気ままに風の跡 by樋口友治郎

日々は風のごとく吹き抜けてしまうから、風の跡を刻んでいきたい。気ままに綴る詩ブログ。 

翳る頃

2018-05-19 18:21:58 | 詩歌




なにもかもが一番美しくなるのは
全てを見守るように 陽が落ちるから

また明日がこんな日であるように
祈らずも 願わなくとも

夜が訪れても寂しくないように
満天の星空が迎えてくれるだろう

そんな今日を 日々過ごせてたなら
幸せってやつに 会えるのかもな

翳る頃になって 帰り路
大きくなった影法師
黄昏と溶け込むまで


いずれ影は消え失せても 今日は残ってく
昨日になって おとといとなって 過去になり
粉々になった記憶の砂に埋没しようとも
今日があった事実は 紛れもない真実であって
この惑星がある限り 途絶えることもなく


なにもかもを一番美しくさせながら
全てを見守るように 陽が落ちていく

翳る頃になって 帰り路
大きくなった影法師
黄昏と溶け込むまで






コメント
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