野老の里

奥武蔵をメインに日帰りの山歩きを中心としたブログです

奥武蔵へようこそ 平成25年3月17日越生 梅の里と大高取山を歩く

2013年03月18日 | 奥武蔵へようこそ
(梅園地区の梅林)

去る3月16日、東急東横線と西武池袋線・東武東上線の相互乗り入れが開始されました。マスコミ報道を見ると「東京が変わる」やら「横浜の観光客増を見込む」等と喧伝されていますが、奥武蔵ファンのボクとしては是非飯能・越生・小川町辺りにも訪れて欲しいものだと思っています。何か埼玉の観光地というと川越ばかりが取り上げられているのは違和感があるんですよね。

さて横浜・中華街から直通運転されているのは飯能駅と森林公園駅までです。飯能は近くに天覧山・多峯主山もあるし、国際興業バスで名栗に出ても良い。ところが森林公園だと奥武蔵地域からはちょっと遠い。そこで手前の坂戸駅乗り換えで行ける越生を取り上げることにしました。越生といえば何といっても梅です。さらにこれからの時期は桜、そして五大尊のツツジと花の季節が続きます。今回はとりあえず梅の花見をメインに、越生を代表する大高取山を歩くことにします。

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正午を回ったところでようやく越生駅に着いた。今日は本格的な山歩きではないので、ゆっくりとやって来たのだ。ただ駅へと帰ってくる人たちを見ると少々ゆっくりし過ぎたと感じる部分はある。越生梅林で梅まつりをやっている関係で、越生駅からは梅林入口までのシャトルバスも運行されている。料金は190円だ。だが今日はバスには乗らず、歩いて越生梅林を目指す。越生の町中は梅林以外にも梅の咲く所は多いからだ。まずは駅前の車道を進み、お寺の前で左に曲がる。踏切が見える信号機のある交差点を右に曲がり、裏道に入る。狭い道で不安に思うかもしれないが、道なりに行けば確りとした道標がある。この辺りは駅前の中心街に近いのだが、民家の庭先に梅の木が植えられていることが多い。

(住宅地の梅の木)


(道標 各種あるので見落とさないように)

高台の住宅地への道を見送り、小川のほとりに出たらまた右に曲がる。道標もあるので、間違うことはないと思う。この辺りは民家も疎らとなり、その代わり畑と梅の林が多い。こちら側を歩く観光客は少ないので、のんびりと梅の花を観察することができる。観賞用の木というよりは梅の実を取るために植えられた木のようで、その殆どが白い花を付けている。右手奥にお寺が見えてくる辺りに道標があり、車道を左に曲がる。お寺の前を行く道はそのまま西山高取へとつながっているらしいのだが、紙の地形図には道の記載がない。古い石灯籠の分岐を右に行くと虚空蔵尊は近い。





(畑の向こうに梅林)


(両側が梅林になっている所も)


(梅の花)


(分岐に立つ石灯籠)

道の両側の尾根が近づき、谷が狭まってくると虚空蔵尊さくら公園の入口に着く。お堂に至る石段の脇には梅の木が数本植えられ、日に照らされて白い花を輝かせている。虚空蔵尊へ登らずに脇へ回る道は桂木観音へと出る道となっているようだ。里山だけに道が交錯しているらしい。ちょうどクルマで来ていた家族連れと一緒に石段を登る。途中杉の実の脱殻を拾う。杉花粉もそろそろ終わりだろうか。石段を登りきると虚空蔵尊のお堂前に出る。虚空蔵菩薩とは智慧と慈悲が大空のように無限にあるという意味だという。お賽銭を入れて旅の安全を願ったら、お堂右の山道を進む。ここから先は桜が植樹された公園となっている。広く伐採され、遮るものの無い道を登っていく。GWの頃に来たときはツツジが綺麗だったが、桜はどうなのだろうか。なるべく尾根の上を目指して歩いていく。振り返れば大分見晴が良くなってきた。虚空蔵尊のお堂も眼下に見える。公園の最上部に上がってもベンチなどはないが、あちこちに切り株があるので、そこに腰を下ろす。のんびりとお茶を飲んでいると中高年の女性が一人登ってきた。ガイドブックにはあまり載らないルートだが、ボクのような物好きな人は他にもいるらしい。

(虚空蔵尊への道から)


(石段下の梅の木)


(杉の実の脱殻)


(虚空蔵尊のお堂)


(ツツジの植樹された道)


(伐採地には桜の木が植えられている)


(振り返ったところ 下に見えるのは虚空蔵尊のお堂)


(最上部から 見晴は少し下った所からのほうが良い)

公園の最上部からは尾根伝いにさらに道が延びている。尾根が概ね緩やかなので、道も急な所が少ない。但しこのルートは地形図はもちろん、越生町のハイキングマップにも途中までしか描かれていない。やや急な斜面が続く辺りで、道は尾根道と北の巻き道とに分かれる。あまり汗をかきたくないので、楽そうな巻き道を行く。歩きやすい道だが、あまり通る人がいないのか、結構草を被っている所がある。しばらく行くと再び尾根道と巻き道に分かれる。巻き道は下っていってしまいそうなので、今度は尾根道を進む。尾根に上がった所で尾根伝いの道が合流してくる。最初の分岐で尾根伝いに来れば、ここに出るのだろう。最初やや急な道もすぐに緩やかで広い道へと変わる。公園のような雰囲気もあるが、悪くない。道は傾斜が急になる手前で、大高取山の東側斜面の中腹を行くようになる。すると久しぶりに確りとした道標が現れる。越し方は虚空蔵尊、左にだいこうじ跡、右は幕岩展望台と書かれている。

(公園から山道に入ったところ)


(巻き道を行く)


(二度目の分岐 左の尾根道を上がる)


(公園にあるような広い道)


(左にだいこうじ跡、右に幕岩展望台)

幕岩展望台への道に入る。トラバース道だが危険な所はない。そろそろ幕岩が見えてくる頃、道標が見えてきた。目の前の急な土留めの木段を登れば幕岩展望台だ。他方虚空蔵尊への道は橋の崩落で通行止めとなっている。土留めの木段を上がると東側に大きな展望が広がる幕岩展望台だ。ちょうど同年代くらいの女性が一人休憩していた。花粉飛び交う霞みがかった空では遠くの眺めは得ることが出来ない。確か筑波山が見えるはずなのだが…。東京スカイツリーも薄っすらと見えるが、写真に撮れるほどにはっきりと見えていない。上のほうにあるベンチでお茶を飲んでいると虚空蔵尊さくら公園で見かけた女性がやって来た。虚空蔵尊からやって来た女性は先に来ていた女性に道を聞いていた。どうやらこの道を歩いたのは初めてだったらしい。

(大高取山の地図)


(虚空蔵尊分岐)


(幕岩展望台)


(展望台からの眺め)

虚空蔵尊から来た女性が出発したのを見送ってからボクも出発する。東側斜面は急ということもあり、汗が流れる。少し上がったところで西山高取への分岐に出る。西山高取へ行ったほうが傾斜が緩そうなので、そちらへ向かう。緩やかにアップダウンを繰り返すトラバース道を進むと西山高取に続く尾根に出る。ここは以前母親を連れて五大尊つつじを見に行った際に通ったことがある。今日はここを山頂に向かって歩く。東側斜面からの登りはどこを通ってもきつい。それでもゆっくりと登って山頂手前の広場に出る。山頂はあまり広くないので、大勢で休憩を取るならこの広場のほうが良い。

(西山高取へのトラバース道)


(山頂手前の広場 奥が山頂方面)

杉や檜に覆われた道を進むと同じように木々に覆われた大高取山の山頂(376.4)に着く。山頂にはカップルがいたが、夫婦なのか親子なのかちょっと分からなかった。南側は一部木々が薄いところがあるのだが、眺めを得ようと下りたらちょうど一羽のカラスが日向ぼっこをしていた。カラスに邪魔しても悪いので、そろそろ越生梅林へと下りることにしよう。

(大高取山の山頂標識 三角点と書かれているのがちょっと気になる)


(カラス)

山頂から西への下りは最初比較的緩い道が続く。前から中高年のグループがやって来た。早めに下ってよかった。北に曲がる手前で道が交錯する。尾根が広いので、登山者が歩きやすい所を適当に上がってしまうのが原因なのだろう。北へ尾根が曲がる辺りは傾斜が急だ。それでも歩きにくいということはない。下りきれば、緩やかな道が続く。所々分岐らしきものがあるのだが、何処へ下っていくのか見当もつかない。快調に下っていると前から若い女性二人組みがやって来た。格好を見ると梅見の帰りにちょっと寄ったという感じだ。二人と別れてすぐに自然休養村センターへの分岐に着く。このまま尾根伝いに行けば梅林は目の前だ。しかしこれまで何度か訪れた経験上、休養村に下りて周辺の集落を歩いたほうが梅が見られそうな気がする。

(歩きやすい尾根)


(自然休養村センター分岐)

自然休養村センターへは予想通り急な道が続く。ロープが張ってある所もあり、それを伝って恐る恐る下りていく。今日はジーパンにスニーカーという格好なので、急な斜面は少々下りにくい。ジグザグを切りながらの下りなので、順調に高度を下げていく。麓からなのか祭りのお囃子なども聞こえてくる。そろそろ下界が近いという辺りで下から登ってくる中年の夫婦に出会う。奥さんに「あとどのくらいですか?」と聞かれたので、正直に「まだ大分ありますよ」と答える。それにしてもこんな所でバテているようでは、山頂まで行くには大分苦労するだろう。二人と別れるとまもなく麓の登山口に出る。虚空蔵尊からここまで一時間半も掛からなかったことに驚く。

(ロープ場)


(登山口の道標)

民家の建つ車道を抜けていく。住宅地の中は梅林が多い。向かいの山の斜面にも梅林があり、改めて越生は梅が多いのだなぁと感心する。道標にしたがって車道を行くと売店が併設された自然休養村センターに着く。ここまで来ると流石に人が多い。駐車場は満杯状態で、道路にまで駐車場待ちの列が出来ていた。せっかくなので売店で規格外品の梅干を買っていく。形の良いものが多く、これが規格外品なのかと不思議に思う。

(住宅街の梅林)


(自然休養村センター)

道路を挟んで、自然休養村センターの向かい側は広い梅林となっている。道路の通っている所が少し高いので、梅の花が白い絨緞のようである。すぐ先の交差点から梅林の中へと入っていけるので、住宅街の裏道を抜けて越生梅林を目指すことにする。この辺りに梅が多いことを知っているのか、観光客の姿が多い。時々クルマも抜けていく。観賞用というよりは果実用の木なのだろう。辺り一面白梅だ。それに木が人の背丈くらいの高さしかない。延々と続く梅林の中をのんびりと歩いていく。木の下で花見をしていた家族連れがいたが、地元の人だろうか。梅林の中に点在する大きな家は梅農家らしい。梅干販売の看板をいくつか見かける。やがて観賞用らしきピンクや赤の枝垂れた梅の木が目立ってくる。ここで一旦裏道は交通量の多い幹線道路へと合流する。越生梅林はこの先だ。





(自然休養村センター向かいの梅林)




(一部だが紅梅もある)








(梅園を行く)








(枝垂れ梅)


(黒山方面を振り返ったところ)

歩道が無く、危険な道を行くと川の対岸に越生梅林が見えてきた。随分人の多そうな雰囲気だ。梅の花は十分見たし、お金を払ってまで入る必要も無いだろう。入口を通り過ぎ、駅へ向かうことにした。「越生梅林」の銘柄で知られる佐藤酒造店でお土産を買った後は幹線道路を離れ、越辺川対岸の道路を歩く。対岸から大高取山を見るとなかなか大きな山だと改めて思う。再びバス通りに合流すると道路は黒山方面に向かって酷い渋滞である。こんなときクルマでなく、列車と歩きでののんびり旅が良いなぁと実感する。長い車道歩きにうんざりした頃、越生駅に着いた。

(越辺川対岸から越生梅林)


(佐藤酒造店)


(黒岩の180のピーク辺り)

DATA:
越生駅12:02~12:30虚空蔵尊さくら公園~13:04幕岩展望台~13:24大高取山~13:51自然休養村センター
~14:13越生梅林入口~14:59越生駅

川越観光バス 越生駅~梅林入口 190円

地形図 越生

歩数 22,073歩

大高取山については様々なルートを採ることができます。一度では歩ききれない広さなので、梅・桜・つつじと時期を分けて歩くと良いでしょう。難しい所は基本的にないので、歩きやすい靴・服装でお越しください。山靴でなくても良いと思います。梅はおそらく今週末で見頃は終わりだと思います。見たい方はお早めに。桜は世界無名戦士の墓桂木観音辺りで楽しむことができます。例年だと4月上旬が見頃です。つつじは黒岩の五大尊が有名ですが、虚空蔵尊さくら公園も結構穴場だと思います。GWの頃が見頃です。
電車は東武東上線経由で越生へ出るのが便利です。坂戸~越生間は一時間に4本程度。八高線を使って八王子方面へ出ることもできますが、一時間に1本の上、高麗川駅で乗り換えが必要です。

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