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これは昭和38年の東京を舞台にした青春群像劇。嵐の5人が、駆け出しの漫画家、小説化志望の青年、歌手志望の青年、画家志望の青年、集団就職してきた真面目な勤労青年を、それぞれ演じている。監督は、すっかり売れっ子になった犬童一心。
その時代の空気や若い連中の宙ぶらりんな苦悩、漫画に対する主人公の真摯な想いはそれなりに伝わってくるけど、物語自体はいささか散漫な印象。ただ、十代の頃に永島慎二のマンガを夢中で読んでいた僕にとっては、かなり胸に迫ってくるものがあった。この話が『フーテン』につながっていくのかと思うと、それだけで終盤ではウルウルしちゃったもんね。というより、本音を言えば『フーテン』を映画化してほしかったなぁ。でもまあ、永島慎二が描いた世界がスクリーンで再現されていたことは、素直に喜ぶべきだろうね。冒頭では手塚治虫先生への敬意も表されていたし。
あと、明らかに実家の近くの商店街だと分かる景色が多かったのもうれしかった。パンフでは「商店街中の装飾を総とっかえ」と書かれているけど、ひとつだけ変えられていない看板があったことは地元民なら即座に分かるって。それに、電灯とかもそのままじゃないかな?
そんなこんなで、個人的な思い入れの強さから、かなりお気に入りの作品となった。
で、明日の「ウドちゃんの旅してゴメン」(メ〜テレで9:30〜10:00)では、その商店街が紹介されるらしい。見なきゃ。
これが永島慎二の『漫画家残酷物語』と『フーテン』です。コートさん、好きだったなぁ。
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