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トレーナーを目指す方へ
東京メディカル・スポーツ専門学校 妻木充法先生のブログ

南アフリカの朝

2010-06-30 14:09:20 | Weblog
みなさん、おはようございます。

東京の6月はいかがでしょうか。
こちらは冬なので、慣れてきたとはいえ、寒い日もあります。
時には、霜が降るプレゼントがあり、そんな時は、ホテルのガーデンが、とてもきれいです。
芝も凍ってサクサクした感じになります。



朝の気功と太極拳のレッスンに行く道の途中で、毎朝、奇妙な光景を見かけます。
移動用の乗用車やミニバンのドアとトランクを全部開けています。何をしているのでしょうか?



バスのトランクも開けて犬がのぞいています。冬の早朝になぜ?



実は、警官が犬を使って、爆弾がないかチェックしているのです。パトカーもいっぱいあります。すごいですね。



練習中でも、大勢の警察官が警備してくれています。こういう国だからこそ、本当に心強いです。



おまわりさん、ありがとうございます。



追伸:医道の日本ホームページに南アフリカレポートが載っています。

http://www.idononippon.com/information/topics/2010/06/24.html



妻木 充法

FIFAの主要大会の多くをサポート! 東京メディカルスポーツ専門学校、妻木充法先生のさらに詳しいプロフィールはこちら





USA vs アルジェリアの試合に帯同しました

2010-06-24 22:53:48 | Weblog
こんにちは、日本のみなさん

昨日、USAvsアルジェリアの試合に、審判のトレーナーとして帯同してきました。
泊っているホテルから30分ほどで、プレトリアのロフタス ヴァールフェルドスタジアムに着きました。
サッカーシティと同様、マリオと二人です。真ん中が主審のフランクです。



ここは、創立が1906年という、とても由緒あるスタジアムだということです。
レンガ造りのレフェリールームと書かれた部屋に入りました。
雰囲気は大英帝国という感じで趣きがあります。 しかし入った印象は3K…(失礼)。
レフェリールームの入り口には、鉄格子のとびらまであります。



中に入ると、レンガ造りの部屋。雰囲気は、まるで監獄?(笑)



入り口近くには、“オリ”らしきものもあります。
ミスをした審判を一時入れておくとか、ボールを保管しておくためとか言っていましたが、真実は不明です。

下の写真は、レフェリーアセッサーの上川さんです。どのレフェリーを入れるか考えているようです。




不可解なことに、ロッカーのカギは一括してかけるシステムです!




ロッカーに比べるとピッチは、ラグビーも開催されるとは思えないほど、整備されていました。
自動の散水機から虹が見えました。南アフリカは不思議な国です。



これは、USAの試合前のウォームアップです。左端のフィジカルコーチが指導しています。
アスレティックトレーナーらしき人が3人ほどいましたが、写真が撮れませんでした。




審判のウォームアップは、主審が中心になって行います。



そして、試合開始です。



トレーナー業務は?というと、 
今回はベルギーの審判でしたが、必要なことは自分たちですべて、やっていました。

我々がやったことは、集中できるように配慮すること、
試合前にグッドラック、終了後にウエルダンと言って祝福してあげたことだけでした。



余談ですが、レフェリールームとUSAのロッカールームが向かい合わせのような形で1mくらいしか離れていませんでした。

こんなことでセキュリティは大丈夫かと案じていたのですが、そのおかげで、試合後、クリントン元大統領にばったり会いました。
USAのチームに祝福に来たのです。ボディガードが20人くらい周りを取り囲んでいて、写真は撮れませんでしたが。
写真の左がUSAのロッカー入り口で、マリオがいるのが審判のロッカールームです。ここでバッタリです。



きょうも、一日が終わりました。もうすぐ予選リーグが終わります。


妻木 充法

追伸:医道の日本のレポートがアップされました。
http://www.idononippon.com/information/topics/2010/06/24.html




南アフリカを舞台に活躍中!! 妻木充法先生の活動のようすはこちら!





サッカーというシンフォニー

2010-06-15 22:52:40 | Weblog
みなさん、こんにちは

ここ、南アフリカは、ワールドカップで盛り上がっています。

開幕戦は、南アフリカとメキシコの試合でした。
この試合のレフェリーは、33回のワールドカップの歴史では、初めてAFC(アジア)から選ばれました。
ウズベキスタンのイルマトフです。
サッカーといえば、ヨーロッパや南米などの強豪国が有名ですが、
アジアのウズベキスタンから開幕戦をつとめる凄いフェリーが出るなんて、おもしろいですね。


ウズベキスタンのイルマトフ主審とのツーショットです。

ワールドカップの大事な開幕戦ということもあり、私は、同僚のマリオと一緒に審判のイルマトフトリオに帯同しました。



マリオは、今回のワールドカップのメディカルチームのHeadです。Co-headが私となっています。
マリオとは、2006年のドイツ大会から一緒にFIFAの仕事をしています。



開幕戦と決勝戦の行われるサッカーシティスタジアムです。写真の、前の車にイルマトフのトリオが乗っています。
ヨハネスバーグ郊外にある9万5千人収容のスタジアムは、真っ青な空に赤や黄色をちりばめたアフリカらしい色遣いのスタジアムです。。

2年前の北京オリンピックのスタジアムは『鳥の巣』と呼ばれましたが、南アフリカのそれは、まるで大きなカボチャです(失礼)。


写真は、鳥の巣(北京オリンピックスタジアム)です。

ブブゼラと呼ぶ笛のような楽器でほとんど声が聞こえない状態で試合が始まり、メキシコ有利と予想していたのですが、結局1対1の引き分けでした。
お互いの個性が出た、躍動感あふれる面白い試合となりました。



イルマトフトリオは、ほぼ完璧にこの試合をこなしました。

私は、マリオと選手入場口の脇で試合を見ていましたが、終わってからも、頭の中で交響曲が鳴っているようでした。
イルマトフは22の楽器を使った2つのオーケストラを巧みに操り、壮大な音楽を奏でているようでした。

プレイヤーは個々の局面、個人個人を見ると戦っているのですが、全体としては、調和を保とうとしているように見えるのです。
『動的平衡』という生命の躍動をクローズアップして、目の前で見て音楽のように感じたのでしょう。

イルマトフは、まるで、オーケストラの指揮者のように見えました。試合によっては、子守唄や雑音が聞こえることもあるのですが(笑)
いま耳元で鳴っていたのは、ストラビンスキーの春の祭典のようでした!

日本の試合では、どんな音楽が聞こえるのでしょうか。このような現場にいられる幸せを感じました。



妻木充法


追伸
前回、医道の日本に現地レポートを7月14日よりと書きましたが、6月14日の間違いでした。もう、掲載されています。
アドレスはhttp://www.idononippon.com/information/topics/2010/06/14.html です。




ワールドカップ参加レフェリーを影からサポート!! 妻木充法先生の活動のようすはこちら!









再びサウボナ

2010-06-11 22:49:36 | Weblog
サウボナ

こんにちは、みなさん。ワールドカップが秒読みの段階ですが、こちら(南アフリカのプレトリア)に来てまもなく2週間になります。

昨年のコンフェデレーションカップで、レフェリーたちとここで1カ月ほど生活したことを報告しましたが、今回は、本番のワールドカップです。
レフェリーは、29トリオ、87名と大所帯です。ホテルは、安全ですが、前回と同様に、外出はできません。
6週間あまりの生活になりますが、ホテル自体が小さな村といった感じです。



集合写真です。みんなこれからやるぞといった感じですね。

日本人は、スタッフで4人、レフェリーが2人で全部で6人もいます。
レフェリーは、西村さんと相楽さんです。



主審の西村さんは、NHKの取材を受けました。

ところで、時の早いものだとここで実感しました。
まさしく、『光陰矢のごとし』です。
なぜかというと、下の写真を見てください。



これは、2002年の日韓ワールドカップの決勝戦です。主審のコリーナさんが、有名ですね。
この日韓の大会でも、世界中から90名近くのベストレフェリーが選ばれました。

そして、2006年ドイツ大会から南アフリカ大会と世界中からベストオフベストのレフェリーが選ばれています。
連続して選抜されることは、定年が45歳ということもありなかなか難しいものです。コリーナさんも定年のため、ドイツ大会は、選ばれていません。


下の写真はハットトリックを達成したチームです。

白いシャツが審判で緑がFIFAスタッフです。
左からベルガラ(カナダ副審)、ヴェルナー(ベルギーフィジカルインストラクター)、シモン(ブラジル主審)、私、ルイス(コロンビア主審)ですが、
実は、この5人が3大会を通じて、連続出場(?)していたのです。8年間付き合ってきたので、気心が知れています。

こうやって、写真が撮れるのは幸せなことですし、不思議なご縁あるいは、意味のある偶然の一致(シンクロニシティ)があるのではないかと思います。



TMSで学んでいるみなさんとも、なにかご縁があるのだと思います。
そして、きっと長い年月のあとにまたどこかで、会うことがあると思います。
成長した皆さんと会えるのは、幸せなことに違いありません。

それでは、またお目にかかりましょう。


追伸
医道の日本社のウェブのトピックス欄に7月14日から私の現地レポートが掲載される予定です。よかったら覗いてみてください。
アドレスは、http://www.idononippon.com/です。

妻木 充法

南アフリカW杯でも活躍中!妻木充法先生のさらに詳しいプロフィールはこちら





南アフリカへ行ってきます

2010-06-01 19:29:19 | Weblog
いよいよサッカーW杯南アフリカ大会が始まります。
それにあわせて、私と理学療法士科の中島先生、鍼灸師科の鳥海先生も現地に向かい、大会レフェリーのサポートを行います。

今回の仕事を誇りに思っています。お金では買えないものだからです。高級なベンツだとかは嫌いです。お金がかかりますから(笑)
かつて私もバイクに凝っていた時期があり、ハンドメイドの注文をして造ったことがありますが、これは世界で1つしかない貴重なものでした。


私がかつて実際に乗っていたサイドカーです。実はもう手元にはないのですが、写真を見るたびに懐かしいです。なかなかカッコイイでしょう(笑)

ワールドカップも観戦ツアーに参加することなどは、お金を出せばできます。
でもFIFAからの依頼で参加するトレーナー活動は、お金を出して参加できるものではありません。
非常に名誉なことだと思っています。お金で買えないから名誉です。

でもこれは何も私が優れているわけではなく、こういうのは「縁」だと思っています。
なので自分の中で勘違いしないように、気をつけています。
決して自分が優れているわけではない。すぐ忘れちゃうんですが、自分への戒めだと思っています。

中島先生、鳥海先生も今回は一緒です。この2人にしても「縁」にほかなりません。
もちろん2人の先生方は優れていますよ。でも優れている人は世の中にたくさんいますし、高いレベルの人は横並びで、
誰が一番優れているとかはありません。
そういった人が数多くいる中で、W杯のような世界の注目する大会に参加できるということは、やはり縁なのです。


出発前に、ASC(アスリートサポートクラブ)のメンバーに壮行会を開いて頂きました。学生さんに少しでも還元できるような、経験をしてきたいと思います。

この学校にお世話になったのも縁です。そこでたくさんの先生方と出会ったのも縁です。
全てがどこかでつながって、結びついたものだと思っています。

そういった心のあり方を大切にしていきたいと思います。
そして日本人として、日本人の良さを世界のために出していきたいと思います。

それでは、行ってきます。

妻木 充法



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