「必要な吟味をし、本部と協議したうえで、適切に捜査しました」 2021-01-08 00:00:00 | 日記 2021年1月8日、女児は2015年8月28日午前0時ごろ、アパートの出入り口付近に1人で座っていた。前日の午後に「友達の家へ遊びに行く」と言って家を出てから、家には帰っていなかったのだ。女児の家族が捜したが見つからず、母親(当時37)が2015年8月30日未明になって大分中央署に捜索願いを出した。大分県警は、この日のうちに女児の写真を公表して公開捜査に踏み切っている。その後、2015年8月28日夕に女性が女児と外出しているのを見たという目撃情報などから捜査員が女性宅を訪ねて、2015年8月30日中に女児を無事保護した。女性と女児は面識があり、女性は40代の母親と一緒に住んでいたのだ。女性は、警察の事情聴取に対し、「女児宅に連れていこうと思っていた。女児にも『帰りたくなったら帰りなさい』と伝えていた」と説明したという。県警が事件性なしと判断したことについて、ネット上では、様々な疑問や批判の声が出ているのだ。2008年には、埼玉県内で迷子の女児を親切心から車に乗せて祖母宅に送ろうとした男性が未成年者誘拐の現行犯で逮捕され、男性がかわいそうだという声が上がった。こうしたケースなどもあったことから、ネット上では、今回のことについて、「男なら逮捕だろこれw」「確実に男女差別があるよね」「なんで逮捕されないんだよ」といった書き込みが相次いでいるのだ。一方で、女児が帰りたくないと漏らし、母親の捜索願いも遅れたことから、「親に問題ないか?」「複雑な事情がありそうだな」といった指摘も出ていたのだ。もっとも、保護した女性に対しては、「普通は親に連絡か警察に相談するだろ」「しかるべきところへ通報しなきゃ」と苦言を呈する向きもあった。保護したのが男性だったらどうなったかについて、大分中央署の副署長は、「個々の事件判断については、コメントはできません」と取材に答えた。一方で、「そのような点も含めて必要な吟味をし、本部と協議したうえで、適切に捜査しました」と言っている。元東京地検検事の弁護士は、警察の判断についてこう解説する。「女性は、『家に帰りたくない』と言っている女の子を自宅に入れて一時保護したわけですよね。昔の日本ならよくあった話であり、警察も、親切に保護した人を犯罪者にするわけにはいかないでしょう。それは、たとえ独身男性でも同じことであり、男女を問うことはないと思います」迷子の女児を車に乗せた男性のケースについては、「長時間にわたって連れ回し、容疑を否認したので逮捕したということでしょう」と指摘した。ただ、親切心でやった裏付けが取れたら、起訴はしないのではないかと言うのだ。とはいえ、弁護士は、誘拐の疑いを持たれかねないため、今回について女性は警察などに通報すべきだったとしたのだ。難しい判断だったのだろう・・・(井森隆) #事件 « 「上町線の住吉~住吉公園間」 | トップ | 「情報システムを1社だけで... »