とどろみの森学園 PTA

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人権講演会 『これからの道徳〜道徳をどう解く〜』 摂南大学 教職支援センター 谷口 雄一先生

2020年02月06日 | 保健体育委員会
皆さんは、「道徳の時間」が「特別の教科 道徳」へ変わっていることをご存知ですか?
一体何が変わったのかと言うと、道徳が「教科化」されたのです。
今回の講演会では、この「教科化」に至った背景やこれからの道徳教育、そして、とどろみの森学園の取り組み、などについてお話し頂きました。
 
 〇「教科化」の背景
これまでの授業では「道徳の時間」よりも他の教科や行事が優先されたり(①量的課題)、また、教える教員自身が「子供たちにどう教えていいか分からない」「本当に子供達の力になるのか」など、道徳に対してしっかりと理解されていない現状がありました(②質的課題)。この結果、授業による理解度の差や、子供たちの関心の低下などの問題を招いていました。
そこで、これらの課題を解決するために図られたのが道徳の教科化(義務化)、これが「特別の教科 道徳」です。
 
〇「教科化」による3つの変化
① 授業時間の確保
義務化されるため他の教科に振り替えられることもありません。
② 検定教科書の使用を義務付け
地域や学校ごとに工夫されてきた授業も取り入れ、活きた授業となるよう目指します。
③ 評価の導入
生徒自身が成長を実感したり、教員が生徒の学習状況を把握したり指導改善を図ります。
 
〇これからの道徳教育
21世紀は「知識基盤社会」と言われています。このような社会で求められる力とは、
◎課題発見・解決能力
◎倫理的思考力
◎コミュニケーション能力
◎創造力
であり、それらの基盤となる「道徳性」である、とされています。
では、これからの道徳の授業は、どのような内容で行われるのでしょうか。
 
●道徳の授業で学ぶこと
社会に出てからも学校で学んだことを生かせるよう、「三つの力をバランスよく」育みます。
●道徳の授業で大切にしたいこと
①自己を見つめる
②物事を多面的、多角的に考える
③自分の生き方についての考えを深める
 
私たち親世代は、「□□したらダメ」「○○しなさい」といった、決められた倫理観、価値観の中で道徳教育を受けてきたと思います。
しかし、これは〝 価値観の押し付け 〟になってしまうため、これからは子供たち自身でしっかりと物事を考えられる力、自分自身の価値観を養っていこうというものです。
これらをふまえ、とどろみの森学園では以下の取り組みが行われています。
 
●学校全体で 木曜 1限 を道徳の授業に
「①質的課題」の改善に。
 
●ローテーション授業の実施
・先生方は、ローテーションで自分の受け持つクラス以外で授業を行う
・授業の展開や方針を統一しない
教員同士の意見交換が生まれ「②質的課題」の改善に。また、子供たちも多様な価値観に触れる機会をもつことができる。
 
●対話を大切にする
テーマに対して自分の意見を言い合うことで、新しい意味や考えに辿り着くように促す。
〈例〉親切って何だろう?
「ぼくはこう思う」 → 既知
「なるほど、それもあるね」→ 熟知
「それは考えつかなかった」→ 未知
 
●書く
頭の中にある考えを紙に書き出すことによって、曖昧だった自分の考えを整理する。
〈例〉学期の初めと終わりに同じ質問をし、どう変わったかを比較する など
 
〇 家庭・地域ができる事
学校以外で出来る取り組みとして、「子供と一緒に本を読み、感想を話し合ってみる」ことや、「問題が起こった時に親が決めるのではなく、子供自身が深く考えるように促す」ことなどが紹介されました。
 
◎「親子で道徳」
◎「子どもに考えさせる」
このように、毎日のくらしの中にも、小さな道徳はたくさん溢れていると思います。
子供たちがよりよい行動力、思考力を育み、社会の基盤となる「道徳性」を身につけていけるよう、些細な出来事でも一緒に悩み、考えていく、その積み重ねが大切だと感じました。
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