「上町線の住吉~住吉公園間」 2021-01-07 00:00:00 | 日記 2021年1月7日、阪堺電気軌道(大阪市住吉区:以下、阪堺電車)は2015年8月28日(金)、上町線の住吉~住吉公園間(0.2km)について、国土交通大臣に廃止申請書を提出した。廃止予定日は2016年1月31日(火)。運行最終日は1月30日(土)の予定だった。同区間は敷設後60年近くが経過し老朽化が進んでいること、安全運行の継続には数億円規模の抜本的改修が必要で同社の経営に大きな影響を及ぼすことから、「廃止せざるを得ない」(阪堺電車)との決断に至ったという。廃止が申請された住吉~住吉公園間は、阪堺電車の路線のうち盲腸のようにわずか200mだけ延びている区間で、運転本数はごくわずか。朝の7・8時台に平日は5往復、土休日は4往復しか電車が走らない。そのため廃止になる住吉公園停留所は平日、朝の8時24分に発車する天王寺駅前行きが“終電”。「日本一終電の早い駅」でもあった。また廃止予定の住吉公園停留所から100mも離れていない場所に、阪堺電車の別の停留所(住吉鳥居前)がある。住吉~住吉公園間の廃止後、阪堺電車ではダイヤ変更を予定した。住吉公園停留場に現在乗り入れている電車を、我孫子道停留場方面への運行に振り替えた。天王寺駅前~我孫子道間の運行本数は現在、平日が上下各170本、土日祝日は149本だ。それが住吉~住吉公園間の廃止後、住吉公園発着分の電車が我孫子道発着になり、平日が上下各175本、土日祝日は上下各153本になった。そのため、この一部廃止によって住吉公園停留所利用者は住吉鳥居前停留所を使うことになるが輸送力に変化はなく、天王寺駅前~我孫子道間では電車の本数が増え、利便性が上がることになった。また、住吉停留所付近にある阪堺電車の阪堺線と上町線が交差する部分については、軌道の改修を実施。電車運行および道路交通の安全性向上がはかられて利便性が2021年現在、向上しているのである・・・(井森隆) #鉄道 « 「もし台湾高雄に来た際には... | トップ | 「必要な吟味をし、本部と協... »