20代の若者(という言い方自体がオッサン臭いわけだが)と話していたら、「ベルボトム」という言葉が通じない。
「ほら、ラッパズボンのことだって。昔のパンタロンみたいなの。今は何て言うの?」
「ああ、ブーツカットですね」
うむむ、そういえば、そういう呼び方を聞いたこともある。でもさ、ベルボトムでいいじゃん。というか、一番明解なのは、やっぱりラッパズボンじゃない?
「コケティッシュ」も通じない。かつては「キミってコケティッシュだね」なんてセリフは、女の子への最上級の褒め言葉だったはずだ。しかし今はコケティッシュという単語を口にすると「それ、なんか汚そう」などと不快そうに言われてしまうのだ。どうやら「苔ティッシュ」だと思ったらしい。なんじゃそれ。まあ、想像してみると確かに不潔この上ない感じだが。
「アンニュイ」や「アーバン」も通じない。僕より少し年下の営業マンで、広告のデザインを依頼する場合などに、よく「アーバンなイメージで」と口にする人がいた。ある時、同席した女の子が明らかに怪訝そうな表情をしていたので、慌てて「都会的な雰囲気ですね」と口を挟んだものである。
かように、外来語の賞味期限は短い。なので、もしかしたら数年後には「モチベーション」とか「コーチング」とかも通じなくなっているかもしれない。
「キミさ、モチベーションが足りないんだよ」
「餅ベーション? すみません、それ食べたことないです」
「んん? まあ、とにかく、部下を持つならコーチングを勉強しないと」
「コーチンなら名古屋コーチンですよね。勉強したいので、美味しいお店に連れてってくださいよぉ」
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