「メジャーの打法」~ブログ編

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桃太郎

2015年01月02日 | どうでもいい話

落語に『桃太郎』という演目がある。

 子供を寝かしつけるために、父親が昔話『桃太郎』を語って聞かせるというものである。むかしの子供はそれで素直に眠ったのだが、近頃の子はマセているから、そんなものでは眠らない。父親の話にいちいち茶々を入れるばかり。挙句の果てに、父親の話しぶりのひどさに呆れた子供が代わって講釈を垂れると、父親の方が眠ってしまうというのが落ちである。

 だいぶまえに楽太郎(今の円楽)がやったのを聴いたことがある。彼は青学の落研出身で、才走ったところがちょっと鼻につく落語家だが、こまっちゃくれた子供の演技はハマっていて見事だった。


 桃太郎は犬、猿、雉をお供に連れて行った。子供の解説では、犬は忠義、サルは知恵、雉は勇気と、世間の荒波を乗り越えるのに必要な三つの資質を象徴しているとする。
 しかし、私はひとつ忘れているものがあると思う。おばあさん体力である。おばあさんは川へ洗濯に行き、大きな桃を盥(たらい)に入れてひとりで家に持ち帰った。洗濯物だって、そこら辺に放っておくわけにはいかないから、一緒に持ってきただろう。もしすでに洗い始めていたなら、水を含んで相当重かったに違いない。

 ちなみに、日本人が重いものを持つときは、腰を入れて、股関節および膝の伸展が脊柱起立筋をはじめとする背筋群に負荷を掛けないようにする。
 この力餅競技から、おばあさんの動作を想像することができるだろう。このとき負荷が掛かるのは、背筋群ではなく、腹直筋をはじめとする腹筋群である。また、腸腰筋の継続的収縮がある点にも注意する必要がある。日頃から背筋群を活用し、腸腰筋の運用に難がある欧米人がこれをやったらどのようになるかは興味のあるところだ。


 鬼退治に必要なものは、
  犬の忠義
  猿の知恵
  雉の勇気
そして・・・
  おばあさんの強靭な足腰
である。

 だから、桃太郎がなぜおばあさんを連れて行かなかったのか?は今もってひとつのナゾなのだ。もしかしたら、どうしても連れて行けない理由があったのかもしれないなぁ、憚りが近いとか・・・・・。

 


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