阿蘇にて。
大野さんの美術館を満喫したあと、その日泊まる宿まで1時間ほど歩きました。
雨が降って霧というか靄というか辺りに白~い空気が漂う中、
二人で歌を歌いながら歩きます。
夕方近くなると、少しずつ晴れてきて、阿蘇の山なりが姿を現します。
きれい。
その日の宿は
ペンションマルベリー。
ディナーに、なつかしくシンプルなフレンチのコースを頂きます。
食後は星を。このペンションには天文台があるのです!
土星を見せてもらいました。
雨が降った後は空気が水分を含んでいて、残念ながらピンボケでした。
でも輪も見えました。大学時代天文同好会で見た以来だ。
そのあと宿主のおじさんが、たくさん星の話をしてくれました。
シリウスっていう明るい星は、すーっごーく遠い。
いま地球に届いた光は、地球が原始時代だった頃にシリウスから発射された光だ。
気が遠くなるような・・・とはこのこと。
木星の衛星エウロパで、噴火が起こったそうです。
「地殻活動があるんですか?」ときいたら、ちがうらしい。
軌道が楕円のため、重力のかかり方が軌道の場所によってちがう。
その活動を長い間続けたため収縮して地殻が動いて噴火したんだって。
「噴火といえば内部からの地殻活動」というのは地球上でのみ通じる常識。
世界は地球上だけではないのです。はぁ~すごいじゃ言い表せないほどスゴイ!
宿のおじさんは、他にもブラックホールのことなど色々話してくれました。
この人は、ほんと好きなんだよなぁ。
宇宙の大きさとともに、それにも感動した一夜でした。