「メジャーの打法」~ブログ編

野球、ゴルフを中心とするスポーツ動作論
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ナックル(18)

2008年06月05日 | ナックル
 ウェイクフィールドの小指。

 小指を立てているところが妙に気になるウェイクフィールドだが・・・・・

 人差し指と中指を立てることが、手首の固定(背屈トルク)を促すということは書いた。同様に、
小指を立てることは前腕回内筋の収縮を促す


ようだ。前腕の回内トルクもウェイクフィールドの手首の固定(I throw it with a really stiff wrist)に含まれるだろう。

 投球動作では、一度回外した前腕がリリース付近で回内する。例の「体温計を振る」ことに喩えられる著しい動作だ。これがナックルには邪魔になる。そこであらかじめ回内筋を収縮させておくことで動きを制限する。ウェイクフィールドのばあい、小指を立てることで間接的にそれをやっているというわけだ。直接やるよりもずっと楽だ。


 甲野善紀もその辺を強調していた。一部は杖術(7:30頃)にある。テレビ講座では続けて、

どのくらい、手や指のちょっとした角度か全体の動きに影響しているかがわかると思います

と述べていた。
 このことは他のスポーツ動作にも共通することだが、ナックルは特に重要だ。握りの具合が、体幹に近い部分に強く影響を及ぼし、モーションを限定する。そしてそれがリリース時の指の動作にはね返ってくる。



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