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タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

子供新聞じゃあるまいし、見出しに幼稚な「…て(ね)」を多用する我が地方紙『釧路新聞』

 主として文の終わりに位置し、希望・疑問・禁止・強意・感動・詠嘆などを表す助詞は終助詞と呼ばれる。

 現代日本語において「依頼」を表す終助詞の「て・で」は、もともと接続助詞の「て・で」から転用されたもので、松隈義勇/中野博雄『文語・口語併説 新国文法』(日栄社)では「女性語」とされている。

 上掲『釧路新聞』見出しの5例はいずれも、他の文節に続くことを表す接続助詞なのか、あるいは依頼(〜してね)を表す終助詞なのか、記事の本文を読まなければ判然としないこと、さらに終助詞とすれば言い回しが軟弱になることなどから、新聞の見出しとして適切でないのではないか。
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