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東京メディカル・スポーツ専門学校 妻木充法先生のブログ

素直であること

2010-01-23 08:06:36 | Weblog
前回のブログで「経験を上手に受け止められる人は成長できる」と述べました。今回はそのことについて、もう少し考えてみたいと思います。

「経験を上手に受け止められる人」とは、どんな人でしょう。

置き換えると“素直”という言葉が当てはまるでしょう。治療家として素直であること。自分に起こった出来事を、見たまま感じたままに受け取ること。批判をするでもなく、言い訳をするでもなく、変に理解した振りをするでもない。これってとても大切なことで、あとで必ず活きてきます。

目指している資格を取得すれば、当たり前ですが、みなさんは治療家として働いていけるわけです。その出だし、意外に最初は調子良くやっていける場合が多いです。下手でも一生懸命やっていれば、案外きちんと治療できるものだったりします。

しかし、20代後半~30代くらいになってくると、必ず行き詰るところが出てきます。誰でもそう、壁が出てくる。どうやっても治らなかったり、中々うまくいかなかったり。必死になって、頭を使って解決策を模索して・・・。そんな場面が誰にも必ずあるはずです。私もそうでした。

こんな時、ヒントなるのが過去の経験や、見たこと聞いたこと、他の人の行動なのです。「あの人はあんな風にやっていたなぁ」とか、「あの時こんな事言われたなぁ」とか。こんな風に一生懸命考えていると、はっと答えが見つけられるものです。


今起きていることを、自分のものにしましょう。今すぐ形にはならないかもしれません。でも5年後、10年後に必ず活きてきます。そのために、素直でありましょう。


こちらは2008年に参加した北京五輪の際に訪れた、万里の長城です。
英語表記をすると“The Great Wall”
誰の人生でも、1度は壁に当たる時がくるはずです。
そこを乗り越えられる準備をしておきましょう。


「随所作主・立処皆真(随所に主となれば、立処みな真なり)」 前回のおさらいです。

素直であること。それはその場をうまくやり過ごすのではなく、1つ1つをきちんと胸に刻むことです。


FIFAレフェリーのみなさんも、応援してくれていますね(笑)
素直に色々なことを吸収していきましょう

妻木充法

妻木充法先生の、さらに詳しいプロフィールはコチラ!!

新年明けましておめでとうございます。

2010-01-12 17:54:02 | Weblog
2010年を迎えました。今年は6月にサッカーW杯・南アフリカ大会が開催されます。日本も出場しますね。それに先がけ、3月には昨年も参加したW杯参加候補のレフェリーによる、スペイン・ラスパルマス合宿も予定されています。2006年W杯ドイツ大会が終わってから、私の参加しているRAPプロジェクトはスタートしました。当初は50人程いたレフェリーも、今では30人前後にまで絞られ、3月の合宿で最終選考が行われるわけです。縁あって参加をさせて頂いたFIFAのプロジェクトですが、4年間の活動の成果が6月のワールドカップで問われるわけです。

レフェリーのみなさんも、長い人であれば10年くらいの付き合いの人も出てきました。初めて出会ったのが30歳くらいだったレフェリーも、今では40歳を過ぎています。当然、体力的には衰えてきますが、積み重ねた経験には素晴らしいものがあり、ここぞという場面では、信頼できる良いプレーが見られます。

こういう人たちを見ていると、やっぱり人生は経験だなぁと、つくづく感じます。経験を上手に受け止めることができる人は、必ず成長できるものです。10年とか20年とか、そういう“絶対時間”というのでしょうか。たくさんの経験を積んできた人は強いです。

これからみなさんに降りかかってくる経験の中には、嵐もあればプレゼントのようなものもあるでしょう。北風もあれば太陽もある。しかし、それは全部“GIFT”です。みなさんを成長させてくれる贈り物です。

今年もそれぞれ、自分自身を磨いて下さい。

昨年秋に参加したU-17サッカーW杯ナイジェリア大会に参加した際の写真になります。隣にいるのは理学療法科の中島先生です。

数えてみたら昨年は、アフリカを中心に全部で5つの国を訪れていました。

さて、私個人の目標はというと、今年は“ていねいに”生きようと思っています。昨年は遠征なども重なり何となく、がさつに過ごしてしまいました。今年はもう少し1つ1つをきちんと“ていねいに”やっていこうと思っています。

「随所作主・立処皆真」

禅のことばです。どんな場面でも自分から主体性を持って取組むこと。そうすれば全てのことが真実になるという意味です。

その場、その場をていねいに。そして全力で取組んでいきたいと思います。

共に頑張りましょう。

本年も宜しくお願い申し上げます。

妻木 充法