今年の桜って、綺麗だったんですかねぇ。
なんか寒かったり、暑かったりで、あまり色付きが良くなかったような気がします。
まだまだ山間地や北のほうに行けば見られる所もあるのでしょうけれども、桜はもういいや、と思っています。
なんだかずっと体調を崩しているし、週末ごとに天気が悪くて山も歩く気がしません。
こんなときは音楽でも聴こうということで、二ヶ月ぶりに今日の一曲を更新です。
前回に続き、キャラヴァンのアルバム"Better By Far"(1977)から"Nightmare"を取り上げます。
この"Better By Far"というアルバムはキャラヴァンがプログレを止めた記念碑的な作品です。
イエスの「トーマト」やジェネシスの「そして三人が残った」と同じようなものと考えられますが、
これらのアルバムよりも早い段階でポップス志向を採らざるを得なかったところに、バンドとしての苦境を感じさせます。
事実三年後に発表される次作アルバム"The Album"までの間にレコード契約を切られています。
でもアルバムとして駄作ではなく、まとまりのある良い曲が揃っています。
ややプログレっぽい"The Last Unicorn"を除けば、大半が聞きやすい曲で、長尺のものはありません。
その中でアルバムの最後に収録されているのが"Nightmare"です。
最近はライヴの定番となっているようで、You Tubeにもよくアップされています。
当時のメンバーは、パイ・ヘイスティング、リチャード・コフラン、ジョフリー・リチャードソンのほか、
キーボードにヤン・シェルハース、ベースにデク・メセカーがいました。
ベースとドラムを除けば現在のメンバーと同じという辺り、この曲が演奏される理由なのかもしれません。
親しみやすいメロディと長い間奏部という点は初期の頃と何ら変わりが無いのですが、
ヤン・シェルハースのキーボードのせいなのか、随分とすっきりした印象です。
今聴いてもそんなに古びてなくて良い曲です。ただより刺激的なものを求めた時代には合わなかったんでしょうねぇ…。
（2003年のライヴ リード・ギターは脱退したダグ・ボイル）
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