どれだけ過酷だったか、
どれだけ働いたか。
いや本当は色々と
沢山沢山
この数日で
事細かに書きました。
でも少しずつ時間が経つに連れて
どうでもいいというか、
そんな事を言って、知られて、
それってなんなんだろと
思う様になってきました。
違う生活になった事で
色々ほぐされたみたい
でも、やはり書くぞ、と。
そして
本当に次へ向かえるのかも知れません
1番奥底にあった自分の真実の思いは、
どうしても負けたくなかった。
そうだったんだよな〜なんて、
今更にハッキリ自覚しました。
たったそれだけの理由でしたね
そしてやっと、
次へ向かっても
逃げでなく、敗北でもない、
そんな日を
10年の営業を経て
やっと迎えられて
満了完了できました。
カレーもやりたい事を貫き
満足いくレベルは越えられたし、
集客も立派なもんにやっとなれた。
ホント…苦節十年？二十年？
どちらが前向きな頑張りなのか？ってさ、
新しい行動なのか？
ここで我慢なのか？
それは人の人生それぞれで
その時々で違うし、
本人にしか真実は分からない
ワタシはやるしか無かった訳で。
「売れない芸人が無理して続けるのが1番悲惨」
ビートたけしのその言葉が
何度も何度もよぎってた
最初のひと月〜三ヶ月くらいは
1日平均売上、三千円〜六千円くらいだったかな、友人の訪問込みでですよ
毎日14時間も15時間も働いて、
稼ぎにもならないのに、
毎月400時間とかの、
しかもフルパワー仕事
1年経っても全然ダメで、
３年経っても売上は到底足りませんでした
水溜りに糸を垂れてる、
悲しい馬鹿の様に思えたりする日々
夜、外を歩く人が
誰もいない店を眺めて通り過ぎるのが、
もうつらくて隠れたくて。
血の涙が流れ
八つ裂きのボロボロで、
それでも進む
枯れ果てたゾンビの様でした
あまり上手く伝える事は出来ないので、
他人の体験談を。
元全日本プロレスのスター選手
川田利明が、
ラーメン屋をやって
最近著書を出したらしく、
ユーチューブにも記事が出ていましたが、
彼が言うには、
プロレスより過酷
だそうです。
まあ、
ワタシに言わせれば
当たり前だ！なんですが。
そして
プロレス団体ノアの前社長、
故三沢光晴が生前、
「ダメだったらラーメン屋でもやろうかな」と、言ってたらしいんですが、
「ラーメン屋そんなに甘いもんじゃないよ！怒」
って言ってあげたいそうです。
なかなか万人に分かり易いんじゃないでしょうか？
勿論ラーメン屋さんも大変です。
しかしカレー屋は
仕込みの時間と、原材料費は
その上を行きます。
そもそもワタシは、
根本から店のやり方を
間違っていました。
全ての人に自由に、
酒でもお茶でも食事でも。
好きに万人に使ってもらいたい。
そんな良いお店を提供したいと思っていました。
これが完全に失敗ですよね。
狭いあの空間でやる事ではない。
食事したいファミリーと、
呑んだくれたい夜の酒場の客層。
同席させて両方に不利益しか無いじゃない……
派手に売る気マンマンの店には
性格的にしたくなかったので、
店舗名の看板も小さいのが窓の中にあるだけで、
営業時間すら表記無し。
何屋なのかも表記無し！
外観はどう見ても怪しいスナックだったのに、
カレーのメニュー？なんだココ？
スナックだろ？酒の店だろ？
その割に飯屋みたいだぞ！？
入りづれーー！
そんなんだったんでしょうね〜
だから
5年経っても、つい最近になっても、
こんなとこにカレー屋あったっけ？
最近オープンしたんですか？
と良ーーく言われたんだと
今更になって……思います。。。
なんとも経営者には向いていません。
もちろん実力が足りなかった部分も有りました。
実力より先行して
有名雑誌に載ってしまった事で、
評価が目的で飯屋へ行く人達の
“採点まな板”に
意図せず乗せられていて、
イヤーな気持ち、
屈辱を山の様に味わい、
死ぬ程の怒りを蓄え続けました。
それらを何年も受け止め
もがいてもがいて、
ぶっ壊れるまで何年も
毎月四百時間近く働き、
とうとう倒れました。
しかしその倒れた事で、
完全にカレー屋にシフトした事と、
そのまた後に
千葉に移住し、毎日自然と戯れた事が
とても良い転機となりました
やるべき方向へ
やっと舵が切れたんですね
完全に100%カレー屋となり、
売れ線を完全廃止し
本当に真面目なカレーが
売りたいんだ！と
腹をくくりました
遅すぎ！
しかしそうなっていく前は、
弱り果てて
稼ぎも全く足りないくせに、
食べ歩き、研究し、失敗し、
お店も休みがちになっていました
何としても挽回するには
ただオープンしているだけでは
どうにも変わらないと分かっていたからです。
店を続ける為、
負けない為に必死だった
店を壊している時に、
少しでもお客様が喜ぶ様、
来店してくれる様、
あれやこれや悩んで
色々試行錯誤した跡があって、
少し目頭が熱くなりました
その一つを変えるのにだって全て1人。
構想、買い出し、造り、やり直し、
三日だって十日だってかかります。
ホント、悩んで悩んで悩んで
悔しくて悔しくて悔しくて、
家に帰る力も無い程
毎日干からびるまで
やってやってやって。
そんな無惨な
地獄を這いつくばっているワタシに、
仲の良かった
何も知らない
ある職種の人達が、
真面目にやれ、
ちゃんとやれ、
そんな事を言い出しました
もう、
地球が爆発するくらい
頭にきましたね
よくよく聞いてみりゃ
土日休み、有給あり、
残業したって月200時間まで。
給料もまあまあ。
仕事以外は
真剣に打ち込む何かしらも無く、
5時から男で、呑む打つ買う。
挙句の果てに
情熱をもって働いては
私達はいけないんですと言いおった！
ビックバンくらい
ドタマにきましたね
いや、いいんです。
全くいいじゃないですか。
本来ワタシは働いてるからとか、
いい会社でとか、
給料がとか、
申し訳ないですが、
何とも思わない
どうぞどうぞ良かったじゃないですか。
いいっすね〜♪
それだけです
「いやー店閉めちゃって〜
休みたきゃ休みゃいいっしょ〜♪」
なーんて言って
オチャラケられてたんですが、
流石に許せないと思いましたね。
しかし
何故そんな有りもしないマウントを…
もっと労働時間長い職人さん達や、
不遇な職種の人々、
ワタシの様に365日仕事から離れられない
地獄真っ最中の自営の人達からは、
頑張ってる！働いてる！マウントを
味わった事は無い。
まあ多分それは
自分の責任に出来てるから
でしょうね。
やらされてる感が
どうしてもあるんでしょう。
自立してくれ！
イヤ分かりますよ。
凄いストレスを抱えて
毎日満員電車で通勤する。
しんどいと思います。
我慢していると思います。
しかし！
頑張れよ！？？？？？？？？
それは！
違いますね。
いくらなんでも
勘違いし過ぎです！
頑張ってるとか働いてるとか
自ら威張りだしたり、
他人に高圧的になれる
勘違いしてしまう人って、
決まってその種の人達です
自分で選んだ
自分の生活だろ。
なに他人に責任転嫁してるんじゃーっ！
それでいいからやってるんだろ
自分が選んで
その恩恵を得ているのに、
その膿は他人に投げつけ
ケツを拭かせるなんて、
全く認めないし、
サイコーにカッコ悪い！
皆んなが休めりゃいいし、
良い生活してるなら、
それでいいじゃない。
ワタシだって勝手に限界を越えて
死ぬ程辛い地獄を歩んだだけですから
偉くも凄くも何ともない
いやしかし…
本気で許せない程の怒りを
閉店するまで
どこかで抱き続けていたんだと、
改めて振り返る事が出来ました。
本当、今となっては、
受け流し続けるべきだったんですが…
身体を壊したり、心を壊したり、
自ら生命を絶つ程
働いた事ある人は絶対に、
「そんな働いちゃダメだよ。
頑張っちゃダメだよ」
と言いますよ
他人への高圧的な
「頑張れよ、ちゃんとやれよ」は、
頑張る余白が、“本当は自分にある”。
そんな人達です。
愛ある応援の頑張れよと
同じ言葉なのに
真逆の意味になるのが
面白いですね
知っておくべきなのは、
誇りあるアヒルは
最悪な状態である程、
水の中の地獄は誰にも見られたくない
という事。
でもやっと、
閉店と共に、
見られてもいい過去になり、
わたしの長く果てしない
全身全霊を出し尽くした戦いは
形を変え、場所を変え、
次へと繋がって行く事になりました
まあ、
本気で打ち返した時点で
ワタシも
ミイラ取りがミイラに
という事です。
反省しかありません。
ホント正直
働いてるとか、
頑張ってるとか、
マジどーでもいい！
そんなん自分の中で済ませとけ！
もう巻き込まれないし、
そんなくだらない事に
巻き込もうとしないでくれ
危うくここで
正気になれたので、
もう迷わず、
心身の健やかさを中心に、
清々しき毎日を送って行くゾ！と
決意新たに、
またこれからを
生きていきたいと
思っています。
しかーし、
もうなんだか、、
この10年で
一秒も無駄なく
何かし続ける生活が
身に沁みてしまったらしい。
50歳といふオジサンは
過酷な暑さに阻まれ
また体調不良に
なってしまった……
ホント
やり過ぎてはイケマセン！
頑張っちゃあイケマセン♪
皆様も本当に
御自愛下さい。
やる、やらないは
自分だけが知る、
自分の中の事。
他人を巻き込んだり、
巻き込んでくるモノは、
全て人の弱さ。
気にする事なかれ、
惑わされる事なかれ。
健やかなる日々を。
