るが平凡なショートゴロ
9番、ツーボールから3球目を打って出るがファースト正面のゴロ
1番、ワンボールから2球目を打つが、サードへのファールフライに倒れて・・・ 試合終了

勝つには勝ったが、打線がピリッとしなかったので・・・ 本音を言えば、そう言うことになるんだが、
新チームの公式戦初戦は、過去にも厳しい戦いが何度かあった。

記憶に新しいのは、工藤、上村、菊地投手の継投で、延長まで縺れながらも篠崎に競り勝った2016年の秋初戦だろう。
さらには、鷹の台から東大和にグラウンドを移して初めての公式戦となった2011年の一次予選では、
後にプロに進んだ池田投手を擁して、スミ1を守り切った日大一との代表決定戦も忘れられない。
一方で板橋と対戦した2013年の秋初戦では、大久保、晝間、網野、山田の4投手で継投したものの逆転負け、
相手を称えるべきなんだろうが、この試合は今思い出しても悔しくて・・・ 忘れることができない。

相手も一生懸命なんだから、内容はどうであれ、まずは勝ち切ること・・・ それに尽きると思う。
今日の試合をポジティブに振り返れば、無失策、無失点なんだから、それだけでも大きな成果だし期待も膨らむ。
守りがしっかりしてるんだから、次こそは打線が頑張ってくれるんじゃなかろうか。

ガンバレ! 創価
目指せ! 東京のテッペン

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2 コメント

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Unknown (孔明)
2019-09-08 20:09:48
やはり秋の初戦は難しいですね。
短期決戦の夏に比べて、2ヶ月の長丁場は、ピークの作り方が難しいですね。
先を見据えつつ、目の前の試合に集中するという戦い方が必要になると思いますが、戦いながらどんどん強くなっていくのが秋の楽しみでもあります。
エース森畑君の進化に、宮原君、河合君の豪快なバッティングなど楽しみは尽きませんが、島本君がどれだけ盗塁するのか、密かに注目しています。
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Unknown (誓球の空)
2019-09-08 21:19:11
孔明さん、速報と応援ご苦労様でした。
秋は週末開催なので、投手のやり繰りは楽ですが、
仰る通り、2カ月の長丁場ですからピークの作り方が難しいと思います。

10年ぐらい前に、川村君という長身の本格派投手で期待が膨らんだ年がありましたが、
一次予選から本大会に向かう間でインフルエンザに罹患し、立川で明大中野八王子に惜敗したこともありました。

本当にコンディション作りが難しいと思います。
そう言った意味でも、打線の奮起は重要で頑張って欲しいと思います。

私の横で観戦されていた人生の先輩方が「今年のチームは、創価が東大和に来てから一番強いよ。」と仰ってました。
人生の先輩の言葉は、それなりに重みがあると私は信じてます。
期待して良いんじゃないでしょうか。
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