気ままに風の跡 by樋口友治郎

日々は風のごとく吹き抜けてしまうから、風の跡を刻んでいきたい。気ままに綴る詩ブログ。 

どうせ転ぶなら

2018-05-28 20:07:42 | 詩歌



出来ると思ってたことが
できなくなっていく

出来てたはずのことも
だんだん おぼつかなくなって

汗だくになって 赤っ恥かいて
慰めもされるけど

みっともねえからって 
やらねえほうが よっぽど
もったいないからさ

どうせ転ぶなら 前向きに
だれかの心でも奮わすような
痛々しくも そんな転びっぷりで


一か八かで生きてても
七転八倒で歩いてく

大きな夢叶わずとも
いつまでも 夢中でありたくて

動けるうちに やっておこうぜ
やらず嫌いは もうやめだ

年とったからって
諦めるほうが よっぽど
老け込むだけだから

どうせ転ぶなら ド派手に
だれかが手を伸ばしたくなるような
笑っちまうも そんな転びっぷりで


みっともねえからって 
やらねえほうが よっぽど
みっともないからさ

どうせ転ぶなら 前向きに
だれかの心でも奮わすような
痛々しくも そんな転びっぷりで






  




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

翳る頃

2018-05-19 18:21:58 | 詩歌




なにもかもが一番美しくなるのは
全てを見守るように 陽が落ちるから

また明日がこんな日であるように
祈らずも 願わなくとも

夜が訪れても寂しくないように
満天の星空が迎えてくれるだろう

そんな今日を 日々過ごせてたなら
幸せってやつに 会えるのかもな

翳る頃になって 帰り路
大きくなった影法師
黄昏と溶け込むまで


いずれ影は消え失せても 今日は残ってく
昨日になって おとといとなって 過去になり
粉々になった記憶の砂に埋没しようとも
今日があった事実は 紛れもない真実であって
この惑星がある限り 途絶えることもなく


なにもかもを一番美しくさせながら
全てを見守るように 陽が落ちていく

翳る頃になって 帰り路
大きくなった影法師
黄昏と溶け込むまで






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

見えない力

2018-05-16 07:38:31 | 詩歌


よく晴れた日 すべては滞りなく
清々しい一日が流れてる気配だ

だけど見えないとこでは
でかい なにか 蠢(うごめ)いて
きっと操作されてるんだよな

知らぬ間に 終わらせようとしまおうと
今に始まったことじゃないんだろうけど
踏みにじられてく 眩しい空が
なんかちょっとな


よく晴れた 少し薄曇りの
過ごしやすい のどかな日差しだ

もしも 雲に隠れて
いろんなこと 躍起になっても
お日さまには 丸見えだよな

いつの間にやら もみ消そうとしまおうと
今に始まったことじゃないのだろうから
まかり通ってる 見えない世界が
なんかちょっとな


住んでるこの町 いたって世界の端っこ
地続きの真ん中は あからさまで

だけど見えないとこでは
でかい なにか 蠢いて
きっと仕組んでるんだよな

知らぬ間に 終わらせようとしまおうと
今に始まったことじゃないんだろうけど
踏みにじられてく 眩しい空が
なんかちょっとな


こんなに よく晴れてるっていうのに
なんかちょっとな







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

掌の中

2018-05-10 07:44:31 | 詩歌






どこまで行っても
掌の中の出来事

生き抜いてみせるのも
生かされてしまうのも

どこまで行っても
運命の枠は伸びてくけど

握りつぶされまいと
どうせ転がされるのなら

しなきゃならないことさえ 片付けたら
あとは やりたいことをするべきだ

流れ流れても
流れ流されて

まずは この掌の中から
這い出してくぜ

死んじゃったときが
ただ一度の枠を越える時だとしても

掌の中なんかで 死ねねえぞ






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする