トップ写真は、夏塩沢、頂き物ですが、まだ袖を通していません。
今がちょうどのモノなんてすがねぇ。柄をよく出そうと思ったら、半衿の色飛んじゃってますがな。
さて、最初のご紹介本はこちら、笹島寿美さんの「キモノを着こなすコツ」
キモノを着こなすコツ―153の質問に答える | |
クリエーター情報なし | |
神無書房 |
これのサブ・タイトルは「153の質問に答える」です。
これはいわゆるビギナーさんから、もう少し着慣れた人にも役に立つことがいろいろ載っています。
たとえば「肌着の素材は何がいか」といった初歩的な質問から、
「肌じゅばんと裾よけは上下別々の方がいいのはどうしてか」というような「その理由」がわかる質問など。
下着、着物、帯…と分かれています。どうして補正をするのか、どういう補正がいいか、
着るとこうなってしまうのはなぜ、こう着たいのだけど…そういうタイプの質問なので、
言われると「あぁそういうことか」と納得できるというわけです。
もちろん、全てが誰にでも当てはまるものではありません。
私は長年私流の着方で着てきましたから、そうやってもそういうことにはならないよ…というようなこともあります。
それはもう、体型や体格、その人の着るクセで、いった通りにはならないことだってあるのは当然ですから。
とりあえず、着物を着始めたかた、自分に当てはまる質問もそうでないものも、一度お読みになると、
着物を着ることのコツ、といいますか、昨日いった「応用編」のアンチョコとしてとても使えると思います。
あ、アンチョコって「安直」のなまったものって知ってました?こりゃ余談でした。
もう一冊あります。着物好きの方ならこれもよくご存知と思いますが、
「名和好子」さんの「きもの遊び」、残念ながら、ご本人はすでに他界されておられます。
名和好子のきもの遊び (fukkan.com) | |
クリエーター情報なし | |
文化出版局 |
実は、この本は「復刊」です。1994年に出版されたもので、その後あの「復刊ドットコム」でのリクエストで
2004年に復刊されたものです。私は復刊されてから知ったのですが、初版からだと17年経っています。
それでも、昨日発刊されたといっても全く気にならないモダンさとかセンスとか…。
元々が「50代女性」を対象としているため、中の着物を着ておられる方もみなさん中年以降です。
着物の、特に上半身の着方や衿元などは、お若い方にはちとむずかしいかもですが、
この本の写真をペラペラとめくってみただけでも「な~んだ、着物って自由じゃ~ん」と思います。
それでも「私、これはパス」というのもあります。それで当たり前で、それでいいと思うのです。
誰かの着方を見てホレ込んでまねをする、それも「応用」なら、でもここはパス、も「応用」です。
キレイな写真の「宣伝販売用」の本は、着物の種類や色、柄の名前の勉強にはいいけれど、
実践には、こういう「あたし、こうやって着て楽しんでます」の本がいいと思います。
ひとつ、ほーらね、そうだよね、という文があります。
「シワ」のことです。「着物を着たときにできるシワは、ゆったり着るための大切なゆとり分」。
だから上半身のシワをやたらと脇に全部よせないで…というものです。
きれいにタックにすると、見た目はきれいでもタックってすぐ広がっちゃいますよね。
だからシワシワしわめておく方が、ひろがったらまたぎゅっと寄せればいいわけで、気楽なんですよ。
着物って、ほんとに自由でステキ、いえ「自由がステキ」なものなんですよね。
本は、というより「教えてもらうこと」は、着物についてはほとんどが「~もある」「~でもいい」で、
「~である」ということは、数少ないんです。いわゆるルールといわれるものだけ。
だから、ファンになって真似する、気に入ったからおなじようにやってみる…そんな感じで、
自分の体や暮らしにあった方法を「自分で考える」、それがほんとの自分流だと、私は思っています。
裾は広がってくる、お太鼓は下がってくるでそういう時は着ていて「気持ち悪い」んですね。
昨日からずっと自分らしい着付けとは何だろう?と考えていてまして、
見た目が綺麗なのも大切ですが着物や帯が体に優しく添って「着ていて気持ちが良い」のが自分的には一番なのかな・・・と思ったり。
昔の日本映画を見ていると女優さん達の着物姿は裾つぼまりでカッコ良く、あのように着てみたいと思う目標でもあります。
衿元ゆったり、帯は下げて・・のあの着方に
あこがれると言います。
テレビや雑誌で見てあんな風に着てみたいと
思っても体型が違うとなかなかその様には
ならないようですが・・・
自分の体型に合った着方が一番落ち着く気が
します。
沢村貞子さんや杉村春子さんのような
着姿に憧れるのですが
体型的には京塚昌子さんに限りなく近い
箪笥の中味は濃い色ばかりなのですが
ふわっと優しい色を着るのも悪くないかなぁと
遅まきながら思い始めている昨今です。
もう買わないと決めた のにです
着崩れは着方で防げる場合もありますからね。
自分らしい着付け、というのと自分にあった着付けというのと、
厳密に言うと、またちょっと違ってきますが、
まず体型に合った着方を考えることと、
おっしゃるとおり「着てて気持ちがいい」と言う着方、
ひっくり返して言えば「きつい」とか「苦しい」とか
「モタついて動けない」とかがないことです。
映画の女優さんたちは、たとえ本人が着られても
プロの着付け師が、役に合ったように着せますから、
イメージがいいんですね。
それをまた着こなす女優さんの力も、すごいです。
最近の若い女優さんは着物に着られている人がいますね。
そうなんですよ。あこがれてもこの体じゃね…が多い…。
陽花様は実に自然体です。
いつも上半身の着こなしの自然さには、感服しています。
もちろん下半身も、いつもすっきりで、なんとか私もこうならないものかと、
そう思って拝見しています。
体型に合わせて…なんですが、今はちと「体型のほうをかえないと」になってます。
なんとなく自分自身の思い込みってのもありますね。
冒険心も大切だよナァと思いつつ、いつも似たような感じです。
>もう買わないと決めた のに
ぜったいムリッ!
ところが自分で着るとあのようなタックはでません。タックを作って押さえていてくれる人がいないと無理。
最近はあまり考えないようにしていましたがあれは写真用のタックで、しわになってグズグズしていてもいいってことですよね。逆にいうと、写真撮ってもらうときとかはササッとしわを帯につっこんだりするとすっきりした写真写りになる、とも言えますよね。
涼しくなってきて着物着る機会も増えてきそうなのであらためて楽できれいな着方を追求しないと!
あ、私は断然すそつぼまり派です。娘の結婚式の留袖は美容院で着せてもらったのですが最初はなんか真っ直ぐ・・・と思っていましたが後で式の写真をみたら真っ直ぐどころか裾広がりみたいになっていてショックを受けました。
取り入れられる部分のたくさんある良い本ですよねぇ。
上の「キモノを着こなすコツ―153の質問に答える」は知りませんでした。
笹島寿美の本はまだ一冊も持っていませんでしたので、手に入れてみようかと思います。
着物本も山のように出ましたけど、実際に着るのに役立つ本というのは、なかなか無いように思えます。
私がこれは良いなぁっと思ったのは村林益子の「美しいきもの姿のために」(筑摩書房)と、石川あきの「昔のきものに教えられたこと」(草思社)の二冊です。
あのタックは、たとえうまく入れても
長く同じ形では持ちません。
写真撮るとき、だいたいは手を下げて、
前で両手を組むとかねバッグを提げるとか
そういうのが多いのですが、
おっしゃるところがとびだしていることが多いです。
あそこはどうしても腕を上げると出ますから。
写真を撮るときには、下から引っ張るか
ちょっと脇へ寄せると、お望みどおりにすっきり撮れます。
そう、まっすぐは写真に撮ったとき、雑誌のようには行かないのですよね。
名和さんには、もっと長生きしていただいて、
第二弾、三弾を出していただきたかったです。
年齢的に「若く見せよう」時期は過ぎたしー
これからは更に自由に着たいと思っています。
「昔きものに…」は私も持っています。いいですよね。
また出してきて読もっと。