マハサラカムだより

マハサラカムでの生活、地域の様子の紹介

体験交流会

2010-09-01 18:27:23 | 日記
 JICAのボランティア総会で体験交流会の分散会があった。レポートを持って参加するのだが、出席した分散会のテーマは「非常時(自然災害、デモ等)の情報収集と対処の方法」 JICAの会議なので、JICAに関わることについて記載した。
 実際、これからもマハサラカムでは大きな政治的な動きはほとんどないと思う、自然災害は、地震のない地域と言われているし、台風もない、果てしない台地なので土砂に伴う災害もないだろう、心配なのは、大雨にともなう洪水、浸水だろうか、可能性が低いからといって、危機管理の油断はできないと思う。

(1) 危機管理の情報提供
今回の騒動で、JICAや日本大使館からメールや電話での情報をもらいありがたかった。思い返してみて、マハサラカムに滞在する自分にとって一番重要な事象は5月19日の「夜間外出禁止令」であった。しかし、この情報は伝わらなかった。それは、インターネットが接続しなかったことと、電話がなかったためである。インターネットが接続しないことが絶えずあり、JICAには重要な連絡は電話をして欲しいこと、または、メールで返信を要請し、返信がなければ届いていないと理解してほしいことは再々伝えてあった。
 そして、翌20日、インターネットの不調なところは、事務所に連絡することという指示がメールであったので、自分は連絡していたが機能していないことをメールで伝えた。

(2) 事務所からの電話等
即日、事務所から電話をいただいた。言われたことは、「我が身は自分で守る。」このこと自体には依存はない、ホテルやよく行く店の人等から情報を聞くことの大切さを言われた、だが、正しい情報を得ようと思うとそれは現実的でない、偶然その日、センター所長と話す機会があり、様々な情報を知らせて欲しいことを通訳を通じて依頼した。しかし、その後も配属先からの情報提供は一件もない、また、住民も目の前で事象がない限り「何もない」というのが普通のタイ人だと思う。実際、非常事態宣言の発令について知人のタイ人さえも知らない、関心がないし、配属先で聞いても話題にもならない。
緊急の情報は、インターネットか電話しかない、読売新聞を購読しているが、配達されるのは翌日の午後3時頃である、帰宅して前日の新聞を読んでいる。また、バンコク週報も購読しているが、郵送されてくるのは、発送1週間後である。
 JICAボランティアでなければ、JICAからの情報は入らない、タイ語のニュースを理解できない在タイ日本人はインターネットが通じなければ緊急の情報は入らないだろう、その代わり、行動の規制もない、イサーンの地にあっても昼間に隣県に行くことも許可しない行動を規制する限り、必要な情報を提供するのは当然と思う、「我が身は自分で守る。」だから、「夜間外出禁止令」の電話をしなかったことに問題はない、ということにならないと思う。

(3) 情報収集と対処
 危機管理にあたって情報を得ることの大切さは言うまでもない、身近なことについては配属先等から得ることはできるだろう、基本は、早くタイ語のニュースを理解できるようになること、日本人間の連絡を緊密に行うこと、とりわけ情報が遅く、少ない地方にあっては、日本人間の連携が大切と思う。
(写真は2年前、土嚢を積んで洪水に備えるメコン川)