タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪ 大久保隆規被告の保釈 ≫

P1030748 小沢一郎の公設第一秘書で、資金管理団体「陸山会」の会計責任者の大久保隆規が、政治資金規正法違反容疑で三月三日に逮捕(東京地検の係官が陸山会事務所に家宅捜査に入る写真は、3月4日付『朝日新聞』第1面から転写)されて以来、拘留日数八十五日で、五月二十六日に東京拘置所から保釈された。
 大久保が起訴後も保釈請求を出さず、拘留が長引いたのは、大久保自身の意志ではなく、理由は、もっぱら小沢の都合による。世論を無視し、西松建設との腐れ縁の説明責任を果たさないまま民主党代表に居座っていた小沢が、早期保釈によって大久保の身辺が掻き回されるのを避けたかっただけだ。
 五月十一日に代表辞任を表明し、十七日に鳩山新代表の下で選挙担当代表代行に収まった今、身に降りかかる非難を回避できると判断し、大久保の保釈申請となった。大久保自身には、初公判後まで保釈申請をしなかった鈴木宗男被告のような根性はない。単なる虎の威を借る狐に過ぎない。その虎の威もいつまで保つか。
P1030747_2P1030749 それにしても、陸山会は国民をどこまで虚仮にする気か。保釈される被告に花束(写真は、5月27日付『朝日新聞』第32面〈社会〉から転写)とは、何様のつもりだ、芸能人気取りか。
 小沢(大久保の逮捕を受けて、党本部に入る写真は、3月4日付、同新聞・第1面から転写)も大久保も、異口同音に、「やましいことをした覚えはない」というが、それは自分たちだけの言い種で、国民の大多数は、「やましい」と思っているのだ。帳面に記載し報告すれば済むというものではない。なにが「国民の生活が第一」だ、「陸山会が第一」だろうが。

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