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「東京8X10組合連合会」機関紙

大判のレンズとシャッター

2012年03月04日 | 一般記事

8×10以上のフォーマットを我々は大判と考えている。

日本では4×5を大判と考える事が多かったが、フィルムサイズを考えても中判の少し大きなサイズだ。

6cm×17cmの方が大きな気もするので、4×5は今日から中判と考えて下さい。

と書くと文句を言う人がいそうですが。

ここ数年8×10以上の大きさのフォーマットを考えています。

2010年の写真展の折、仲間が会場に11×14カメラを持ち込んで来た。

それを会期中眺めていたらもっと軽いカメラが出来ないか考えていた。

その年の終わりには11×14のハンディカメラを考案した。

フィールドタイプの11×14も考えていたが、中々モデルケースとして浮かばなかった。

2011年になり偶然フィリップスの8×10カメラを入手した。

余りに使い易いのでもう1台欲しくなり、それを元に製造を依頼した。

2011年の8×10写真展の時に試作が上がってきた。

その段階でこれで11×14が出来ない?と考えるに至った。

そこで発注をお願いした。

カメラを注文するのはどうも船主が船大工に新造船を発注するのと同じだ。

船首の依頼によりエンジンは焼玉の○○型、舵輪やら魚探等の装備を艤装し、塗装はどうしよう

とか、操舵室の設計とか色々な注文を形にするのだ。

今回はとにかく軽く、Sinarボードで蛇腹は80cmで、ピントグラスをアクリルで保護する事とか

塗装の色やギヤの構造等色々な事を盛り込んだ。

結果として11×14カメラとしては驚異の5kg程度の重さに。

SinarボードならSinarシャッターだよね。

と言う事であちこちで部品を探しながらいよいよ最終組み上げ間近になった。



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