この剪定(10)は、平成十八年秋の園芸業者による杜撰な移植保管作業で最も大きなダメージを受けたオンコである。上部半分は写真<左>のように葉が茂っているが、下部半分はほとんど枯れ枝で無残な様相を呈している。幸い手前のベニトキワツツジに隠れて見えないため、一応は段作りの体を成しているに過ぎない。剪定作業は、三日に開始し翌日まで二日間で終了。
上部半分、特に芯と一段目が近接し、二段目も混みすぎているため、一段目左右各一段、二段目裏一段、三段目右一段(小)、合わせて四段を切り落とした。下部半分と釣り合いをとって全体を簡素にした。右側一段目と二段目の間にやや空間ができたが、なんとか矯正できるだろう。丸三年で回復できなかった下部半分は、もはや手の打ちようがないが、あと十年でなんとか形を作ってみようと思う。
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