あいLOVE☆空

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風の行方

2018年07月27日 | つぶやき☆いろいろ

ここ数日、あの猛暑日から少し気温も下がり風が吹くと何だか涼しく感じます。
気温30℃で涼しさを感じるなんて~なんだか妙な感じですね
明日からは台風の進路が心配です。


<父も祖父も見ていた景色>

私は時々、京都宇治田原にあるお茶場から梅干しを送ってもらう事があります。
今回、久しぶりにそこの梅干しが食べたくなり、ネットで注文
さっそく梅干しが送られてきました。

その梅干しの箱の中に一通の手紙が入っていました。

今、宇治田原の里にもセミの大合唱が聴こえ
五月に植えた田んぼの青苗が空に向かって競うように背を伸ばしているそうです。
手紙を書いた方は夏の間、田んぼの世話をされているそうで
畦や土手が草生すのを草刈り機で、ひたすら刈っていくそうです。

夏草の生命力は強く、刈ってしばらく日が経つともう伸びているといった調子で
手紙を書いた方は、夏草の勢いにうんざりしながらも暑さと刈り取った草の山と格闘し
くたびれた時には、草刈りのエンジンを止め、前かがみになっていた体を起こすそうです。

そんな時、ちょうど田んぼの向こうから自分のほうめがけて風が吹き渡り
体をすり抜けるようにして後ろへ消え去っていくことがあるそうです。

駆け抜けた一瞬の涼しい風に「ふ~っ」と小さく息を整え、かぶっていた帽子のひさしを
グッと上げなおすと、そこには空が青く広がり、白い雲が浮かんでいるそうです
そしてその時、視線を少し落とすと、子どもの頃から見知った山が目の前に
でんと構えていて、その山の腹を風が横切り、雑木の枝葉ザザッとなびかせながら
昇るように走っていくのが見えたそうです

自分の横を通り抜けていった風が、山のてっぺんまで走り抜けていったような感覚

手紙を読んでいるだけで、そんな光景が自然と目に浮かんできてしまい
まるで私も同じ場所で、その風を感じ、走り抜けていく風の行方を目で追っていました

 


<子どもの頃はなんとも思わなかった風景が・・・
若い時にはむしろ退屈で飽きていた風景が・・・
歳を重ねる事で、こんなにもしみじみと感じるようになるとは思わなかった>



この手紙を読み終えた後、本当にそうだなぁ~と思い
心の中がほっこりと温かくなりました。

私もそんなことを感じら取れる歳になりました


美味しい梅干しと共に、ステキな手紙を頂きました

画像は、私の田舎の山々と川です。

コメント (2)
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