「メジャーの打法」~ブログ編

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ナックル(23)

2008年06月15日 | ナックル
 腕の振り。

 ナックル投法はエネルギーを肩水平内転、肘伸展の筋収縮に依存する。そして、それを担う筋群をほぼ同時に収縮させるようだ。動きの中で三頭筋の収縮を上乗せする、という感じではない。

 ナックル投法が打ち型なのは間違いないだろう。突き型のように、―肩水平内転、肘伸展が逆回転で、末端を並進加速する―というわけではない。動作は多少複雑で三次元的だが、ふたつの回転は基本的には順回転であり、時間差も多少あるはずだ。
 しかし、同じ打ち型で言えば空手チョップに近く(力道山)、筋収縮に対する依存度が高い。普通の投法とは大きく異なる点だ。感覚的には、普通の投法よりむしろ突き型のストレート・パンチに近いかもしれない。だから、ウェイクフィールドも「投げるというより、むしろ突き出す感じ」と語ったのだろう。

ナックル投法と普通の投法では、メカニズムが異なる

と言っても過言ではない。普通の投法に指先の動作を組み込んで、ナックル投法の出来上がり―というわけにはいかないのだ。
 

 


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