●『14歳』千原ジュニア
「自分が輝ける場」を見つけるまでの自伝。ぜひとも、一家に一冊。
●『明日なき身』岡田睦
貧しい老作家の日常を赤裸々に綴った私小説。「すげえ」とは思うんですが、どうも文章が読みづらいので、あんまり好きにはなれませんでした。
●『愛国の作法』姜尚中
この頃、何冊か「愛国」に関する本を読んだんですが、今やすっかり内容がゴッチャになってます。どうした、オレの前頭葉。
●『快適生活研究』金井美恵子
2割ぐらい読んでは中断、半分ぐらいでまた中断、そして今は8割ぐらいの時点で中断したまま。高度なレトリックが駆使されているのは分かるんですが、一気に読むのはシンドいです。こっちの読解力不足のせいでしょうね。
●『寺島進の アニキに聞けよ!』寺島進
他愛ないタレント本。これ、褒め言葉です。
●『逃亡日記』吾妻ひでお
前に書いた通り、70年代から80年代にかけて夢中でマンガを読んでいた方にはオススメ。というか、必読!
●『ああ正妻』姫野カオルコ
こちらも前に書いた通り、オススメです。独身男性は彼女にナイショで読んでおきましょう。
●『たまには、時事ネタ』斎藤美奈子
「なるほど!」と思わせるコラムが満載。これまたオススメです。
●『板尾日記2』板尾創路
自作の歌詞もあったりして、なかなか楽しめます。ただ、税込1575円ってのは、ちょっと高いかな。
●『檸檬のころ』豊島ミホ
映画を観て感動したので購入。映画での谷村美月のセリフがほぼ原作通りと分かって、ちょっと驚きました。清々しくて良い小説です。
●『封印歌謡大全』石橋春海
前にチラッと書いた通り、なかなか勉強になる一冊。装丁もカッコいいです。
●『風の払暁—満州国演義1—』船戸与一
●『事変の夜—満州国演義2—』船戸与一
すんません、新潮社のサイトからコピペさせていただきます。
<第二次大戦前夜。麻布・霊南坂の名家に生れながらも外交官、馬賊の長、陸軍士官、劇団員の早大生と立場を全く異にする敷島四兄弟が、それぞれの運命に導かれ満州の地に集うとき……中国と朝鮮、そして世界を巻き込む謀略が動き出そうとしていた。相克する四つの視点がつむぎだす著者渾身の満州クロニクル、いよいよ開幕!>
とういうわけで、言うまでもなく読み応えたっぷり。今さらながら、船戸氏の骨太なストーリーテリングに驚かされています。
●『黄色い涙』永島慎二
『漫画家残酷物語』から再編集。読んだことがない作品も入ってました。
●『アサッテの人』諏訪哲史
芥川賞受賞作。「作り込みすぎ」という感もありますが、僕は楽しめました。
ちなみに、東海林さだおの『アサッテ君』とは何の関係もありません。そんなの分かってる?
●『ロッキング・オン・ジャパン 2007年9月号』
吉井和哉が表紙だったので購入。一時期は毎号買っていたもんです。
●『別冊カドカワ 総力特集吉井和哉』
これまた吉井。前に書いた通り、僕の偉そうなコメントが掲載されちゃってます。
●『王様は裸だと言った子供はその後どうなったか』森達也
よく知られている昔話や童話の「その後」を想像してみよう、という試み。面白いです。
●『そんなはずない』朝倉かすみ
「会社の倒産」と「婚約者の失踪」という災難に見舞われた30オンナが主人公の恋愛小説。一読の価値あり。
●『勝手に生きろ!』チャ−ルズ・ブコ−スキ
映画『酔いどれ詩人になるまえに』の原作。僕の趣味には合いませんでした。
●『トツギ−ノ』バカリズム
最近のバカリズム、ホントに好調ですね。バラエティ番組の司会みたいな刑事のコント(って書き方で分かる?)、すげー好きです。
●『絆のはなし』伊坂幸太郎&斉藤和義
両者のファンにとっては文句なしにオススメ。まあ、とっくに読んでるでしょうが。
●『人ったらし』亀和田武
30年ぐらい前から亀和田氏の著作を読んでいる者としては、なんとも薄味、という印象。大体、「人ったらし」という言葉自体、そんなに魅力的でもないし。
●『自虐の詩日記』中谷美紀
監督の言動にキレて撮影現場から無断で帰る、という武勇伝が披露された傑作『嫌われ松子の一年』に比べると、こちらは普通に日常を綴ったエッセイ集という趣。でも、その慎ましさや品の良さには、いちいち感心させられます。「高嶺の花」という言葉は彼女のためにあるのかも。
それにしても、中谷美紀が書いた柴咲コウの偽造サイン、見てみたい!
●『クワイエットル−ムにようこそ』松尾スズキ
映画を観て感心したので、即座に購入。うん、こっちも秀作。ただ、序盤のゲロ描写に抵抗を感じる方も多いかも。
●『BRIDGE 2007年12月号』
吉井和哉と草野マサムネが表紙。対談も載ってます。でも、まだ読んでないや。
●『月刊ドラゴンズ増刊号 2007 竜 日本一』
こういうの、一冊ぐらいは買っとかなきゃね。ちなみに『ナンバー』は三省堂じゃ売り切れだったので、他の本屋で買いました。
●『封印作品の闇 キャンディキャンディからオバQまで』安藤健二
『オバケのQ太郎』が封印された理由が載っている、と知って購入。うんうん、かなり核心に迫っているんじゃないでしょうか。口を閉ざしたがる関係者へのインタビューは大変だったでしょうね。広く読まれるべき労作。
●『蘇る封印歌謡』石橋春海
同じ著者による『封印歌謡大全』の続編っぽい内容。克実しげるが歌う『さすらい』『おもいやり』『エイトマン』を収録したCDがオマケに付いています。
この本、2週間前に買って気が向いた時に少しずつ読んでます。現在、つボイノリオへのインタビューまで読みました。で、そのインタビューが今年10月に行われたものであると知ってビックリ。つい最近じゃん。そんなんで、ちゃんと校正できてんの? と思いつつ読み進むと、案の定「人期番組」なんて誤植が! あちゃちゃー。
●『封印作品の謎 ウルトラセブンからブラック・ジャックまで』安藤健二
『封印作品の闇』が面白かったので、続けて購入。こちらの方が先に刊行されたものです。
あ、思い出した。他には、吉井和哉のエッセイ集『カミブログ』、三崎亜紀の小説『ミノタウロス』などを買いました。前にも書いたけど、『ミノタウロス』では、その凄まじい表現力に感嘆したものです。あと、これまた前にも書いた通り、小川康宏の短編集『かてきょ!』では、筋運びの巧みさに唸りました。
そんなこんなで、せっかくなので、今年読んだ本のベスト5を選んでみます。こんな乏しい読書量なのに、おこがましいですが。
おっと、その前に、過去のベスト5を振り返ってみましょう。自分のブログを遡ってみました。
●2005年のベスト3(順不同)
『サウスバウンド』奥田英朗
『ハルカ・エイティ』姫野カオルコ
『失踪日記』吾妻ひでお
●2006年のベスト5(順不同)
『博士の愛した数式』小川洋子
『ベルカ、吠えないのか?』古川日出男
『嫌われ松子の一年』中谷美紀
『コルセット』姫野カオルコ
『この雑誌を盗め!』亀和田武
そして、いよいよ今年のベスト5! こちらも順不同です。
『14歳』千原ジュニア
『逃亡日記』吾妻ひでお
『かてきょ!』小川康宏
『ああ正妻』姫野カオルコ
『風の払暁—満州国演義1—』『事変の夜—満州国演義2—』船戸与一
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