小学2年生の終わりころ勇気を振り絞って友達の耳元に両手で輪を作って囁いた「ボクのこえ、きこえる」友達はクラス中に聞こえるように大声で言った「とちかくんがしゃべったぁ!」クラスの男子たちが集まってきた「オレにも聞かせて!」とボクは両手で輪を作って一人ずつ「ねぇ、きこえる?」と耳元で小さな声を発した幼稚園から小学2年生までの場面緘黙症児の苦しい日々が終わりを迎えつつあった※場面緘黙症に対する治療は何も行っていません