『父の肺気腫が悪化しているのは猫の抜け毛のせい』
義姉の言葉に深く傷つき、酷く落ち込んだ。
犬は菌で猫は抜け毛か。すいぶんな言われようだな…。
何をしていてもイライラがおさまらなかった。
悔しくて悲しくて仕方なかった。
おさまらない怒りを小粒父へぶつけてしまった。
「そんなに心配ならお義姉さんが引き取ればいいじゃない」
私のひと言に今度は小粒父が切れ、そのまま夫婦ゲンカへと発展。
窒息寸前だった私は2週続けてプチ家出をするという
なんとも情けない日曜日を2度過ごした。
どこへ行こうか考えた時、どこも思いつかないことほど虚しいものはない。
いっそ新幹線で北陸まで行ってみたかったけれど、
小粒とぽっちの夕飯が気になって実行出来なかった。
犬や猫たちに人間の事情を押し付けることはしちゃイケないものね。
結局、19日は美容院でカラーした後プラプラ買い物をした(でも何も買えず)。
26日はジムで4時間体を動かし、帰りカフェでお茶しながら愚痴メール。
『言ってくれれば付き合ったのに~』
『うちへ来てくれてもよかったのに~』
そう言ってくれる人が4人もいて、気持ちが少しだけ上向いた。
持つべきものは愛犬・愛猫と友達だ!!
もやもやが完全におさまったわけではないけれど、
さすがに3週連続は避けなければ。
看護師さんに確認したが、抜け毛と肺気腫悪化の因果関係はないそうだ。当たり前!
犬猫が持つ菌がお年寄りに悪影響ということもないとのこと。当然!!
『むしろ癒しになっていいんじゃないですか?』
看護師さんですらそう言って下さるのにねぇ。なんか残念…。
プチ家出は2日で計11時間。
何人かに言われた、『それってただの外出じゃない?』
・・・・・・。
まあそうとも言えなくないけど、大事なのは長さじゃなくて気持ち。
異変を敏感に察知し、追いすがって来る小粒を振り切って
家を飛び出すのは一大決心なんだから。
鳴いてないかなぁ…。
発作起こしてないといいけど…。
小粒のことを考えながら時間をつぶすのはやや辛かった。
次がまたあるならば小粒も連れて行こう。ぽっちもね。
でも3週連続は避けなければね。