マハサラカムだより

マハサラカムでの生活、地域の様子の紹介

子どもの学校

2010-09-07 00:06:14 | 日記
   今、JICAはシニアボランティアや青年協力隊の生活費を大幅に下げようとしている。現在支給されているのは、810ドル、それを700ドルにするという、現在の為替レートでいくと、だいたい21,000バーツである。
   この話を聞いたのが、先日のボランティア総会、そこに親に連れられた2人の子どもがいて、現地の学校に通っていることを他のボランティアから聞いた。当該の保護者や本人から直接聞いたわけでないので、思いや事情とか実際はどうなのかは全く知らないが、そのことを聞いて、二本松のJICA訓練所で聞いた話を思い出した。
シニアボランティアは家族を連れて行くことが認められている。多くは子どもが成人してからとか、家族は日本にいて、単身赴任が多いのだが、40歳からシニアボランティアに応募できるので、子どもが学齢児の場合もある。 
   その話というのは、JICAの職員や専門家、調整員として派遣されている人の子どもは、インターナショナルスクールや日本人学校に入学させることができるが、シニアボランティアの収入では難しいという話だった、経費のきわめて高いインターナショナルスクールはともかくとして、日本人学校も行けないというのは問題だと思った。日本人学校というと、公立校のような感じを受けるが、実際は現地の日本人会等が設立・運営している私立学校、確かに文部科学省派遣の校長と教員もいるが、公立のように安い費用ではいかないだろうと思い、バンコク日本人学校の必要経費を調べてみた、中学校で授業料は月に7,500バーツ、編入学時に90,000バーツ、あとPTA会費とか泰日協会に納める費用、通学バスにかかる経費、修学旅行費等々を考えると、いくら家族手当が支給されていても、それだけではやりくりできないだろう。
   現地校がよいと思っている家庭は問題ないが、任期が終われば帰国するわけだから、子どもの教育は日本の教育課程で学ばせたいと思うのが一般的ではないだろうか、きちんとした数字は知らないが、企業の駐在員の家庭も日本人学校に通学させているのが多いのではと思う。勿論、実際を承知の上で、ボランティアに応募をしたのだから、と言えばそれまでだが、せめて子どもの教育、とりわけ義務教育の機会は同じJICAに所属する限り平等であってほしいと思う。(写真はマハサラカム県内の小・中学校の子どもたち)