タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪ 庭の小さな花たち(2) ≫

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 マイヅルソウとエゾツツジを、庭の花と呼ぶには、いささか躊躇しないでもないが、いずれも、山採りして庭に植栽したのもではないし、長年月を経て、庭に馴染んでいるので、<庭の小さな花たち>の仲間に加えてもかまわないだろう。
 左上のニホンサクラソウは、鉢植えの野生種の芽分けの際、老母が、残りを捨てるのはもったいないと、数株をロッケリーの端に植えた。クサソテツに圧倒されながらも、生き残った一株が毎年花を咲かせている。
 左下は、高山植物のエゾツツジで、本来、庭に存在するものではない。園芸店から鉢植えを買って三つに株分けし、一つを石付けに、一つを小鉢植えに、残りを大きな木鉢に他の高山植物と寄せ植えにした。木鉢の寄せ植えが一番花付きがよい。
 右上は、オンコの根方にわずかに付着していたマイヅルソウが、あっという間に、直径六尺にも増殖した一部分である。見かけによらず、笹のように地下茎が地中を伸びて群生する。花もかわいいが、秋に赤く熟した小さな球形の実も風情があってよろしい。
 右下のネモフィラだけが、純粋な園芸品種である。女房が数年前に<サカタのタネ>から種子を買い、苗を育てたのが始まりで、その後、こぼれ種が所かまわず芽を出し、近隣の家の庭にまで広がっている。野良猫がこの花株にすり寄ってくるのは不思議である。「ネコにマタタビ」とはいうが、「ネコにネモフィラ」は聞いたことがない。

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