小原家は、今から800年以上も前の1215年頃、旧和賀郡に入部し定住したことで、現在まで大いに子孫が増えました。
また、和賀稗貫一揆(1590年~1591年)や岩崎一揆(1600年~1601年)後に、国境(くにざかい)を越え、平鹿郡(現秋田県横手市)方面へ落ち延びた小原家も多数ありました。
因みに、小原家と共に旧和賀郡に入部した主家の和賀氏は、郡惣領職(幕府から承認された郡の支配権者・後の大名)であったため、一族間での跡目争いを未然に防ぐ必要があり、そのため、分家や庶子は本家の許しがなければ、和賀姓を名乗ることができませんでした。それ故、今日、和賀姓世帯は多くはないのです。