ときの備忘録

美貌録、としたいところだがあまりに顰蹙をかいそうなので、物忘れがひどくなってきた現状にあわせてこのタイトル。

小物がスパイス

2007-07-31 | 砂時計
ビリーズキャンプどころじゃない、ハードな肉体労働が木曜日に用意されている。
それにむかついて、プチストライキで、半休をとった。
ちょうど、関東に引っ越してしまった友人が、遊びに来るというものだから、滅多にあえない友人だし、火曜日のお昼からはちょっと手が空くこともあるので。

さて、この友人とは春先に一度会った。
例の賀来千香子似のおしゃれな友人である。
今日も、流行のモノトーンの装いで颯爽と登場。
白い総レースのワンピースにメッシュのベルトを締め、黒いバルーンスリーブの短めジャケットを着ている。
襟元にはビーズで作ったコサージュ。

「相変わらずおしゃれだね。」と一緒に会った友だちと褒めると
「これって、10年以上前に母が縫ってくれたワンピースなのよ。」という。
聞けば、古くさい感じがするパフスリーブをほどいてしまい、裾を切ってそこでバイアスをとり、ノースリーブにして袖口を始末したのだという。
襟元も、浮くのでちっちゃくタックをとったらしい。
それは言われるまで、私はてっきりそんなデザインのワンピースだと思っていた。
襟元のコサージュも昔に買ったものだという。
なのに、そんな古くささはまったく感じない。
それは、ジャケットが今年のものであったり、ベルトやブレスレット、靴に新しさを感じさせるモノを持ってきているからだ。
ほんとのおしゃれって、こういうものなのだと思う。
毎年、全身最新のもので固めるのではなくて、どこか自分のなかでこなれているものを取り入れ、さらにポイントには必ず新しさを感じるモノをおく。
そうすることで、自分に馴染んだそれでいて古くささのない、小粋なおしゃれができるんだなぁ、と彼女を観ていて教えられる。

あれやこれや、マックスマーラから新宿の母まで硬軟取り混ぜた話は尽きることもなく、あっという間の5時間だった。
気の合う友だちとのおしゃべりは、本当に楽しいものだ。
いくつになっても、ずっとこんな関係を続けて行ければいいな、と心底思った半日であった。


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