小原ルーツ

岩手県に小原姓が多い理由について(3―1)

岩手県では小原姓の世帯が多く、県内では19番目に多い名字(苗字)となっています。因みに、北海道では145番目となり、決して多い名字とは言えません。また、北海道内の市区町村別で見ると、上川地方の旭川市に小原姓世帯が多いことから、屯田兵や開拓者として、多くの小原家の人々が旧和賀郡から旭川市に入植したのだと考えられます。

さて、岩手県に小原姓が多い理由としては、小原家の先祖である私市氏流小原氏の成立年代が900年代と古く、その後、刈田郡を経由し和賀郡に入部した1215年頃には、小原家には複数の分家が存在しており、その和賀郡入部から1590年の和賀家改易まで約370年もの間、領地であった郡東部(現花巻市東和町)を安定的に支配し続けたことで、郡東部を中心に子孫が増えていきました。

また、1352年から53年にかけ和賀氏一族北朝派が、西和賀殿と称された南朝派の「須々孫(煤孫)氏」から5分の4にあたる領地を割譲し、その割譲した郡中西部の「三戸部村(下江釣子)・室對(尻対)郷・横川目姉内・日戸(新平)郷・桜岳(藤根桜岡)野馬・江釣神田・梅木郷・岩崎煤孫・下煤孫村・下藤(夏油)村」など、概ね現在の旧和賀町や旧江釣子村地域にあたる領地に、鬼柳氏北朝派(後に宗家を継承)に与し活躍した小原家らが代官として派遣され、その小原家の子孫が増えたことで、現在、それらの地域(旧和賀町や旧江釣子村地域)にも小原家の世帯数は多いです。

3―2へと続く。

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