小原ルーツ

小原氏成立の時期について

河原(川原)氏、久下氏、熊谷氏、太田氏など私市氏分流の諸氏らの多くは、私市党が形成されていく1000年代前期以降に、武蔵国北部(現埼玉県北部)の村名より派生していますが、小原氏の場合は他の諸氏とは違い、私市氏一族が武蔵国に移動する前に隠棲していた「信濃国伊那郡高遠郷(現長野県伊那市高遠)」の小原村より派生しています。

したがって、小原氏は遅くとも900年頃までには、私市氏本家からいち早く分かれ成立しており、それ故、小原氏は平安時代末期に至り私市家中で本家に次ぐ勢力を保持していたと考えられ、もしくは,すでに私市家中から独立し東国の有力国人である「和田義盛」公に仕えていた可能性もあります。

因みに、鎌倉時代以来小原家が仕えた和賀氏の先祖刈田(苅田)義季は、この「和田義盛」公の養子になっていた人物です。

 

※私市氏の本家筋と分家の一部が信濃国伊那郡高遠郷から武蔵国西部の成木郷(現東京都青梅市・成木氏が派生)を経由し武蔵国北部に移動しています。

また、戦国期に諏訪高遠氏や甲斐武田氏に仕えていた小原氏がおり、その小原氏は、我が小原家の表紋(本紋)と同じ「丸に三つ柏紋」を自家の家紋としていたことから、武蔵国に移動せず信濃国に留まった小原氏の末裔であると考えられます。

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