Feb.2 <お先にどうぞ> at Toshiba Studio Feb.4-7 Fussa Sessions VII〜X(上原ユカリ / 細野晴臣 / 伊藤銀次 / 佐藤博)
Feb.20-22 Fussa Dubs I〜III(鈴木茂 / 佐藤博)
21 「シャックリ・ママさん」(E.Piano / Guitar / Slide)
大滝詠一本人によると、この曲の原題は「Peggy Sue Revisited in 1975」とのこと。バディ・ホリーの命日である、2月3日前後に録音がされていて、スライドギターやエレキ・ピアノのダビングでより魅力的な曲に仕上がっています。
大滝詠一は、イーチ大滝として、ラジオ番組「Go!Go!Niagara」の中で3回にわたってバディ・ホリーの特集したほか、レギュラー放送においても、「Words Of Love」「Maybe Baby」「Peggy Sue Got Married」「Crying, Waiting, Hoping」「Rave On」「Fool's Paradise」「Early In The Morning」「It's So Easy」・・と、彼の曲を何度も取り上げています。
奇しくも、ジョン・レノンは、同じころ、1974年10月25日に「Peggy Sue」を録音し、1975年にカヴァーアルバム『ロックン・ロール』をリリースしています。また、ポールも「Peggy Sue」を取り上げており、あっちでもこっちでも「Peggy Sue Revisited in 1975」という発想が同じ!!なのです。
「Velvet Motel」については、男性の声で声を裏返している稀有な曲だということがインタビューでは強調されています。この話は2005年の内田対談でも出ている話(*註1)なのですが、芸能には表と裏があり、平野愛子「港が見える丘」やルー・クリスティ「Two Faces Have I」の裏声はそれを歌唱で体現しているという話です。
ジョディ・レイノルズが、エルヴィス・プレスリーの「ハートブレイク・ホテル」にインスピレーションを得て作った曲で、元々の歌詞は、デス・ソング(彼女が亡くなる)だったのですが、レコード会社からの意見を取り入れて救ったことにした(「I saved my baby from an endless sleep」という歌詞に変えた)そうです。
この曲はTeddy Bearsとカップリングになっているレコードもあるようなので、大滝詠一がそれを聴いていた可能性もあるし、あるいはカントリー好きなのでHank Williams Jr の歌を聴いていた、あるいは同名異曲でニック・ロウが歌ったものを参考にしたのかもしれません。
最初、この文章を書こうと思ったときに考えていた結論(推測)は、『ロングバケーション』というアルバムは、これでダメなら引退をかけた、復活の狼煙をあげるアルバムなので、ニール・セダカ『Sedaka's Back』やエルヴィスの『Elvis Is Back』のように「Each's Back」の視点で、関係するものをすべて入れようとしたというものでした。
「Only the Lonely」を『Elvis Is Back』でエルヴィスが歌う可能性があったという記事をみたときに、その思いを強くしました。ロイ・オービソンもニール・セダカも不遇の時代をすごしてヒットを出したという過去と照らし合わせると、捲土重来、夢よ再びALVです。
「サイダー74」はニューオリンズです。ニール・セダカ「Love Will Keep Us Together」を聞いたとき、ビーチボーイズの「Do It Again」を複雑にした曲だなと思いましたが、Eddie Bo、Willie Tee、Robert Parkerなどを聴くと、ニューオリンズのリズムは多彩だなと思います。
ニール・セダカ自身に、後年「ニューオリンズ」という曲もありますし、『ナイアガラ・ムーン』の解説でもありましたが、ニール・セダカ「Sweet Little You」で楽しい夜更かしをしています。この曲、裏声も多用していますので、ロンバケではリズムを極地まで試してみようと思ったのではないでしょうか。
Tonight 今宵こそ 月影の 渚で/ And Tonight 汚れない この愛を打明けたい / Oh My (略) / Tonight 小波(さざなみ)が 消してゆく/ 二人のイニシャル / Oh My (略)/ Tonight 離れない 岩影に寄りそうシルエット / Oh M(略) IN THE NIGHT
Harold Bradley, Ray Edenton, Chip Young - guitar
Charlie McCoy - guitar/bass/vibes
Buddy Emmons - steel
Bob Moore - bass
Buddy Harman - drums
Buddy Spicher, Tommy Jackson - fiddle
Hargus Pig Robbins - piano
Recorded:Jun/1970, Nashville
(2)私の天竺
ニューオリンズ。音楽的に意識したのは、ファッツ・ドミノの「My Blue Heaven」かな。日本ポップス伝で紹介した二村定一の流れもあり、アメリカンポップスと自分との関係、たどった道筋を「天竺」とし、黒人音楽も参考にしたドヴォルザークの「ユーモレスク」やフォスターの「峠の我が家」もおりこんだところ。自分にとっても天竺的作品。
公式HPの、『ジーン・オースティンの歌でヒットしたポップスのスタンダードナンバー「私の天竺」』は、ジーン・オースティンを引き合いに出したところと「天竺」としてナンバーを紹介しているところなど、少し疑問符です。
というようなことを思っていましたが、ボビー・ヴィントンの「私の青空」を聴いて、カヴァーのもとはこれかなとも。
ナッシュビル録音1963年とのこと。
『Blue on Blue』から“日本独自”のシングルカットと思われます。後ろのブイブイならすギターなど。まだまだ天竺は遠い。
(3)Tall Tall Trees 〜Nothing Can Stop Me、針切じいさんのロケン・ロール
今回、リハビリで音楽変遷を当たる場合、注目すべきカントリー。ナッシュビルの流れ。
「三文ソング」カラSo So ~そう、そう。⇒常に「音」を意識していたのでしょうね。
「Two Beat」⇒結構、途中まで候補だったのですね。
「アナジン」「あなたがじんと きは わたしもじんとく す」⇒仁徳が浮かび上がる構造が素晴らしい。
「74」サイダーベランメ⇒江戸っ子?
「Gen-In Merenge」原因メレンゲ⇒日本語と英語の変換が常に出て来る。
「恋はメレンゲ」「I See The Moon,I See The Moon, Wheres it gonna Get Me」⇒SHELLEY FABARESの「Johnny Angel」のB面「Where's It Gonna Get Me? 」?から
「ホーハイホー」trad.ホーハイ節(青森)⇒既に音頭路線の兆し?その後、まっしぐら。
「楽しい夜更かし」tanoshi iyo fukashi」⇒あえて、「し・い」を分けて「イヨ」と相槌のようになっているのも面白い。
「タンバリンロック」⇒ミスタータンブリンマンから?
「地団駄」こいつはすごい大発明。俺が最初に作った⇒思うところがあったのだろう、と思うのは早計でしょう。3文ソングのバージョン違い。
「Rock'n' Roll March」You Can't Sitdownのリフ⇒聞いてみたからわかったよ。
「小岩メレンゲ」⇒さすが総武線沿線詳しかったのでは。船橋ヘルスセンターが思い浮かぶ。
「行け行けドンドン」針切男、ノートルダム⇒男つながりでノートルダムか。傴僂(せむし)という字はいつも偏屈と間違う。ルーフトップシンガーズとのつながりは?
「とっときの お話し 一つ きかそか」あれはダンスパーティの夜⇒小林旭「俺の、いいノド、聞かそうか」の流れか。「お話」なので、子供たちに聞かれたらが出て来るのかも。
Will You Love Me Tomorrow / The Shirelles
What A Sweet Thing That Was / The Shirelles
Some Kind Of Wonderful / TheDrifters
When My Little Girl Is Smiling / TheDrifters
Up On The Roof / TheDrifters
Halfway To Paradise / Tony Orlando
How Many Tears / Bobby Vee
Take Good Care Of My Baby / Bobby Vee
Walkin' With My Angel / Bobby Vee
Shareing You / Bobby Vee
Every Breath I Take / Gene Pitney
Crying In The Rain / The Everly Brothers
Crying In The Rain / Carole King
Her Royal Majesty /James Darren
I've Got Bonnie / Bobby Rydell
Keep Your Love Locked / Paul Petersen
The Locomotion / Little Eva
Keep Your Hands Off My Baby / Little Eva
Old Smokey Locomotion / Little Eva
He Hit Me(It Felt Like A Kiss) / The Crystals