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身近な偉人伝説 大学時代の恩師M(1)

2005-07-08 11:30:00 | 身近な偉人伝説
大学時代のゼミの恩師Mを紹介します。

私の通ったN大学は、経済学部だけ1年生からゼミがありました。
1年生の時のゼミの先生がM先生でした。
M先生は当時34歳と若く、大学教育に新しいものを取り入れようと意欲的でした。

1)ディベート
2)ワープロ(パソコン)
3)英語

1)ディベート
10年ちょっと前は日本ではまだまだマイナーな存在でした。
ディベートが有名になったのはオウム真理教の上祐氏がメディアに登場したあたりかもしれませんね。
もしかしたら「ディベート」というものに、あまりいいイメージを抱いていない人もいるかもしれません。

当時大学1年生の私は、ディベートの実演を見て大変興味を持ちました。
他のゼミが月並みなテーマであったのに対し、M先生のゼミは光を放っているように見えました。
あらためて説明するまでもありませんが、ディベートとは「あるテーマ」に対して「賛成」と「反対」の立場にわかれ、双方が議論を交わし勝敗を決めるというスタイルをとります。

先攻後攻を決め、決められた時間内で「各立場の見解の説明」「質疑応答」「反論」を実施します。
進行役がタイムキーパを兼ね、審査員が議論の内容・整合性・論理性・客観性(説得力)などから点数をつけます。
私たちは4つのチームに分けられ、「賛成派」「反対派」「進行役」「審査員」のすべてを経験させられました。

この経験はその後の人生においてかなり役に立ちました。
すべての役割を実施することで、相手の立場で物事を考えられるようになりますし、2手3手先を読む能力もつきます。
また自分の見解とは異なる立場で議論する必要もありますから、物事を公平にかつ客観的に見る能力も養われました。

ここ最近「話し方」や「質問力」や「ロジカンルシンキング」が流行っていますが、ディベートとはこれらを総合的に駆使して戦わねばなりません。
10年以上も前の若い時期に、このような経験をできたことは大変貴重であったと最近あらためて思います。


ちなみに当時行った議論のテーマは「外国人労働者」と「少子化」でした。
労働力の空洞化や不法滞在者の問題、女性の社会進出や核家族化による社会環境の変化について色々と調べたものです。
今となってはは双方とも大きな社会問題として認識されていますがが、当時はそれほど深刻には受け止められていませんでした。
ディベートというスタイルを用い、これらのテーマをとりあげたことに、M先生の先見性を垣間見ることができます。


つづく>>>



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