徳丸パラダイス食堂のブログ

現在はスパイスカレーライモンディ。九十九里と板橋区の二重生活カレー店♪キッチンカーからお陰様で20周年!

旅の小話EX…⑩3000mの風呂は極楽浄土

2020-04-14 11:00:00 | アジアの旅日記

3000mの高地になると気圧の違いが色々と影響してくる

まずスナック菓子は今にも袋が破裂しそうな程パンパンになる。

インスタントコーヒーの中蓋も膨れ上がり、
皆んなで、うわぁーーーとか言って眺めている間に、
ポンッ!と破裂して中身が少し飛び散った

(山小屋の厨房。他の富士の山小屋はインスタントで温めるだけがほとんど。しかしウチの親方は変わってる素敵な人なので、厨房でちゃんと料理できる!)

最初は異常にお腹が空いて、皆んなバクバク食べる。
そして多少皆んな太る。
こうして高地に順応していく

(3000mの囲炉裏は最高素敵♪)

囲炉裏を囲んでいると女の子達が
突然外に出て伸びをして、
すぐ戻って来たり

なんだろー?と思っていたが、
あれはオナラをしにいってたのだ。

お腹の中も気圧の変化で、
プッコラプッコラ屁が止まらない

酒は慣れるまで呑むなと言われ、
呑んでみると最初は下界の5倍くらい酔っ払った。
ご飯は圧力鍋じゃなきゃ火が通らないし、何故だが電池の減りも早い。

それと関係あるのか、人間のエネルギーもすぐ奪われる。

本当はイケないのだが、
ワタシの山小屋には保健所の目を盗み風呂が備え付けてあった

何故保健所が?禁止するの?!
と思っていたが、入浴してすぐに分かる

一ヶ月が山の上で過ぎ、
身体も慣れた頃、
ちょうど雨樋で溜めた雨水もタンクに十分溜まった。

その日にお祝いで
親方が風呂に入らせてくれたのだが…
長湯は絶対ダメと釘を刺され、
凄くヌルいお湯で、
心臓もお湯から出して入るように言われた。

あーーサイコー♪でもぬるいし、別に何ともないじゃーんと思っていたが…!

風呂を出ると、心臓がバクバクしているのに気がついた。

そして毛布にくるまるとーー!
あんなに気持ちいい毛布の暖かさを感じた事は一度も無い。
その毛布はどちらかと言うとペタッとしちゃった、潰れた古臭い毛布。
なのに、
フワフワで柔らかくあったかーい!
毛布にくるまった瞬間に、
全身の力が無くなっているのに気がついて、同時に最高に気持ちいい睡眠についた

ワタシだけでなく、
その日メンバー全員が同じ様に
あの最高に気持ちいい眠りにつき、あの脱力感や心地良さを味わった

本当に登ってすぐ、高地で熱い風呂に長く浸かったら……命は無いナ……

保健所のお達しが良く分かった。
しかし
それでも風呂をこっそり備え付けている親方がサイコーだな♪と思った

お世話になった山小屋。大陽館。
あれ?!太陽では?と思いますよね。親方が、色々と思う所あって、
もう点は取っちゃったらしい!
わははは〜

赤富士とタロー。

タロー。
よく下界を見下ろしていた。
この犬には敵わないとスグに分かった。本当に仙人の様だった。



コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 旅の小話EX…⑨真っ白な世界に... | トップ | ■お知らせ■ »
最新の画像もっと見る