分厚い上下巻の本ですが、遅ればせながら読みました。
数ケ月かけて、なんとか読み切りました。やった!
とてもおもしろかった。
なぜ欧米社会もしくはユーラシア大陸の社会ばかりが発展し、
他の地域を圧倒しているのか、その差はどこから来たのか…
ということを、生物学やら考古学やら言語学やら、
色んな分野から掘り下げた壮大なスケールの本でした。
そこにどんな栽培可能な植物が生えていたのか、
家畜化しやすいどんな動物が生息していたのか、
自然環境のちがいが農耕の開始にどんな影響を与えるのか、
大陸の形により技術の伝播の仕方がどのように違うのか、
病原菌とは、発明とは、など、様々な要因を取り上げ、
ひとつひとつ紐解いてわかりやすく教えてくれました。
新大陸にヨーロッパ人がやって来て起こった虐殺や搾取、奴隷化などの出来事について、
なんでこんなひどいことになったんだ…との思いが、以前からありました。
侵略の詳しい経緯なども詳しく説明されていて、よく理解できました。
マヤやアステカやインカを作り上げた人たちに何故かシンパシーを感じている身としては、
心が痛かったけれど…
たまたま地理的に有利なところ(ユーラシア大陸)にいて、食料生産や動物の家畜化が
早くに始まり、人口が爆発的に増えたことで技術の進歩も早かった。
人口密度の高い地域で暮らすことにより、病原菌とも古くからつきあってきた。
そのようなひとつひとつが、侵略する側とされる側を作ってしまった。
人種や民族の差ではない、たまたまなのだ。
作者がこの分厚い学術書を通して一心に伝えたかったその結論が、本当にいいなあと思います。
世界をひとつにして観ることの面白さがありました。
いまこの世界で見られる様々な現象に疑問を持つことの大切さ、
そしてそれには理由があること、原因を探す楽しさ、
色んなことを感じました。
すご〜く読んでよかった!
私の物事の捉え方が鋭くなったような気がするぞ。
数ケ月かけて、なんとか読み切りました。やった!
とてもおもしろかった。
なぜ欧米社会もしくはユーラシア大陸の社会ばかりが発展し、
他の地域を圧倒しているのか、その差はどこから来たのか…
ということを、生物学やら考古学やら言語学やら、
色んな分野から掘り下げた壮大なスケールの本でした。
そこにどんな栽培可能な植物が生えていたのか、
家畜化しやすいどんな動物が生息していたのか、
自然環境のちがいが農耕の開始にどんな影響を与えるのか、
大陸の形により技術の伝播の仕方がどのように違うのか、
病原菌とは、発明とは、など、様々な要因を取り上げ、
ひとつひとつ紐解いてわかりやすく教えてくれました。
新大陸にヨーロッパ人がやって来て起こった虐殺や搾取、奴隷化などの出来事について、
なんでこんなひどいことになったんだ…との思いが、以前からありました。
侵略の詳しい経緯なども詳しく説明されていて、よく理解できました。
マヤやアステカやインカを作り上げた人たちに何故かシンパシーを感じている身としては、
心が痛かったけれど…
たまたま地理的に有利なところ(ユーラシア大陸)にいて、食料生産や動物の家畜化が
早くに始まり、人口が爆発的に増えたことで技術の進歩も早かった。
人口密度の高い地域で暮らすことにより、病原菌とも古くからつきあってきた。
そのようなひとつひとつが、侵略する側とされる側を作ってしまった。
人種や民族の差ではない、たまたまなのだ。
作者がこの分厚い学術書を通して一心に伝えたかったその結論が、本当にいいなあと思います。
世界をひとつにして観ることの面白さがありました。
いまこの世界で見られる様々な現象に疑問を持つことの大切さ、
そしてそれには理由があること、原因を探す楽しさ、
色んなことを感じました。
すご〜く読んでよかった!
私の物事の捉え方が鋭くなったような気がするぞ。