気ままに風の跡 by樋口友治郎

日々は風のごとく吹き抜けてしまうから、風の跡を刻んでいきたい。気ままに綴る詩ブログ。 

死角の街

2008-01-26 16:34:05 | 詩歌
この街は
ボクに僕を見えなくさせてしまう
ボクが世の中の3歩先を行ってしまってるのか
世の中がボクを拒絶してるのか
消された僕を ボクは無視してる 

この街の
人波に溺れて 
相変わらず僕が行方不明
ボクの罪悪感はかろうじて僕に頭を下げるけど
麻薬みたいな世の中に麻痺して
消された僕は ボクを無視してる

ボクが見えない
どんなふうなんだい このボクは
きっと僕にだけ見えてないんだ

僕は生まれた街の死角
ボクは生きてく街の死角

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治安と奪略

2008-01-22 16:35:11 | 詩歌
ナイフとフォークで
ロックンロールのリズムを刻み
彼女特製のハンバーグをいただいている

(あわただ)しい表通りは 
鎮圧部隊のパレードが
天に向かって威嚇射撃をぶっ放し
略奪の足音へと変貌してるのに

俺の心臓は
パンクロックのスピードで脈打ち
反骨を煮込んだスープでソースを作ってる

彼女のハンバーグは
味付けがとても優しくて
いつも泣かされてしまうから
スパイスの効いた俺のソースが合うんだ

いつしか鎮圧部隊の銃口は
食卓へと向けられた
しかも狙いはハンバーグに定められ
けっしてステーキは狙われなかった

ナイフとフォークで
ロックンロールのリズムを刻み
俺は彼女特製のハンバーグをいただいている

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u sa n ku sa i

2008-01-19 12:30:32 | 詩歌
出来すぎた話に
胡散臭い うさんくさい
腹裏合わせて
胡散臭い うさんくさい
まんまと事を運んだもんだ
胡散臭い うさんくさい 

納得できねえ 腑に落ちねえ
まったくどうにもこうにも
胡散臭くてたまらない

予兆はあの時あったが
勘繰らない かんぐらない 
腹立たしいから
勘繰らない かんぐらない
まんまとはめられたってもんだ
勘繰らない かんぐらない

納得できねえ 腑に落ちねえ
まったくどうにもこうにも
ならねえぜ
胡散臭くてたまらない 

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伴侶

2008-01-18 17:58:36 | 詩歌
抱きしめて眠ろう
ただ抱きしめたまま
ささくれ立った暮らしに
不安が押し寄せる夜は
希望を抱きしめ 
眠りに就こう 

抱きしめて眠ろう
ただ抱きしめたまま
頬をつたう、隠した涙に
黙って寄り添う夜は
夢で話をしよう

キミならもっと幸せになれたはず 
なのに
アナタはもっと自由が似合うはず
なのに

離れずに この夜を
抱きしめて眠ろう
そっと抱きしめたまま 
いつまでも 



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ココア

2008-01-16 19:20:30 | 詩歌
寒すぎる 
感覚は失(う)せて 思考は展開もせず
おんなじ所を
うろうろしてるばかり 

寒すぎる
かじかんだ指先 凍えた脳みそ
毛糸の帽子と手袋で
ちゃんと保護しなくちゃな

バイクのキーは役に立たないぜ
外は吹雪 ブリザード
閉ざされた明日を真白く染めて
呆れるくらいに吹き荒(すさ)

寒すぎる
はかどらない作業 嫌気が差すぜ
部屋から眺めてるだけなら
雪景色も悪くないのにな

ココアを1杯、入れてくれないか
外は吹雪 ブリザード
熱いミルクで温かいやつを
閉ざされた笑顔も解かしてくれよ
温かな 暖かな こころ で

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風雪は尚も容赦なく

2008-01-12 12:54:59 | 詩歌
まんざらでもねえな
俺の培ってきたもの
伊達に風雪を耐えてねえぞ
無意識のうちにやっちまってる
何千、何万と繰り返したからな
進むしかねえから
やってるだけなんだがよ

実力はあるのによ
実を結ばない現実
それを運がねえという
ごもっともな話だ 否定はしねえ
運がなけりゃ実は結べねえ
思い当たる節はあるだろ?

運だけのせいにする気はねえが
まんざらでもねえ俺に会った時ぐらい
運のせいにしてやるぜ 
そうでなけりゃ 
まんざらでもねえ俺が
ただのミジメな野郎になっちまう

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絶望も失望も希望のうち

2008-01-07 16:56:32 | 詩歌
望みが絶たれて絶望か
望みを失くして失望か
望みが希(まれ)で希望なんだが

絶望も失望も
希望と大した違いはねえのさ

(うし)なってさ 絶たれてさ
望みに希少価値が生まれてこその
紛れもない絶望に
行き場のない失望に
希望はそっと笑いかけるんだ

希望に弄(もてあそ)ばれてるうちは
望みなど ただの高望みにすぎない
絶望と失望に希望を置き換えて
希望が野望に変わるまで

絶望も失望も希望のうち

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新たなる1年

2008-01-05 15:29:14 | Weblog
新年、明けてます、今さら おめでとうございます。
2008年も5日めですよ、早いものですね
そうこう してるうちに、今年も暮れてしまいそうで
おっかねぇデス。
さてさて、今年ですが相変わらず 詩歌 書いてきます
でも去年みたいに、無理やりには書かずに 自然体で書きます
でもなるべく たくさん 書くつもりです。
ただ いろいろ書いてみましたけど、
結局 うまい詩歌を書こうとしたのが なんかアホらしかったので
どうせなら まさに風のごとく、 読んでくれた人の心を吹き抜け
心地よかろうが、寒かろうが、痛かろうが、知ったこっちゃない、
様々な俺の風を吹かせてみたい そんな詩歌を書きたい

今年はどんな風が吹くのか、自分でも おっかねぇ、
まあ、ひとまず 新たなる1年、
「気ままに風の跡by樋口友治郎」を どうぞよろしく


 
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