気ままに風の跡 by樋口友治郎

日々は風のごとく吹き抜けてしまうから、風の跡を刻んでいきたい。気ままに綴る詩ブログ。 

生き方と強さ

2018-06-30 19:37:26 | 詩歌


そういえば 泣いてばかりさ 生まれてこのかた
反逆の坂道でヒザを擦りむいては

(つまず)いた自分の手を引っ張り上げて
逆境の壁ってやつ よじ登ろうとしたり

すべては生き方の問題なのさ
強さの価値感なんて

善し悪しじゃないことぐらい 分かっちゃいるけど
腑に落ちないこともある
それでいいのかい?って ボクを戒めて どんな時でも
そうやって ドシャ降りの中
やってきたんだぜ


正しい判断であったとしても
あらゆる許しを得られるとは限らないよな

自分を裏切ってでも
任務を遂行できるのも強さというなら

朽ちるを覚悟の上で
曲げられない自分を貫く意志は強靭だ

善し悪しじゃないことぐらい 分かっちゃいるけど
違和感 拭えぬこともある
納得しての結果でありますように どんな時でも
そうやって 一矢報いて
やってきたんだぜ


すべては生き方の問題だから
強さの意味もまた然りさ

善し悪しじゃないことぐらい 分かっちゃいるから
ゆずれぬほうへと舵をとり 
それがいいよなって ボクと共謀して いつの時でも
そうやって 星を見つけて
やってきたんだぜ

見えない星だけど  
ボクの中で小さく輝く

そうやって 星を見つけて








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今年も半分

2018-06-27 07:22:31 | 詩歌


今年も半分 終わるのですね
この数日 真夏のような日差しが続いて
今日は 梅雨らしい雨が降ってます

火照ったアスファルトを冷まし
鬱蒼と雑草を茂らせ
乾いてた土と作物を潤し

干上がりそうな生命 そっと湿らせて


今年も半分 胸を痛めもしたり
残りの半分 踊らせたりもするのですね
気がつけば 昼間は短くなり始めてました


雨の降りが一層強まり
梅雨明けまでには もう少し 

広がる夏空は 今年の終わり滲ませながら
ほんの僅かな季節 汗ばむ生命
燃やしてくのです





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身体は未来に向けたまま

2018-06-21 08:23:52 | 詩歌


手に入れれば なにかしら失う
自然の摂理なんて そんなものさ

純潔なロックンロールは
もう現れにくいとしても

胸躍るギターの音色とリフと
ボロボロの詩集とビール
上手いとか下手とかって 二の次だよね
ハートに届けば それで


どうしてだろ 豊かな暮らしが
心を作るとは思えない

胡散臭い小洒落たセンスより
たぎる熱情を信じるよ

武骨なリズムのスリルとグルーヴと
まっすぐな思想とハイボール
強めの炭酸が弾けるやつがいいよね
刺激的な夢に抱かれてたいな


時代の産物によって消えてった
面倒くさかった部分は
実は人間臭さで充満してたってこと
知っておいたほうがいいよ

身体は未来に向けたまま
振り返ってみなよ
純潔なロックンロールはそこにある
だけど 諦めてはいないさ


胸躍るギターの音色とリフと
ボロボロの詩集とビール
上手いとか下手とかって 二の次だよね
ハートに届けば それで








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雨を眺めながら

2018-06-11 19:57:39 | 詩歌



降りしきる雨粒 一つ一つが
きっとボクたち一人ひとりだ

行き先は 流れるがまま
名もない川となって
染み込んでく地面を抜けて
行きたいとこ 探そうか

だけど 戻るとこは みんな一緒
いつか その先で 話しをしよう
見てきたものを 見せ合って
真っ白な雲をつくろうよ


降りしきる雨音が 子守唄なら 
雨が空に昇る音は 陽炎さ

山の奥に生まれ落ちたから
海が見てみたいな
どこにあるか知らないけど
流れに 流れに任せて

だけど 戻るとこは みんな一緒
いつか その先で 笑い明かそう
愛してきたもの 見せ合って
真っ青な空になろうよ


だって 戻るとこは みんな一緒
いつか その先で 話しをしよう
見てきたものを 見せ合って
真っ白な雲をつくろうよ

また降りしきるために






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たったひとつの太陽

2018-06-06 19:47:44 | 詩歌



唐突な話しで なんだけど
当たり前すぎて 不思議になるんだ
太陽って ひとつなんだよな?


瓦礫の街の上にあるのも
立ち並ぶビルの上にあるのも
凪の湖や森の上にあるのも

どれも同じ太陽なんだってね

見てきたもん 全部ひっくるめて
オレらはどうなんだ?
おまえにとって 過去とは 未来とは
いったい どこまでいくつもりなんだ
なあ 教えてくれよ


創世記前の太古にあったのも
空が真っ赤に染まったあの時も
原子炉が破裂した日にあったのも

どれも今の太陽なんだってな

起こったもん 全部ひっくるめて
オレらはなんなんだ?
おまえにとって 刹那とは 永遠とは
生まれる前から消えた後も
なあ ちっぽけすぎるぜ


夜空で月を輝やかしてるのも
極地でオーロラを揺らすのも
見上げた青空に憧れるのも

どれも太陽の仕業なんだってさ

照らしたもん 全部ひっくるめて
オレらは生きてるかい?
おまえにとって 光とは 宇宙とは
どこへ辿り着こうとしてるんだ
なあ 連れてってくれよ


唐突な話しで なんだけど

この世界をリセットするのは
おまえしかいないな

たったひとつの太陽






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