A-ロッドは打ち型だ。肩内転に続いて肘伸展がある。
エネルギーの最大の供給源は大胸筋、広背筋による右肩内転(上肢帯引き下げ)で、股関節屈曲を含めた下半身の動作がそれを援助する。
マッシー村上あたりはⅠ型しか念頭にないので、その辺がわからない。結局、肘の伸展(右手の突き出し)ばかりに目が行くから、軽く振っているようにしか見えないのだ。
エネルギーの最大の供給源は大胸筋、広背筋による右肩内転(上肢帯引き下げ)で、股関節屈曲を含めた下半身の動作がそれを援助する。
マッシー村上あたりはⅠ型しか念頭にないので、その辺がわからない。結局、肘の伸展(右手の突き出し)ばかりに目が行くから、軽く振っているようにしか見えないのだ。
Ⅰ型でも似たような肘の動きはあるが(肘の掻い込みなどとも言われる)、その段階でバットを引くのは左手だから、パワーの発揮はほとんどない。
それに対して突き型のB型は目いっぱい振っているように見えてしまう。
B型のばあいは、普通のⅢ型やストレートパンチと違って、下半身込みで突き型なので、余計にそう感じる。甲野善紀が言うように「からだ全体が一斉に同じ目的に向かって動く」わけだ。実際、右ひざ、腰、肩、肘、手、ヘッドが多少回転しつつ球に向かって行く。さらに、両手でトルクをかけるということもしないので、ヘッドの走りがないぶんダイナミックな動きが要求される。からだ全体をインパクト、さらにはフォロースルーまで加速し続けることによって、ヘッドも一緒に加速するのだ。
ダスティン・ペドロイア(BOS)の振りを見て解説者が
なにもあそこまで振らなくても・・・・・
とよく言うが、そういう打法なのであって、そんなに大振りではない。構えたときのグリップの位置を見ると、あの打線の中で一番ヒッティングポイントに近い。ただ、そのぶん下半身のパワー発生が大きいし、小柄だから、目いっぱい振っているように見えるだけだ。
軽く振ってホームランを量産できるわけはないし、オーバースイングで三割打てるわけはない。これは大人の常識、いや子供でもわかる話だ。
アトリーについては以前から質問したいと思っていて、取り上げて頂いて、ありがとうございます。
はじめ体全体で打ちに行ってる印象からIV型かとも思ったのですが、ボトムハンドで引いてる感じはないしパワーがありすぎる。A型の変形のようなものかと思ってました。
アトリーは打った後に大きく左足が大きく浮き上がりますよね。この辺りはA型の自然な流れで良いのでしょうか。他のA型の選手とはやはり違う印象を受けるのですが、他に似たような選手はいるのでしょうか。
よろしければご教示ください。
>A型の変形のようなものかと思ってました。
私もそう思っていたのですが、よく見たら普通のA型だったということですね。ハワードあたりとは見かけが違いますけど。
>アトリーは打った後に大きく左足が大きく浮き上がりますよね
この辺はよくわからないのですが・・・。映像にリンクを張っていただけますか?
ホームランの動画を見る限り、足なんか全然浮いてきませんね。
以前ブログにのせた写真(ちなみにこのスイングでHRです)
http://gotwinsgogogogo.seesaa.net/article/37556933.html
このアトリーの左足が浮いてるのが気になっていました。凡打や空振りでは大きく左足が浮いているものがあります。
2年前の写真なので多少は変化があるでしょうが、やはりハワードと同じではないかと思ってます。A型であることに同意はいたしますが。
またご意見をお聞かせください。
Ⅰ型のリニア打法のようにインパクトで足が浮くようなことはないと思います。例えばこのルース(1:20頃)
http://www.youtube.com/watch?v=_Akxduexqug
A型はB型と違ってインパクトで下半身が遊んでいますから、フォロースルーで多少崩れやすいのかもしれません。
納得です。最近お気に入りのスパンもインパクトで遊んでます。http://minnesota.twins.mlb.com/media/video.jsp?mid=200808303393664&c_id=min
彼のマイナー時代のバッティングコーチは黒人です。
ところでペドロイア選手がMVPを受賞しましたが、このひと普通のB型ですか?長打力がありすぎる気がするんですけど。下半身がI型で、上半身は4型みたいに感じてました。どう思われますか?
したがって、かれは子供の頃からB型を教え込まれていたわけで、マイナーのコーチからあのスイングを教わったけではありません。黒人コーチも腸腰筋には思い至らないでしょう。アメリカの指導法がB型一辺倒になっているんです。だからむしろ、ハミルトンやアトリー、ハワードがどうやってA型を身につけたか?のほうに興味があります。
ペドロイアもB型です。彼の構えを正確にまねて(特にグリップの位置)そこからスイングすればわかりますが、「腰の回旋→左手で引く」はできません。やってみてください。
長打力があるのは、普通のB型と違って、パワー(仕事率)の発揮が下半身主体になるからでしょう。長打力とアベレージが両立するんだから他の選手もまねればいいんでしょうけど、あれができるのはかれが小柄だからかもしれません。
スパンの師匠はハンターですから、普通にやればB型ですよね。腸腰筋が曲がったままB型をやろうとしてへっぴり腰になってしまうわけですね。ただ、スパンの長打力は今年、コーチの指導を受けてから劇的にのびてます。昨年見た時は普通のB型でしたから。この辺のところはチャンスがあれば本人に聞いてたいと思ってます。
ベドロイアもやはりB型ですか。アメリカでもMLBで一番のロングスイングといわれてますが、実際はそうでもないようですね。彼は下半身の動きが大きく、1型と同様当たり始めると止まらないがスランプも長い印象があって、1型の要素が入ってると思ってました。
ただ、下半身主体のB型というのはよくわかりません。B型を下半身主体にすることで小柄な選手でも長打力を得ることが出来るなら、高めの4シームに致命的な弱点を持つA型を凌ぐ打法となるのではないでしょうか。このへんはもう少し勉強してみます。
こちらこそ。
>MLBで一番のロングスイングといわ れてますが、実際はそうでもないようですね
小さくはありませんが、フォロースルーの大きさで騙されるんですよ。
>下半身主体のB型というのはよくわかりません
主体というのは大げさでしたね。他の選手より依存度が高いという程度。
>小柄な選手でも長打力を得ることが出来るなら、高めの4シームに致命的な 弱点を持つA型を凌ぐ打法となるのではないでしょうか
小柄な選手がペドロイアをまねて長打力をつけるべきかどうかはわかりませんが、白人についてはB型を究極の打法として差しつかえないと思います。
問題は黒人ですよ。少なくとも左打者については、A型が理想だと思います。確かにA型は高目に欠点はありますし、ストライクゾーンがB型有利になってきてはいますが、ボンズはその点を解決していたはずです。このスイングを見てそう思いませんか?
http://www.usatoday.com/sports/gallery/bonds/flash.htm
「黒人のA型は白人のB型より上だ」というのが私の見方です。