少年トッパ

『ホームレス中学生』の感想

 突然ですが、今回は対談バージョンでお送りします。登場するのは、ホメ太郎とケナ助。どうぞ、お見知り置きを。

ホメ太郎「みなさん、初めまして。ホメ太郎と申します。えーっと、映画が好きで……」
ケナ助「前置きはいいから、さっさと始めようぜ。『ホームレス中学生』、お前はどうだったんだよ。面白かったのか?」
ホメ太郎「家族の絆を描いた良い作品だと思ったよ。小池徹平君も好演してたし、池脇千鶴とキングコング西野も良かったし」
ケナ助「そうか? まあ、確かに役者は悪くなかったけど、全然リアリティが感じられなかったじゃん。実話に基づいてるってことに作り手が甘えて、現実味を持たせる努力を怠っていたとしか思えねえぞ」
ホメ太郎「手厳しいなぁ。確かに小池君が小ぎれいすぎるようには思えたけど……」
ケナ助「長男だって神社に寝泊まりしてたわけだろ? その割にはコンビニで働いている時の格好がきれいすぎるじゃん。夏の暑い時期に何日も風呂に入らないわけだから、もっと汚くなってなきゃヘンだぜ。あとさ、小池が柄本時生にバッタリ会って、そのあと家に行く場面があるだろ? その時、なんで誰も小池に臭いとか汚いとか言わないんだ? そういうセリフを少しでも入れれば、もうちょっと現実味が出たのによ」
ホメ太郎「それはそうかも。風呂場で大量の垢が流れてるわけだしね。あ、でも、その風呂の場面、小池君の裸体を堪能できたじゃん。あれは個人的には……」
ケナ助「俺は男の裸体なんか興味ねえんだよっ。ま、この映画で一番良かったのは池脇千鶴ちゃんかな。さすがに高校生役はキツいかと思ったけど、やっぱりいいよねぇ。幸薄いんだけど、あっけらかんとしてて。こういうキャラクターは彼女にピッタリだな、うん」
ホメ太郎「西野も良かったよね。役者として見るのは初めてだったので、こんなに上手いとは思ってなかった」
ケナ助「だから役者は悪くないんだって。実話なんだからリアリティを持たせなくていい、と考えた作り手が良くねえんだよ。笑わせようとする場面も中途半端だし。そもそも、主人公は将来お笑い芸人になるんだけど、その割にはさっぱり面白いところを見せてねえし」
ホメ太郎「でもさ、教室で鉛筆を口や鼻に何本も入れてたじゃん」
ケナ助「で、後半で担任の先生が、とってつけたように『あなたは周りのみんなを楽しませてくれている』みたいなことを言うんだよな。あれは唐突すぎて説得力ゼロ。もうひとつぐらい何かエピソードを足さないとダメだって」
ホメ太郎「うーん、そうかも。でもまあ、後味は良かったよね? 僕としては☆7つぐらいあげていいなぁ」
ケナ助「俺としては☆5つだけど、千鶴ちゃんに免じて6つ。なので今回のお気に入り度は☆6つに決定!」
ホメ太郎「ええっ? じゃあ、僕の意見は? というか、こういう場合、平均して点数を決めるんじゃないの? あ、おーい、帰らないでっ」
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