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京津線昔日編

2016年09月29日 | 鉄是好日
府道143号線の踏切。 左手が山科、右手が御陵。
 左のプレハブは地下鉄工事の為の物。

 昔のフィルムに京津線を写したものがあったのでご紹介しておきます。 

 地上線時代の線路は山科を出てJRの築堤をSカーブでくぐると、今の地下に降りる線路のJR築堤側(南側)にへばりつくように走っており、やや北側に方向を変えて府道143号線(四ノ宮四ツ塚線、旧国道1号線)の踏切を通過し、現在の「陵ヶ丘みどりの径」に沿って御陵駅に向かっていました。


御陵駅停車中の600系準急浜大津行き。 準急の三条の次の停車駅は御陵だった。

 上の写真は「京津線廃線跡と天智天皇陵」の記事の冒頭の写真の右手の日陰棚の屋根のあるあたりから中央白い建物の方角を撮影したもので、準急の浜大津行きを後方から見たところです。 


今は無き九条山駅付近を行く600系三条行き準急。 
このあたりには碓氷峠と同じ66.7パーミルの急勾配があった。

 日ノ岡と蹴上の間は殆どが専用軌道で、府道143号線の南側に沿って線路がありました。 一般的には鉄道は自動車に比べて勾配やカーブには弱いのですが、ここでは自動車に負けじと頑張っていました。


東山三条電停停車中の80型普通三条行。 
80型は併用軌道の停留所ではステップが出る構造になっていた。

 残念ながら日ノ岡電停付近の写真は無いのですが、80型が東山三条停車中の写真がありました。 京津線には三条と御陵、京阪山科以東の専用軌道の高いプラットフォームのみに対応した600系などの車両と、東山三条、蹴上、日ノ岡の併用軌道停留所にも高いプラットフォームにも対応できる80型があり、従って普通電車は80型でしか運転できなかった訳です。 ちなみに600が「系」で80が「型」なのは制御方式も違うためです。
 
 確かに併用軌道のあったかつての京津線と比べると、地下鉄は早くて時間も正確ですが、JR駅改札の目の前に京阪山科駅がある利便性、四条や大阪方面に向かう場合の京阪線直通運賃のメリットに加え、私にとっては何より外の景色が眺められる事など、「以前のままで良かったのに・・・」というのが正直な想いですね。
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