東京リサーチ日記

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「賭博胴元が携帯電話の提出を拒否」

2021-04-11 00:00:00 | 日記
 2021年4月11日、巨人は野球賭博への関与で日本野球機構(NPB)から無期失格処分を受けた福田聡志(当時32)、笠原将生(当時24)、松本竜也(当時22)の3投手の契約を解除。2015年10月問題発覚から1カ月半で1つの区切りを迎えたが、再出発するチームにはまだ“不安因子”がくすぶっている。「確実な証拠はない」「確度の高い具体的情報は得られなかった」-。NPB調査委員会の大鶴基成委員長は2015年11月10日、最終報告の提出後に行った会見でそう繰り返した。“ヤメ検”弁護士でライブドア事件や陸山会事件に携わった辣腕だが、検事時代のような捜査権はなく、あくまで相手の同意に基づく調査には限界があった。それでも一定の成果はあった。胴元A氏に負け分の金銭の返済を迫られた福田は、問題が発覚した2015年10月5日の時点では“単独犯”とされていた。だが巨人に依頼して本人の携帯電話を任意提出させデータを復元した結果、A氏を「紹介しただけ」とシラを切っていた笠原、さらに松本竜の関与も判明。2015年10月21日の中間報告で公表された。さらに笠原と松本竜の分も含めた復元データから新たな胴元B氏が浮上。同氏が経営する飲食店に通っていた笠原と仲の良い同僚3選手(氏名非公表)と、A氏が関係を吹聴していたコーチら3人、計6人にも聴取を行った。賭博常習者と知りながら交際すれば協約違反だが、いずれも「そういう認識を持っていた証拠はなかった」とし「携帯電話はプライベートな内容が大半。ある程度の疑いが現実にないと、提出をお願いするわけにもいかない」。A氏とB氏も一度聴取に応じたきりで、携帯電話の提出を拒否。ここで“芋づる”が切れたことで「疑わしきは罰せず」と幕引きの格好となった。夕刊紙既報通り、巨人も疑惑の相関図に近い選手には独自に交友関係や携帯電話を調査し、調査委にも情報協力したが全てを伝えているとはかぎらない。解雇された3投手以外に追加の告発はなかったが、2015年11月9日に明らかになった隠蔽体質が疑念を抱かせる。笠原が遠征中の2014年4月、A氏と裏カジノのバカラ賭博で数十万円を得た事実を把握しながら、内部処理で済ませていたのだ。告発に値する悪事を働きながら「証拠不十分」で難を逃れた選手が、まだ巨人のユニホームを着ているとは信じたくないが、これから本格化する警視庁の捜査で、別の名前が出てこないことを祈るばかりであるが、2021年現在は・・・(井森隆)