7/3(日)芦安山岳館にてガイドさんと合流。ジャンボタクシーにて広河原へ。
広河原山荘出発。曇り・やや強風
広河原出発時は、やや強風ながら森林地帯を雨具なしで第二ベンチまで進む。
この先あたりから雨具を装うことになり、白根御池小屋に到着時は、雨と強風で先が心配になった。視界が改善できないまま、草すべりを登る。この前辺りからは、かなり苦しく足が前に出ない。一向に進んでいるように思えなくて苦しかった。
(草すべりの急登のお花畑)
この後の、尾根づたいでは、かつての山登りでは経験のない強風にあおられた。周囲が見えないのもつらい。清水さんから、周囲に見られる豊富で多種の花や山の開発・維持について説明を受けながら、その努力には感心しながら、気持ちだけは明るく歩けた。
清水さんからの教授で強風時の待機方法は身についた。
登山口から標高差1500mの北岳肩の小屋(標高3000m)に7時間強で到着できた。
小屋は、日曜日にしては混雑しているように思えた。
7/4(月)北岳肩の小屋出発。雨・強風
強風と雨の中を、北岳山頂に向け出発。この辺りは、花が多く種類も多く。彼らには、生命の維持のためにも「この雨がまさに恵みなんだろうな。」なんて考えながら歩くしかなかった。
約50分で山頂に到着すると、そこは風が少なく今までの強風が信じられない。
(尾根づたいのお花畑。チョウノスケソウなどがいっぱいに咲く。)
(ついに見た。・・・キタダケソウ)
山頂のすぐ下で、まさに最後のキタダケソウの花を見ることができた。
北岳山荘までは、風を避けるため一旦下り、トラバース道を利用した。北岳山荘で休憩後、間ノ岳まで向かったが、強風のため途中で断念せざるをえなかった。
(ライチョウを見ることができたのが救いであった。)
北岳山荘に戻り、急遽、高山植物の学習会や緊急時の対応法などを学んだ。
7/5(火)相変わらず、強風が続き、雨具を着て北岳山荘をたち、トラバース道を進み、分岐から八本歯のコル経由で大樺沢~広河原に向かう。
八本歯のコルの場所までは、霧の中で見通しが効かない。中間点で富士山の麓が見え始めたが、まもなく雲に覆われてしまった。
(慎重に下山に入る。)
(八本歯のコル・上部より)
(八本歯のコル下。一瞬、富士山のすそ野が見え始めた。)
八本歯のコルを過ぎ、長い階段を下りるあたりから、空は明るくなり始め、まもなく鳳凰三山まで見通せるような好天になった。
(白鳳三山がしっかり見える。下に来ると雲を抜け急に好天になり、久しぶりに太陽を見た。)
雪渓歩きは慎重に!
(最後のミネザクラ)
二俣の上部で雨具を外した。後方を見ると、相変わらずバットレスより上は雲に覆われていた。すっかり天気は変わり、太陽の下、比較的緩やかな下りを雪渓歩きなどもしながら下り、無事に広河原に戻ることができた。
清水さんの好意で、芦安では山岳館を見学し、温泉に入り帰路についた。
コースタイム以下の通り。