エキストラとして撮影に参加したのは、去年の8月12日の夜。それから8ヶ月半を経て、ついに自分の姿をスクリーンで見られる……かと思ったが、結論から言っちゃうと自分が画面に登場していたのかどうかは確認できなかった。その場面(人々が地下街を逃げまどう場面)は映像も暗かったし、なんせ全員が走ってるわけだからねぇ。ま、DVDが出たら、スロー再生してじっくり見てみようかな。
それはともかく、この映画、かなり良い出来である。良質のジュブナイル、という言葉がピッタリ似合う作品ではないだろうか。金子修介監督による「平成ガメラ3部作」との関連性がないこと、それにガメラが今までよりもマンガっぽい造型であることに不満を感じる方もいると思われるが、僕としてはかなり満足できる作品だった。自分がほんの少しでも関わった映画が上出来のものであったことは、素直にうれしいと思う。
ちょっと唐突に感じられるのは、子どもたちによる「赤い石リレー」が始まる時だ。「ガメラが人間の味方であり、特に子どもたちに優しい」という「お約束」があるから成立するエピソードなのだが、そうした予備知識をまったく持たない者が観たら奇異に感じるんじゃないだろうか。なので、前半で何らかの伏線を張っておいてほしかったと思う。もっとも、これは僕が物語に辻褄や整合性を求めたがる性分であるから感じたことなのかもしれないが。
名古屋の街を舞台にした対決シーンは素晴らしい。というか、よく見知った場所が次々と画面に現れるのは、まったくもって楽しい限り。ツインタワーの片方にガメラが突き刺さり、もう片方をジーダスが登っていく、というアイデアもお見事。地理的なつながりに無理があるように思えたりする箇所もあったけど、そういうことに気付いてちょっとした優越感を感じられるのは地元民の特権だろう。たまには名古屋人がそういう特権を得てもいいじゃん。ねえ。なんて言いつつも、赤い石を持った女の子が走った橋が納屋橋であることには実は全然気付かなかったんだけどね。しょっちゅう通ってるってのに、恥ずかしいなぁ。あと、あの歩道橋が丸の内の歩道橋だってのも分からなかった。不覚である。映画館に置いてあった「ロケ地MAP」には「大勢のエキストラが全力で走ったので、歩道橋は大きくしなっていました」と書かれていた。そりゃそうでしょ。僕も過去に自転車で渡ったことがあるけど、あの歩道橋はかなり揺れるのよ。よくロケの許可が下りたなぁ。
そんなこんなで、この映画は名古屋人なら必見! 万難を排して観てちょーでゃあ! いや、もちろん名古屋人じゃなくても楽しめると思うので、みなさんぜひぜひご覧くださいませ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/f6/89498d20df7e944d3833a8b8ce91a4e7.jpg)
こちらの画像は「ロケ地MAP」と下敷き。MAPにはロケを行った場所が明確に記されており、諸々のウンチクや食べ物情報も載っていました。また、下敷きの方では旧作を年代順に紹介しています。どっちもタダなのに、なかなかの充実ぶりでした。
ただ、僕が行った映画館では、どちらも「ご自由にお持ちください」って感じで置いてあるのよ。こういうのはチケットを買った人に優先的に渡すべきじゃないかなぁ。で、余った分を「ご自由にお持ちください」にするべきじゃない?
ちなみにチケットを買った時に「ガメラのタマゴ クリアバージョン」ってのを渡されたけど、これは全国で先着10万名だって。手に入れたい方は急いで観に行くように!
※『小さき勇者たち ~ガメラ~』公式サイト→http://gamera.jp/
※僕のエキストラ体験記→http://diary.jp.aol.com/toppa/143.html
※「ガメラ医師」さんのブログ。情報満載のスーパー充実ブログです→http://blog.goo.ne.jp/gameraishi/
※とある三重県人による感想→http://blog.livedoor.jp/kurbushi1_10/archives/50584157.html