今日は2部門書いちゃいます。
照明部門もプレイとミュージカルは別のカテゴリーですがまとめて書きます。
まずはプレイのノミネーションから
Jules Fisher & Peggy Eisenhauer 「Lucky Guy」
Donald Holder 「Golden Boy」
Jennifer Tipton 「The Testament of Mary」
Japhy Weideman 「The Nance」
どの作品も言われてみれば照明が印象的なシーンがありました。
なるほどね。「The Testamanet~」が入っていて嬉しいです。
お次はミュージカル部門のノミネート。
Kenneth Posner 「Kinky Boots」
Kenneth Posner 「Pippin」
Kenneth Posner 「Cinderella」
Hugh Vanstone 「Matilda」
もう意味不明です。4つのうち3つが同じ人って凄いですね。
始めっから一騎打ちです。
他の賞をちら見します。
[Drama Desk Award Outstanding Lighting Design]
Ken Billington 「Chaplin」
Jane Cox 「Passion」
Kenneth Posner 「Pippin」
Justin Townsend 「Here Lies Love」
Daniel Winters 「The Man Who Laughs」
Scott Zielinski 「A Civil War Christmas」
オフから4作品ノミネート。
Ken Billington トニーに8回もノミネートされていて1つ獲得しています。
「Sweeney Todd」や「Chicago」が有名です。
今回は白黒だ基調という照明的には難しい制約のなか
バランスの良い品のある照明という印象でした。
Jane Cox オフブロードウェイを中心に活動していて最近はオンも手がけています。
今回は陰影のしっかりした艶やかな照明という印象。シルエットが綺麗でした。
Justin Townsend 照明家としてだけではなく美術家としても活躍しています。
照明の代表作は「The Other Place」「Vanya and Sonia and Masha and Spike 」
「Bloody Bloody Andrew Jackson 」など。
オフもオンも幅広くてがけています。
今回はとにかくクラブののりでビームやレーザー、ムービングでちゃかちゃかという感じ。
ちょっと目が痛かったかな。
Daniel Winters オフを中心に活躍しています。
この作品はみていないのでなんとも。他の作品でみた彼の照明のイメージは
かなりシャープでエッジのきいた直線的なイメージ。どうだったのか。
Scott Zielinski オフ、オン、オペラ、ダンスなどなどジャンルを問わず世界中で活躍しています。
今回の明かりはとても繊細にキャラクターが浮き上がるような暖かみのある印象。
無駄がなくキャラクターにしっかりフォーカスしてました。
トニーからは「Pippin」だけ。
お次は結果が出ているこちらの賞。
[Outer Critics Circle Award Outstanding Lighting Design (Play or Musical)]
Ken Billington 「Chaplin」
Paul Gallo 「Dogfight」
Donald Holder 「 Golden Boy」
Kenneth Posner 「Cinderella」
Kenneth Posner 「Pippin」
オフからは「Dogfight」評価高いけど観れてない。
まだやってなかったので残念。
Paul Gallo トニーには10回ノミネートされてますがまだ獲得ならず。
彼の明かりはみてないので何とも・・・
トニーからは3人ノミネート。
さて結果は・・・
Kenneth Posner 「Pippin」
まあここでも2作品ノミネートですからね。
いやいや今年は大活躍です。
というわけで紹介に移ります。
まずはプレイから。
Jules Fisher & Peggy Eisenhauer 「Lucky Guy」
まずは Jules Fisher さんからご紹介。
舞台からコンサート、映画やテレビまで幅広く活躍しています。
二人のノミネート、受賞をいれると今回で19回のノミネートで8回の受賞。
85年以降はPeggy さんとコラボレーションを続けているそうです。
Peggy Eisenhauer 元は Jules のアシスタントしてキャリアをスタート。
今では単独でデザインもしています。今回で7回目のノミネート。受賞は3回しています。
二人の代表作は「9 to 5」「Assassins」「Gypsy」などなど。
今回は抽象的で直線的なセットをさらにシャープな明かりで
エッジを立たせてスタイリッシュに見せていました。
はっきりとした明かりでシーンやキャラクターを切り取って
特異に際立たせている印象です。
演出上とても照明が重要な作品、セットだったので
とてもよくまとまっていました。
照明が空間をしっかり限定していることが解りやすさに繋がったんだと思います。
さすがですね。
Donald Holder 「Golden Boy」
今回で9回目のノミネート。受賞は2回。
代表作は「The Lion King」「South Pacific」など。
こちらも大活躍の照明家です。
今期は他にも「Annie」を手がけています。
今回はセットの美しさをしっかり際立たせる
美しい明かりが印象的でした。
舞台の一番奥は一面真っ白なライトスクリーンで
象徴的なシーンになると普段は下りてる外壁パネルがとんで
ライトスクリーンが美しくキャラクターをシルエットにします。
乾いた埃っぽい空気が伝わって来る陰影の深いタッチ。
レンピッカの絵のように象徴的にあたる照明。
なかなか美しいシーンが多かったと思います。
キャリアが物語ってますね。
Jennifer Tipton 「The Testament of Mary」
今回5回目のノミネート。既に獲得は2回。
オンブロードウェイ作品は久しぶりです。13年ぶり。
代表作は「Jerome Robbins' Broadway」「Singin' in the Rain」など。
今回は抽象的な空間を明かりで象徴的に切り取っていくイメージ。
一人芝居なのでとにかく繊細な明かりでした。
表情やシルエットが効果的に見えて来るタッチのおかげで
繊細な心情が象徴的に伝わって来ました。
こういう絵を作る明かりでなく気持ちを見せる明かりも面白いですね。
何か超越した空間に充満する張りつめた心情そのものが
明かりとして伝わって来る。
とても感心しました。
Japhy Weideman 「The Nance」
オンブロードウェイでは2度目の作品。
オフでの活躍が目立つ照明家です。
もう一つの作品は今期の「Cyrano de Bergerac」
今回のノミネートのなかでずば抜けて若い。
これからどんどん活躍していくんでしょう。
工夫が凝らされたセットによくマッチした
わかりやすい照明という印象でした。
ショウナンバーでは艶やかさが際だつし
アパートメントのシーンでは
生活の温もりを感じる。
柔軟な明かりというイメージですね。
でもちょっとまだ照明単独で評価すると
あまり特徴を感じなかったかな。
さあどうなるでしょうか。
予想としては
Donald Holder 「Golden Boy」
かなと思います。とても美しい照明でした。
Jules Fisher & Peggy Eisenhauer も捨て難いんですけどね。
とりあえずは。
お次はミュージカル部門。
Kenneth Posner 「Kinky Boots」「Pippin」「Cinderella」
なんでしょう。今年は彼の年なんですね。
今年で10個目のノミネート。受賞は1回。
今年は担当した作品が全てノミネート。
他にもあったんじゃないかなあと疑問になる程の活躍です。
代表作は「Wicked」「Hairspray」などなど。
華やかな作品が得意なイメージですね。
「Kinky~」ではとにかくショウアップした踊りがみやすいあかりでした。
繊細というよりは大味でわかりやすい印象。
「Pippin」ではややスタイリッシュに空気全体をつくっていた。
テーマがサーカスではあったが魔法の世界という
浮き世離れした雰囲気を作るのに貢献していた印象。
「Cinderella」ではあまり特徴を感じなかったが
とにかくわかりやすいという印象だ。
どの作品も抜群に何か優れているという印象はないのだが
作品にあっていてよくまとまっていた。
4つのうち3つですからね。
とれないことがあるのでしょうか。
Hugh Vanstone 「Matilda」
トニーのノミネーションはこれで4度目。未だ獲得なし。
イギリスでの活動が主なのでオリヴィエ賞は4回獲得しています。
今期は他に「I'll Eat You Last: A Chat With Sue Mengers」を担当してます。
代表作は「Ghost The Musical」「Shrek The Musical」「Spamalot」など。
今回は本当にセットによくマッチした
わくわくさせる明かりがとても良かった。
暖かくもありアーティスティックにエッジがたった瞬間もあり
バラエティーに富んだこだわりのある照明といった印象です。
とにかく「Matilda」はどのセクションも統一感があってよかった。
もちろん照明もしっかり世界観を作り上げていて
物語にしっかり入り込めるように仕上がっていました。
細かい遊び心も感じられて楽しかった。
ここまで来たら一騎打ちですからね。
頑張って欲しいです。
ということで僕の希望は
Hugh Vanstone 「Matilda」
彼にとって欲しい!でも3/4ですからね。
確率が・・・応援してます。
さて今回はついでにオーケストレーション部門についても。
まずはノミネートから。
Chris Nightingale 「Matilda」
Stephen Oremus 「Kinky Boots」
Ethan Popp & Bryan Crook 「Motown」
Danny Troob 「Cinderella」
さすがにここまで来ると名前すらピンと来ません。
でもしっかり予想していきましょうね。
一応他の賞も。めぼしい賞ではこちらしかこの部門はないようです、
[Drama Desk Award Outstanding Orchestrations]
Trey Anastasio and Don Hart 「Hands on a Hardbody」
Larry Blank 「A Christmas Story」
Bruce Coughlin 「Giant」
Larry Hochman 「Chaplin」
Steve Margoshes 「Soul Doctor」
Danny Troob 「Cinderella」
トニーと被ってるのは「Cinderella」だけですね。
Trey Anastasio はPhish というバンドのギタリストとして活躍していた方。
Don Hart はナッシュビルで活躍するアレンジャー、作曲家。
個人的にはそこまで感心しなかったんだけどなあ。
Larry Blank トニーに2度ノミネートされてます。
代表作はThe 「Drowsy Chaperone」「White Christmas」
今回はなかなかわくわくする軽快なサウンドで良かった。
メロディーのポップさに敢えて古めの懐かしい雰囲気のアレンジで
親しみやすかったです。
Bruce Coughlin トニーには3どノミネートで1つ獲得してます。
代表作は「The Light in the Piazza」「Urinetown」「Grey Gardens」「9 to 5」
今回は上品で繊細な仕上がりと言うイメージ。
力で押すのではなく情緒的に丁寧にという印象です。
『Grey Gardesns』に近いかな。なかなか上質でした。
Larry Hochman エミー賞を4つ、トニー賞4回ノミネートで1つ獲得。
テレビや舞台で活躍する作曲家、アレンジャーです。
代表作は「The Book of Mormon」「Spamalot」「The Little Mermaid」など。
今回は「キャバレー」を思い出すような少し切なさを感じる薄めの編成。
生のスカスカ感が逆に情緒的で雰囲気を作ってました。
トーキー時代のレコードから聴こえて来るような音楽。
なかなか趣のある仕上がりでした。
Steve Margoshes 「Fame」の作曲家として有名ですが
もっぱらアレンジャーとして活躍しています。
「Aida」「Dance of the Vampires」「Taboo」など
ロックテイストの作品が多いようです。
今回のは観れてない。残念。
なかなかキャリアのある方達ばかり。接戦ですね。
というわけでトニーに戻って紹介します。
Chris Nightingale 「Matilda」
作曲家、アレンジャーとしてイギリスで主に活動しています。
「Lord of the Ring」の舞台版の作曲家です。
トニーノミネーションは今回が初めて。
ブロードウェイでは「Ghost」「Bombay Dreams」を担当してます。
今回はポップ要素の高い作品をコミカルに暖かくアレンジしていて
メリハリがはっきりとついたわかりやすい仕上がりでした。
突き抜けるところは振り切れるぐらいだし
優しいところはとても親しみやすい。
バランス感覚がとてもいいなと思います。
とても効果的に音の厚みを使い分けていてわかりやかったです。
Stephen Oremus 「Kinky Boots」
Larry Hochman と共に「The Book of Mormon」トニーを獲得しています。
代表作は「9 to 5」「All Shook Up」「Avenue Q」など。
とにかくポップにパワフルに厚い仕上がり。
ビートと音圧でどんどん押すのでちょと疲れますが
作品にはとてもはまっていました。
シンディーの楽曲のまっすぐなポップさを
そのまま大きくした印象。
とにかくのりはよかった。
相性がばっちりあってましたね。
でもちょっとうるさかったかな。
Ethan Popp & Bryan Crook 「Motown」
Ethan Popp アレンジャーとしての参加はオンでは「Rock of Ages」のみ。
普段はコンダクターや、ピアニストとして活躍しているようです。
Bryan Crook この方も普段はリードプレイヤーとして活躍してます。
オーケストレーションとしてのオン作品への参加はこれが始めて。
まだこれから仕事が増えて行きそうな二人です。
今回はジュークボックス作品で
スターの名曲ばかりだったのでとにかくパワフルにソウルフにという印象。
あまりの音圧でやや歌詞がききとれないくらいの印象でした。
まあコンサートのりですから。
とにかく当時のサウンドを更に力強くした感じ。
盛り上がってましたね。
Danny Troob 「Cinderella」
今回で4度目のノミネート。獲得はなし。
「Newsies」「Shrek」「The Pajama Game」などが代表作。
今回は本来か書かれている上品でゆったりした曲達を
コメディータッチにアレンジし直して今回の雰囲気によせようと
努力しているいという印象でした。
ただ個人的にまだやや音楽のテンポ感やまろやかさが
作品の持ち味にしっくり来てなかった気がします。
そもそもこの曲でこういうコメディータッチに描くのは難しかったのかな。
できる事はやっているし評価はされるのだろうけど
ちょっと音楽が物足りない印象でした。
ということで今回の予想は
Chris Nightingale 「Matilda」
めりはりの付け方と遊び心がとても好み。
でも「Kinky~」の可能性も捨てがたいなあ。
さてどうなることやら。
さあ、とうとうあとは「音響賞」だけ!
やっとここまできた。
照明部門もプレイとミュージカルは別のカテゴリーですがまとめて書きます。
まずはプレイのノミネーションから
Jules Fisher & Peggy Eisenhauer 「Lucky Guy」
Donald Holder 「Golden Boy」
Jennifer Tipton 「The Testament of Mary」
Japhy Weideman 「The Nance」
どの作品も言われてみれば照明が印象的なシーンがありました。
なるほどね。「The Testamanet~」が入っていて嬉しいです。
お次はミュージカル部門のノミネート。
Kenneth Posner 「Kinky Boots」
Kenneth Posner 「Pippin」
Kenneth Posner 「Cinderella」
Hugh Vanstone 「Matilda」
もう意味不明です。4つのうち3つが同じ人って凄いですね。
始めっから一騎打ちです。
他の賞をちら見します。
[Drama Desk Award Outstanding Lighting Design]
Ken Billington 「Chaplin」
Jane Cox 「Passion」
Kenneth Posner 「Pippin」
Justin Townsend 「Here Lies Love」
Daniel Winters 「The Man Who Laughs」
Scott Zielinski 「A Civil War Christmas」
オフから4作品ノミネート。
Ken Billington トニーに8回もノミネートされていて1つ獲得しています。
「Sweeney Todd」や「Chicago」が有名です。
今回は白黒だ基調という照明的には難しい制約のなか
バランスの良い品のある照明という印象でした。
Jane Cox オフブロードウェイを中心に活動していて最近はオンも手がけています。
今回は陰影のしっかりした艶やかな照明という印象。シルエットが綺麗でした。
Justin Townsend 照明家としてだけではなく美術家としても活躍しています。
照明の代表作は「The Other Place」「Vanya and Sonia and Masha and Spike 」
「Bloody Bloody Andrew Jackson 」など。
オフもオンも幅広くてがけています。
今回はとにかくクラブののりでビームやレーザー、ムービングでちゃかちゃかという感じ。
ちょっと目が痛かったかな。
Daniel Winters オフを中心に活躍しています。
この作品はみていないのでなんとも。他の作品でみた彼の照明のイメージは
かなりシャープでエッジのきいた直線的なイメージ。どうだったのか。
Scott Zielinski オフ、オン、オペラ、ダンスなどなどジャンルを問わず世界中で活躍しています。
今回の明かりはとても繊細にキャラクターが浮き上がるような暖かみのある印象。
無駄がなくキャラクターにしっかりフォーカスしてました。
トニーからは「Pippin」だけ。
お次は結果が出ているこちらの賞。
[Outer Critics Circle Award Outstanding Lighting Design (Play or Musical)]
Ken Billington 「Chaplin」
Paul Gallo 「Dogfight」
Donald Holder 「 Golden Boy」
Kenneth Posner 「Cinderella」
Kenneth Posner 「Pippin」
オフからは「Dogfight」評価高いけど観れてない。
まだやってなかったので残念。
Paul Gallo トニーには10回ノミネートされてますがまだ獲得ならず。
彼の明かりはみてないので何とも・・・
トニーからは3人ノミネート。
さて結果は・・・
Kenneth Posner 「Pippin」
まあここでも2作品ノミネートですからね。
いやいや今年は大活躍です。
というわけで紹介に移ります。
まずはプレイから。
Jules Fisher & Peggy Eisenhauer 「Lucky Guy」
まずは Jules Fisher さんからご紹介。
舞台からコンサート、映画やテレビまで幅広く活躍しています。
二人のノミネート、受賞をいれると今回で19回のノミネートで8回の受賞。
85年以降はPeggy さんとコラボレーションを続けているそうです。
Peggy Eisenhauer 元は Jules のアシスタントしてキャリアをスタート。
今では単独でデザインもしています。今回で7回目のノミネート。受賞は3回しています。
二人の代表作は「9 to 5」「Assassins」「Gypsy」などなど。
今回は抽象的で直線的なセットをさらにシャープな明かりで
エッジを立たせてスタイリッシュに見せていました。
はっきりとした明かりでシーンやキャラクターを切り取って
特異に際立たせている印象です。
演出上とても照明が重要な作品、セットだったので
とてもよくまとまっていました。
照明が空間をしっかり限定していることが解りやすさに繋がったんだと思います。
さすがですね。
Donald Holder 「Golden Boy」
今回で9回目のノミネート。受賞は2回。
代表作は「The Lion King」「South Pacific」など。
こちらも大活躍の照明家です。
今期は他にも「Annie」を手がけています。
今回はセットの美しさをしっかり際立たせる
美しい明かりが印象的でした。
舞台の一番奥は一面真っ白なライトスクリーンで
象徴的なシーンになると普段は下りてる外壁パネルがとんで
ライトスクリーンが美しくキャラクターをシルエットにします。
乾いた埃っぽい空気が伝わって来る陰影の深いタッチ。
レンピッカの絵のように象徴的にあたる照明。
なかなか美しいシーンが多かったと思います。
キャリアが物語ってますね。
Jennifer Tipton 「The Testament of Mary」
今回5回目のノミネート。既に獲得は2回。
オンブロードウェイ作品は久しぶりです。13年ぶり。
代表作は「Jerome Robbins' Broadway」「Singin' in the Rain」など。
今回は抽象的な空間を明かりで象徴的に切り取っていくイメージ。
一人芝居なのでとにかく繊細な明かりでした。
表情やシルエットが効果的に見えて来るタッチのおかげで
繊細な心情が象徴的に伝わって来ました。
こういう絵を作る明かりでなく気持ちを見せる明かりも面白いですね。
何か超越した空間に充満する張りつめた心情そのものが
明かりとして伝わって来る。
とても感心しました。
Japhy Weideman 「The Nance」
オンブロードウェイでは2度目の作品。
オフでの活躍が目立つ照明家です。
もう一つの作品は今期の「Cyrano de Bergerac」
今回のノミネートのなかでずば抜けて若い。
これからどんどん活躍していくんでしょう。
工夫が凝らされたセットによくマッチした
わかりやすい照明という印象でした。
ショウナンバーでは艶やかさが際だつし
アパートメントのシーンでは
生活の温もりを感じる。
柔軟な明かりというイメージですね。
でもちょっとまだ照明単独で評価すると
あまり特徴を感じなかったかな。
さあどうなるでしょうか。
予想としては
Donald Holder 「Golden Boy」
かなと思います。とても美しい照明でした。
Jules Fisher & Peggy Eisenhauer も捨て難いんですけどね。
とりあえずは。
お次はミュージカル部門。
Kenneth Posner 「Kinky Boots」「Pippin」「Cinderella」
なんでしょう。今年は彼の年なんですね。
今年で10個目のノミネート。受賞は1回。
今年は担当した作品が全てノミネート。
他にもあったんじゃないかなあと疑問になる程の活躍です。
代表作は「Wicked」「Hairspray」などなど。
華やかな作品が得意なイメージですね。
「Kinky~」ではとにかくショウアップした踊りがみやすいあかりでした。
繊細というよりは大味でわかりやすい印象。
「Pippin」ではややスタイリッシュに空気全体をつくっていた。
テーマがサーカスではあったが魔法の世界という
浮き世離れした雰囲気を作るのに貢献していた印象。
「Cinderella」ではあまり特徴を感じなかったが
とにかくわかりやすいという印象だ。
どの作品も抜群に何か優れているという印象はないのだが
作品にあっていてよくまとまっていた。
4つのうち3つですからね。
とれないことがあるのでしょうか。
Hugh Vanstone 「Matilda」
トニーのノミネーションはこれで4度目。未だ獲得なし。
イギリスでの活動が主なのでオリヴィエ賞は4回獲得しています。
今期は他に「I'll Eat You Last: A Chat With Sue Mengers」を担当してます。
代表作は「Ghost The Musical」「Shrek The Musical」「Spamalot」など。
今回は本当にセットによくマッチした
わくわくさせる明かりがとても良かった。
暖かくもありアーティスティックにエッジがたった瞬間もあり
バラエティーに富んだこだわりのある照明といった印象です。
とにかく「Matilda」はどのセクションも統一感があってよかった。
もちろん照明もしっかり世界観を作り上げていて
物語にしっかり入り込めるように仕上がっていました。
細かい遊び心も感じられて楽しかった。
ここまで来たら一騎打ちですからね。
頑張って欲しいです。
ということで僕の希望は
Hugh Vanstone 「Matilda」
彼にとって欲しい!でも3/4ですからね。
確率が・・・応援してます。
さて今回はついでにオーケストレーション部門についても。
まずはノミネートから。
Chris Nightingale 「Matilda」
Stephen Oremus 「Kinky Boots」
Ethan Popp & Bryan Crook 「Motown」
Danny Troob 「Cinderella」
さすがにここまで来ると名前すらピンと来ません。
でもしっかり予想していきましょうね。
一応他の賞も。めぼしい賞ではこちらしかこの部門はないようです、
[Drama Desk Award Outstanding Orchestrations]
Trey Anastasio and Don Hart 「Hands on a Hardbody」
Larry Blank 「A Christmas Story」
Bruce Coughlin 「Giant」
Larry Hochman 「Chaplin」
Steve Margoshes 「Soul Doctor」
Danny Troob 「Cinderella」
トニーと被ってるのは「Cinderella」だけですね。
Trey Anastasio はPhish というバンドのギタリストとして活躍していた方。
Don Hart はナッシュビルで活躍するアレンジャー、作曲家。
個人的にはそこまで感心しなかったんだけどなあ。
Larry Blank トニーに2度ノミネートされてます。
代表作はThe 「Drowsy Chaperone」「White Christmas」
今回はなかなかわくわくする軽快なサウンドで良かった。
メロディーのポップさに敢えて古めの懐かしい雰囲気のアレンジで
親しみやすかったです。
Bruce Coughlin トニーには3どノミネートで1つ獲得してます。
代表作は「The Light in the Piazza」「Urinetown」「Grey Gardens」「9 to 5」
今回は上品で繊細な仕上がりと言うイメージ。
力で押すのではなく情緒的に丁寧にという印象です。
『Grey Gardesns』に近いかな。なかなか上質でした。
Larry Hochman エミー賞を4つ、トニー賞4回ノミネートで1つ獲得。
テレビや舞台で活躍する作曲家、アレンジャーです。
代表作は「The Book of Mormon」「Spamalot」「The Little Mermaid」など。
今回は「キャバレー」を思い出すような少し切なさを感じる薄めの編成。
生のスカスカ感が逆に情緒的で雰囲気を作ってました。
トーキー時代のレコードから聴こえて来るような音楽。
なかなか趣のある仕上がりでした。
Steve Margoshes 「Fame」の作曲家として有名ですが
もっぱらアレンジャーとして活躍しています。
「Aida」「Dance of the Vampires」「Taboo」など
ロックテイストの作品が多いようです。
今回のは観れてない。残念。
なかなかキャリアのある方達ばかり。接戦ですね。
というわけでトニーに戻って紹介します。
Chris Nightingale 「Matilda」
作曲家、アレンジャーとしてイギリスで主に活動しています。
「Lord of the Ring」の舞台版の作曲家です。
トニーノミネーションは今回が初めて。
ブロードウェイでは「Ghost」「Bombay Dreams」を担当してます。
今回はポップ要素の高い作品をコミカルに暖かくアレンジしていて
メリハリがはっきりとついたわかりやすい仕上がりでした。
突き抜けるところは振り切れるぐらいだし
優しいところはとても親しみやすい。
バランス感覚がとてもいいなと思います。
とても効果的に音の厚みを使い分けていてわかりやかったです。
Stephen Oremus 「Kinky Boots」
Larry Hochman と共に「The Book of Mormon」トニーを獲得しています。
代表作は「9 to 5」「All Shook Up」「Avenue Q」など。
とにかくポップにパワフルに厚い仕上がり。
ビートと音圧でどんどん押すのでちょと疲れますが
作品にはとてもはまっていました。
シンディーの楽曲のまっすぐなポップさを
そのまま大きくした印象。
とにかくのりはよかった。
相性がばっちりあってましたね。
でもちょっとうるさかったかな。
Ethan Popp & Bryan Crook 「Motown」
Ethan Popp アレンジャーとしての参加はオンでは「Rock of Ages」のみ。
普段はコンダクターや、ピアニストとして活躍しているようです。
Bryan Crook この方も普段はリードプレイヤーとして活躍してます。
オーケストレーションとしてのオン作品への参加はこれが始めて。
まだこれから仕事が増えて行きそうな二人です。
今回はジュークボックス作品で
スターの名曲ばかりだったのでとにかくパワフルにソウルフにという印象。
あまりの音圧でやや歌詞がききとれないくらいの印象でした。
まあコンサートのりですから。
とにかく当時のサウンドを更に力強くした感じ。
盛り上がってましたね。
Danny Troob 「Cinderella」
今回で4度目のノミネート。獲得はなし。
「Newsies」「Shrek」「The Pajama Game」などが代表作。
今回は本来か書かれている上品でゆったりした曲達を
コメディータッチにアレンジし直して今回の雰囲気によせようと
努力しているいという印象でした。
ただ個人的にまだやや音楽のテンポ感やまろやかさが
作品の持ち味にしっくり来てなかった気がします。
そもそもこの曲でこういうコメディータッチに描くのは難しかったのかな。
できる事はやっているし評価はされるのだろうけど
ちょっと音楽が物足りない印象でした。
ということで今回の予想は
Chris Nightingale 「Matilda」
めりはりの付け方と遊び心がとても好み。
でも「Kinky~」の可能性も捨てがたいなあ。
さてどうなることやら。
さあ、とうとうあとは「音響賞」だけ!
やっとここまできた。
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