顔はとても不思議です。美しくなりたいと願っても簡単ではありません。ふつうのものは汚れたら洗えば美しくなります。顔はそういうわけにはいきません。美しい顔は豊かな表情から生まれます。豊かな表情を造り出すことがファセテラピーの目的です。顔をマッサージするという物理的な方法で豊かな顔の表情をつくりだし、それを出来るだけ長く持続させることは容易なことではありません。顔の筋肉は心につながる神経に支配されています。そういう意味で顔は非常に深い立体物です。豊かな表情づくりとは簡単にいうと硬い立体物を柔らかくするということです。しかし牛肉や豚肉をたたいて柔らかくするようにはいきません。人間の顔は心につながる深く広がりのあるものだからです。痛気持ちいいレベルのおおざっぱな表面的動きしかともなわないマッサージでは牛肉や豚肉のたたきと同じです。人の心に響くような物理的手のひらの動きがファセテラピーの追求です。波打つような細かい振動を手のひらでつくりだし、そしてその振動をさらに立体的な動きで顔にマッサージすると
顔は美しく生まれかわるのです。
顔は美しく生まれかわるのです。