十勝の活性化を考える会

     
 勉強会や講演会を開催し十勝の歴史及び現状などを学ぶことを通じて十勝の課題とその解決策を議論しましょう

成長欲

2020-07-26 05:00:00 | 投稿

 

先日、三歳になる孫が札幌から来て、片言の英語を流ちょうに話していた。言葉にしても身体にしても、孫の成長には目を見張るものがある。それに比べて七十歳の自分はどうだろうか、退歩するばかりである。

 

知人が、「達成欲」を持って毎日を過ごしているということであるが、これも人間の持っている成長欲だろう。若い頃、この成長欲を意識していただろうか。がむしゃらに働いていたように思うが、人生において大切なことは、この人間の成長欲だと思う。

 

人間はいろいろな欲求を持っているので、これらの欲求を大切にしたい。何に対して欲求を持つかは人それぞれであるが、欲求が無くなれば人生の終わりである。

 

欲求は、成長欲、知識欲、食欲、性欲、趣味に関する欲求、何でも良い。先日、息子に「おやじ!七十歳にもなれば、明日どうなっても良い年齢であるので留意せよ」と言われたが、悔いを残さない毎日を過ごそう。そのためには、孫に対して良い祖父でいることだ。

 

そして、この世に生きた証を残すことである。そのためには活字で残すといつまでも残るから、紙に書いて残しておこう。

 

自分は1951年生まれなので、戦争を知らない世代である。自分の祖母が亡くなったと言われるスペイン風邪のことも全く知らなかったので、「新型コロナ禍」で物事を知るということの大切さにも気づかされた。

 

そして、人間の価値観が変わったとされる、100年に1度と言われる「新型コロナ禍」に遭うとは全く思っていなかったし、こんなに世の中がガラッと変わることも予想外であった。なお、齢を取ったこともあるが、人生を振り返ることが多くなってきた。

 

「十勝の活性化を考える会」会長

 

 

注) 文は人なり

 

文章を見れば書き手の人となりがわかる。
[補説]フランスの博物学者ビュフォンの言葉から。

 

(出典:小学館、デジタル大辞泉より)

 

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地方の良さ

2020-07-25 05:00:00 | 投稿

 

令和元年の訪日外国人が、政府観光局の発表によると3,188万人であった。京都に住んでいる友人によると、日本の代表的観光地である京都にも、大勢のインバウンドが押し寄せたそうである。

 

2018年、民泊法が施行されたことで多くの外国人が京都に来るようになり、大声で話したりゴミを散らかすなど京都の良さが失われ、友人は困り果てていたが、今は入国禁止措置で観光客も減り、静かな京都にもどったそうである。

 

しかし、京都には「京セラ」などのハイテク産業や金閣寺などの拝観料、土産物の観光収入で潤っていたので、今は官庁も民間も大変とのことである。また、民泊を経営していた会社も廃業や倒産に追い込まれたそうである。

 

京都文化を世界に向けて発信することは、「新型コロナウイルス」の撲滅と同じく今では難しいことであるが、北海道は京都と違って広いので、訪日旅行者には大勢来てほしい。

 

そして、十勝の良さをアピールするためには、まず自分たちがその良さを感じて発信することである。知人は、東京のマンションを売り払い、地方の広い一軒家に移住して初めて、地方の良さを知ったという。

 

先日、札幌から兄夫婦が来て国道を使って観光地をドライブしたが、その時、兄嫁が次のように言った。「十勝の道路は、立派でとても走りやすい」と。また、新しくできた道の駅にも入ったが、とても綺麗で地元の農産物などを売っていて、入店客も平日ながら多かった。

 

よそ者がきて、地元の良さを教えてくれるのは、知人の地方への移住と同じである。今一度考えると、訪日外国人が多いことが日本にとって良いことであるか分からなくなる。人間の幸せ、日本人の幸せは、もっと違うところにあるのかも知れない。

 

最後に一言。

外国人がきて、日本の土地を買いあさるのは止めてほしい。十勝の水源地、森も全て中国人や台湾人に買われている現実がある。秘境の湖にあるホテルも外国資本に買われ活用もされずに朽ちていたが、安いから買ったのかも知れない。

 

「十勝の活性化を考える会」会長

 

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中心部活性化

2020-07-24 05:00:00 | 投稿

 

20171228日付け十勝毎日新聞に、市街地の中心部活性化について、次の記事が載っていた。

 

『今春、沖縄の大学を卒業し、3000キロ離れた十勝に就職した。十勝は小学1~3年生の時住んでいて、広小路の七夕まつりがにぎわっていて楽しかったことは記憶にあった。

だが入社試験で久しぶりに訪れたまちなかは閑散とし、私の中で帯広のイメージが変わった。どうにかできないだろうか。入社まで漠然とそんなことを思っていた私に、1年目で与えられた仕事が、商店街の担当だった。 

(中略)

「TOKACHI ICE PARKプロジェクト」の構想を知った。街の真ん中の空き地でスケートリンク? 会社に持ち帰って話したところ、スケート王国十勝でも、珍しい活動だと分かった。

「ビアーガーデンの次はスケートリンク。あの土地はそんな使い方でいいのか」という先輩たちの声もあったが、「まち中を元気に」という思いを訴え、翌日、私の書いた記事が1面トップに載った。紙面を通じて、多くの人に知ってもらいたかった。』

 

この記事を読んで、次のように思った。

 

「市街地活性化」は帯広市だけではなく、全国の市町村が抱えている問題でもある。ひどい所は、駅前商店街が全て「シャッター商店街」のところもあった。

 

知人によると、市街地活性化のコンセプトは、「コンパクトシティー」で、香川県の丸亀商店街が参考になるそうである。

 

知人のメールには、次のことが書かれていた。

『地方創生の基本目標は、地方において安定した雇用を創出する 地方への人の流れをつくる  若い世代のファミリープランを実現する  地方と地域を連携させる。

私はこのなかで、の地方への人の流れをつくることに関心があります。

「移り住みたくなる地域」や「そこで働きたくなる地域」は、行政主体でなく、住民主体で可能になります。そこに住む住民が知恵を絞ることで、活性化するものだと思います。

 高松市丸亀町商店街は、ご多分に漏れず一時廃れ、シャッター商店街に陥っていましたが、住民の知恵と創造で再生を果たしました。

現在、地方活性化の雄として、連日観光客が訪れています。この再開発は、おそらく全国で初めての民間主導型再開発を成功したプロジェクトとして国も注目しています。』

 高松丸亀町商店街のシンボル的な場所となっている「壱番街前ドーム広場」)

「十勝の活性化を考える会」会長

 

注) コンパクトシティ

コンパクトシティとは、都市的土地利用の郊外への拡大を抑制すると同時に中心市街地活性化が図られた、生活に必要な諸機能が近接した効率的で持続可能な都市、もしくはそれを目指した都市政策のことである。

[進む中心市街地の空洞化]

日本の都市は高度成長期を経て拡大を続け、政策的にも郊外の住宅地開発が進められてきたが、大規模小売店舗法の改正などもあり1990年代より中心市街地空洞化現象(ドーナツ化現象)が各地で顕著に見られるようになった。

特に鉄道網の不十分な地方都市においては自動車中心社会(車社会)に転換し、巨大ショッピングセンターが造られ、幹線道路沿線には全国チェーンを中心としてロードサイド型店舗やファミリーレストランファーストフード店などの飲食店が出店し、競争を繰り広げるようになった。また商業施設のみならず公共施設や大病院も広い敷地を求めて郊外に移転する傾向が見られる。

一方、旧来からの市街地は街路の整備が不十分で車社会への対応が十分でない場合が多い。昔から身近な存在であった商店街は、道路が狭く渋滞している、駐車場が不足している、活気がなく魅力ある店舗がないなどの理由で敬遠されて衰退し、いわゆるシャッター通りが生まれている。古い市街地は権利関係が錯綜しており、再開発が進まなかったことも一因である。

郊外化の問題点

郊外化の進展は、既存の市街地の衰退以外にも多くの問題点を抱えている。

  • 自動車中心の社会は移動手段のない高齢者など「交通弱者」にとって不便である。
  • 無秩序な郊外開発は持続可能性、自然保護、環境保護の点からも問題である。
  • 際限のない郊外化、市街の希薄化は、道路、上下水道などの公共投資の効率を悪化させ、膨大な維持コストが発生するなど財政負担が大きい。

 

[コンパクトシティの発想]

こうした課題に対して、都市郊外化・スプロール化を抑制し、市街地のスケールを小さく保ち、歩いて行ける範囲を生活圏と捉え、コミュニティの再生や住みやすいまちづくりを目指そうとするのがコンパクトシティの発想である。

交通体系では自動車より公共交通のほか、従来都市交通政策において無視に近い状態であった自転車にスポットを当てているのが特徴である。

自治体がコンパクトシティを進めるのには、地方税増収の意図もある。例えば、地価の高い中心部に新築マンションなどが増えれば固定資産税の増収が見込まれ、また、都市計画区域内の人口が増えれば都市計画税の増収も見込まれる。すなわち、同じ自治体内の郊外から中心部に市民が住み替えるだけで地方税の増収に繋がることになり、経済停滞や人口減少が予想される自治体にとってコンパクトシティ化は、有効な財源確保策と見られている。

 

(出典:『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋)

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専門性の誤謬

2020-07-23 05:00:00 | 投稿

 

令和2619日、NHKラジオ「あさビス」で、評論家 寺島実郎氏が「コロナ禍」に関連して、専門性の誤謬と数字の独り歩きについて、次のように語っていた。

 

「前回の56日の放送の時は、新型コロナウイルス禍で日本は何もしなければ、42万人の死亡者が出る可能性があると言ったところ、大きな効果があり外出自粛につながった。

 

現在、死亡者数は千人にも満たない少ない数で、1918年から発生したスペイン風邪では、日本の死亡者数は45万人にも達したと言われている。

 

今回、死亡者が少ない理由は、国民皆保険、中流階級が多いことなどが原因でないかと思う。アメリカやインドなどで多くの人が死亡しているのは、無保険者、貧困、医療崩壊などが原因である。

 

また、新型コロナウイルスとスペイン風邪の大きな違いは、今回、原因が短期間で特定できたことである。そして、ウイルスは変異しながら耐性を身に着けるので、共生していくことが大切である」と語っていた。

 

このラジオを聞いて、次のように思った。日本の新型コロナウイルスによる死亡者が少ないのは、国民皆保険によるところが大きいのではないだろうか。

 

そして、道路・病院・学校などの社会資本が充実している国は、日本が一番ではないだろうか。それほど多くの外国に行く機会はなかったが、そのように思う。

 

海外旅行の経験から言えることは、まだ使える公共建物を人口減少などで必要なくなり壊してしまう国は、少ないと思う。

 

戦後、立派な公共建物を作れたのは、国の財政が豊かだったからだと思うが、現在の国債残高を考えると、今後は厳しくならざるを得ない。

 

確かに、トンネル事故、上水道管の破裂による道路陥没事故などがあるが、外国では、同じような事故が多発している。

 

社会資本の充実は、一朝一夕で出来るものではなく過去の積み重ねなので、国が豊かになるためには人口増が前提だと思うが、その前に「新型コロナウイルス」の治療薬の開発である。

「十勝の活性化を考える会」会長

 

注) 誤謬

 

論理学における誤謬は、論証過程に論理的または形式的な明らかな瑕疵があり、その論証が全体として妥当でないこと。つまり、間違っていること。論証において、誤謬には「形式的」なものと「非形式的」なものがある。

 

誤謬は、対話者の感情や知性や心理的弱さにつけこむ。論理的誤謬をよく知ることで、そのような状況に陥る可能性が減るのである。誤謬は相手に影響を与えたり信念を変えさせたりすることを目的としてコミュニケーションの技法として利用されることが多い(詭弁)。

[形式的誤謬]

論理学において、「形式的誤謬」 あるいは「論理的誤謬」 とは、推論パターンが常にまたはほとんどの場合に間違っているものをいう。これは論証の構造そのものに瑕疵があるために、論証全体として妥当性がなくなることを意味する。

一方、非形式的誤謬は形式的には妥当だが、前提が偽であるために全体として偽となるものをいう。

誤謬という用語は、問題が形式にあるか否かに拘らず、問題のある論証全般を意味することが多い。

 

(出典:『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋)

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新型コロナ禍と経済

2020-07-22 05:00:00 | 投稿

 

世界のコロナウイルス感染者数の増加が、止まりません。既に感染者は1,400万人で、毎日20万人が感染しています。

 

しかも現在はまだ右肩上がりなので、今年末には4,000万人を超える見込みで、全人類(78億人)の実に200人に1人の割合です。単純な計算なので、だれが予想してもこうなります。

 

ウイルスによる感染症の拡大は、人との接触が原因ですので、これを避けようとして引きこもることで、観光業、飲食業、航空業界、イベント関連など、人の移動と集合を伴う産業が大きな打撃を受けています。

 

これらの産業を助けるために、どの国でも財政出動の名のもとに、大量のお金をばらまいています。ただ、このお金は税金というより、その多くは、いずれ私たちが払わなければならない「借金」です。

 

借金大国である日本の日銀が、大量に国債を買い取る仕組みは分かりませんが、いずれ破綻するのではと不安になります。

 

国家が無尽蔵に貨幣を発行して、経済が破綻してしまうのは、歴史的にみても何度も起きていることです。

 

日本でも新型コロナウイルスが原因で、千人近い人が亡くなっています。大被害には違いありませんが、一方で、実体経済の疲弊はもちろんのこと、貨幣経済そのものが立ち行かなくなる大きなリスクが、迫っているのではと心配になります。

 

テレビのワイドショーで、些末な問題を大々的に取り上げる一方で、国の借金の話題がほとんど出ないことも気になるところです。

 

10万円もらって、喜んでいる場合ではない」と考えるのは、私だけでしょうか?

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