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東京メディカル・スポーツ専門学校 妻木充法先生のブログ

サッカーというシンフォニー

2010-06-15 22:52:40 | Weblog
みなさん、こんにちは

ここ、南アフリカは、ワールドカップで盛り上がっています。

開幕戦は、南アフリカとメキシコの試合でした。
この試合のレフェリーは、33回のワールドカップの歴史では、初めてAFC(アジア)から選ばれました。
ウズベキスタンのイルマトフです。
サッカーといえば、ヨーロッパや南米などの強豪国が有名ですが、
アジアのウズベキスタンから開幕戦をつとめる凄いフェリーが出るなんて、おもしろいですね。


ウズベキスタンのイルマトフ主審とのツーショットです。

ワールドカップの大事な開幕戦ということもあり、私は、同僚のマリオと一緒に審判のイルマトフトリオに帯同しました。



マリオは、今回のワールドカップのメディカルチームのHeadです。Co-headが私となっています。
マリオとは、2006年のドイツ大会から一緒にFIFAの仕事をしています。



開幕戦と決勝戦の行われるサッカーシティスタジアムです。写真の、前の車にイルマトフのトリオが乗っています。
ヨハネスバーグ郊外にある9万5千人収容のスタジアムは、真っ青な空に赤や黄色をちりばめたアフリカらしい色遣いのスタジアムです。。

2年前の北京オリンピックのスタジアムは『鳥の巣』と呼ばれましたが、南アフリカのそれは、まるで大きなカボチャです(失礼)。


写真は、鳥の巣(北京オリンピックスタジアム)です。

ブブゼラと呼ぶ笛のような楽器でほとんど声が聞こえない状態で試合が始まり、メキシコ有利と予想していたのですが、結局1対1の引き分けでした。
お互いの個性が出た、躍動感あふれる面白い試合となりました。



イルマトフトリオは、ほぼ完璧にこの試合をこなしました。

私は、マリオと選手入場口の脇で試合を見ていましたが、終わってからも、頭の中で交響曲が鳴っているようでした。
イルマトフは22の楽器を使った2つのオーケストラを巧みに操り、壮大な音楽を奏でているようでした。

プレイヤーは個々の局面、個人個人を見ると戦っているのですが、全体としては、調和を保とうとしているように見えるのです。
『動的平衡』という生命の躍動をクローズアップして、目の前で見て音楽のように感じたのでしょう。

イルマトフは、まるで、オーケストラの指揮者のように見えました。試合によっては、子守唄や雑音が聞こえることもあるのですが(笑)
いま耳元で鳴っていたのは、ストラビンスキーの春の祭典のようでした!

日本の試合では、どんな音楽が聞こえるのでしょうか。このような現場にいられる幸せを感じました。



妻木充法


追伸
前回、医道の日本に現地レポートを7月14日よりと書きましたが、6月14日の間違いでした。もう、掲載されています。
アドレスはhttp://www.idononippon.com/information/topics/2010/06/14.html です。




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