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tomkob写真館

身近な風景写真が中心のブログです。ぼちぼち更新していきます。

お茶刈り

2004年05月08日 02時02分00秒 | テキスト日記
 連休終盤にお茶を刈った。といっても、我が家では刈るのは”おなごし”
(=おなご(女子)衆・女性の意。我が家では嫁さんと義母)の仕事になっている。
周りの大規模農家に比べたら面積もネコの額ほど。しかし、乗用車に使うバッテリ
2台直結の24Vで動くお茶刈り機を使って刈ってゆくが、結局、全て刈り終わる
のに丸2日以上かかった。結構な作業である。
 刈った生茶葉は製茶工場へ運んで行き、加工してもらう。自家用茶葉以外は売り
茶としてその工場から出荷される。最終的には自家用も売り茶も店頭で売られるよう
な乾燥茶葉となる。
 収量は生茶葉200kgほど。このうち20kgが自家消費用となる。生茶200kgは
刈り取った段階では乗用車が軽く2台はいる倉庫の床一面に20~30cm程の高さに
広がる程の量があるが、製品になると一斗缶10個程度になってしまう。
 義母に生茶の売値を聞いてみた。当てずっぽうでキロ200円くらいはするのか、
と言ったら、昔はそれくらいしていた(今はそんなに無い)とのこと。キロ100円
あったとしても2万円くらいか。とてもこれで生計を立てる、とまではいかないが、
やはり、自家用20kgを自分たちの手で収穫できるというのは何物にも替えがたい、
と思っている。私を含めて義母も嫁さんもお茶が好きなので、作業は苦にならない
ようだ。今年のお茶刈りは全て嫁さんがやってしまった。中腰の姿勢で茶端を行き
来するのは端から見てても大変だと思うが、良くやるなあと感心する。
 肉体的な疲労は何でもないが、ただ一つやっかいなことがある。例年この時期には
孵ったばかりの小さな毛虫が時々葉の裏に居たりする。
恐らくこの毛虫はチャドクガの幼虫ではないかと思う。刈った茶葉を茶畑から倉庫へ
運んで広げ、さぼし(蒸れを防ぐ作業のこと)たり、枯れ葉や木質の枝を除いたりする
作業を”おとこし”(つまるところ、自分である)が行うが、長ズボン、長袖シャツに
軍手の万全の体制でやったつもりでも、細かい毛が入ってくるのか、お茶刈り後は
手足や首に蚊に刺されたような跡が出来、かゆみに悶絶することになる(今その状態
(涙))。虫の発生を抑えるのに農薬を撒くのが手っ取り早いだろうが、何とか無しで
やりたいとの思いがあり、今のところ無農薬でやっている。何か良い方法はないものか
思案している今日この頃である(痒い間だけで、痒みが収まると忘れてしまう。例年
この繰り返し(涙))。ともあれ、早く新茶が飲みたいなあ。